ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1678】 らーめん えんや (東京・王子) 味玉塩らーめん


 疲れというのは借金とある意味同じだと思うんですよね〜。溜まり過ぎると破産するというか。借金の場合、お金を返すことが解決策でしょうが、疲れの場合でいうとそれは「休む」こと? もっというと「眠ること」でしょうか? 質の良い眠りは健康へと導くとももうしますが、私の場合は電車で寝ることが最近とても多いのです。


 とある平日遅い目の夜。横浜方面から横須賀線に乗り込みますが、この路線間違うと千葉方面と新宿・池袋方面で行く場所が大きく違うのが注意点です。ここを失敗してしまいまして、千葉行きに乗り込んでしまいました。品川から東京駅経由で中央線のはずが・・・・・京浜東北線を乗り過ごしてしまい、なんと「上中里」まで大爆睡です。大失敗・・・・。最近、赤羽で似たようなことがありましたが、反省できないアホな私です。


 また例のごとく、悔しいのでこの辺りの一軒で食って帰りましょうとググったら、好みの中で出てきたのが「えんや@王子」さん。なんと某ラーメンランキングでも塩ではかなりの位置ではありませんか!もう行くしかないでしょうと完全に目が覚めて突撃モードです。


  











【スープ:丁寧な地鶏の煮出し感と「馴染みやすさ」、やさしい塩気が沁みる一杯】


<後からじわじわ来る地鶏の滋味深さ>


 配膳の瞬間は、少し小ぶりな丼の中にまとまった姿が、かわゆいと思える麺顔ですね。駅前路地裏の煤けたロケーションとは裏腹に、しっとりとした和やかさを感じてしまいます。何か質感が詰まっているようにすら思えます。







 一見、スープは典型的な淡麗塩系でありそうで、やや地味な透明感、やや滲む霞がかりといった感じですが、これが中々味わいだすと尻上がりに、地味から滋味へと印象が変わります。最初は丁寧な地鶏ガラの煮出しを楽しんでいたのですが、肉厚な旨味を感じる部分もあります。丸鶏をこつこつと煮出したようなコラーゲンが薄っすらと上品に広がる感じがいいです。ギトづかず、さーっと表層に浮かぶ真円の脂エキスが実にキレイ。


 本音を申せば、冒頭は突抜け感がもう少しあったらな〜なんて思っていたのですが、これで完成型とうなずける仕上がり感。あとからじわじわっと来る質の良さという感覚で後半はただ無心に汁を啜るのみでした。薬味や生姜などの香味に頼ることないストレートさが、コンサバですがしっくり来るという感覚ですな・・・・。









<塩気もスッキリで優しいタイプ、仄かな魚介と良いバランス感覚>


 大体、塩系を食うときは、「濃厚塩パンチ」やら「淡麗で甘い」とか「エキスと結びつく旨味塩」など、いろいろヘリクツこねては、複雑迷路に自分で迷い込む私です。今回は、3番目い近い感覚でしょうか。地鶏の旨味が華やかな部分があるのですが、落ち着く部分はやはり魚介の甘さと結びついているのでしょうか・・・・塩と旨味が区別つきにくいほど、一体化した良いバランス感覚です。


 塩気がやさしいっていういのはいいですね。スープの具材エキスがストレートに表現されているようにも思えるし、それだけにごまかしが効かず難しいとよく聞きます。こちらは海塩の柔らかさのような雰囲気もあって、私的には好きですね〜。












【麺:しなやかにまとまる多加水ストレート!淡泊な潰れこみがまた上品】


<しなやかさ感覚溢れる多加水ストレート平打麺!クチリと千切る楽しさ>


 麺をリフトしてみて、タイプの麺だと嬉しいですよね。まさに今回はそれでして、こういう汁系向けの細麺平打ちタイプってのは、無条件に好きなのです。程よい多加水でして、練り水の反応もナチュラルな色合い。潰し込み感はそれほど高くないけれど、モチモチ弾力タイプではなく、クチクチっと淡く潰れて食う感覚です。


 前歯でスパスパと千切れるけれど、やさしいというか淡く切れてリズミカル。奥歯でのプレスにおいても、束になったそれは順番に一本一本順序立てて潰れて行くかのごとしの纏まりの良さです。支那そばでこういう感じのがよく遭遇するかも・・・。









<リフトでとてもお行儀く揃う・・・啜り上げとスベリがとても楽〜>


 このタイプの麺だといいところは、箸をリフトする度に、麺が揃いやすいということでしょうか。この纏まり加減が、啜り上げでとても気持ちいいし、また元から地肌がツルツル感あるので、高速に滑ります。麺と麺とが貼り付くところも、スープの持ち上げが良いと思えますし、これは本当に気持ち良く啜れる。もっと言うと、啜り上げがとても楽。











【具:品ある肩ロース肉と・・・・芳醇のまったりとした味玉が泣ける】


<熟成聴いた感ある肩ロース肉、酒にも合いそう>


 ややレアピンクを残す色合いで、スープの熱でじわじわと変化していくのが分かります。これはいいチャーシューの証拠。肩ロースの肉質がきめ細かいようで、しっかりと密度感を感じさせます。味付けは薄塩味系。歯応えは繊維にそって垂直にさくっと容易く切れ込みます。食むとなかなか熟成効いたような風合いが鼻孔に広がりますので、これは白飯などの炭水化物と一緒に食するよりは、酒でアテとして食い合わせたいと思える・・・・そんな質感です。これなら、チャーシュー麺に期待!









<味玉が侮れない旨さ!!!優しい味が深く染み入る>


 今回は、気分で選んだ味玉でしたが・・・・これ選んで大正解!これは大変よい味玉です!薄味の塩ダレが深く染み込んでいて、白身の部分がホロホロ状態です。そして黄身はトロリ感がほどよく、スープに滲まない程度の粘りがあります。そしてじっくりとこちらにも染み込んでいるので、ナチュラルに「黄身が甘い」と感じます。味わいが芳醇で濃ゆい味玉!これは食うべしです。












 総じまして、「疲れた体に最高に染み入るスープと麺」というそのままの感覚がうれしい一杯です。本当にこれまで、どうして見逃していたかも自分で不思議なほど良質なる一杯。そうちょくちょく来れないけど、もしまた寝過ごしたら間違いなくお世話になりたいお店です。でも疲れすぎちゃないか最近のオレて・・・・。少し不安になる。何か工夫せんといかんな・・・・。なので詠います!




   病気かも
   やっちまったよ
   乗り過ごし



   本気で入るか
   ナビタイム也




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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