ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1677】 麺屋 海神 吉祥寺店 (東京・吉祥寺) あら炊き塩らぁめん・大盛り


 もうすっかりとリアル店舗で買い物をすることが少なくなった私。最近は、衣服やクツ、メガネにいたるまでみなネットでサイズ等指定して、リアルに現物確認せず購入しています。こんなこともすっかり珍しくないですね。また同じ近くに住む老夫婦のご家庭などは、食材の宅配サービスがすっかり浸透していて、買いに行く手間はおかずで悩むことにも開放されている様子です。大型スーパーって本当に行かなくなったし・・・。


 でも先日の水道のパーツには参ったな・・・・・。さすがに内部の部品までアマゾンでは取り扱っておらず、近くの水道屋が臨時休業などしていて、結局クラシアンとかそういう外部サービスを呼ぼうかと悩みました。粘り強く、壊れた洗面セットの施工者用設置マニュアルや、手順書などをネット検索して該当バーツの型番を確認し、業者用のネットショップを探し当てて、何とか購入にこぎつけました・・・・。値段もリーズナブルだった! 本当に、自分が考え付くことって誰かが既に考えてて、商売にしているのねって・・・・・痛感いたしました。


 ・・・などと考えて、最近めったに買い物で降りなくなった吉祥寺を久しぶりに途中下車しました。一時期は、ヨドバシ吉祥寺で半日ほどウダウダと過ごしていたものです。今回は純粋に「海神の塩らぁめん食いたい!」と久しぶりに思ったので、即実行です。


  











【スープ:明るい魚介の淡麗さ!日替わり定食的な期待感溢れる・・・・あら炊き出汁】


<「あら炊き」の繊細な魚介味わいに、塩気がピッチリとフォーカス!芳醇なる淡麗塩系>


 この一杯は何度でも食いたいと思えるのは、その出汁の明るさのように感じます。日頃、乾物系の出汁を啜っては唸る生活を繰り返しておりますが、「あら炊き」のストレートな旨味は、とても新鮮に感じられます。海鮮料理屋で食らう「あら汁」もダイナミックな旨さがありますが、繊細な旨味を感じるものです。そういったワイルドな中の繊細な旨さを、繊細さだけをクローズアップしたかのような旨味が、個人的には堪らんのです!


 今回の「あら」の種類は、壁に示されています。「穴子真鯛平目」の五種類。どれがどれの味かなどは、皆目見当もつかないけれど、鰤の芳醇さと、鱈のやさしさは含まれているように感じます。


 それに塩気が今回は、私好み!こういうのは体調によって左右されるところでしょうが、塩気がとても適度でナチュラルに思えます。少し大きめの器なので結構なスープ量ですが、腹一杯気味であろうと、どこまでも啜っていたいほど。塩気が魚介感にストレートに結びついて、丁度いい塩梅。ピントが合う塩気という感覚で、全くもって飽きない塩味。








<鶏ガラのスッキリボディーも見逃せず!重くなくとも食べ応え感あり>


 魚介だけでない豊かなボディー感は、やはり鶏ガラの味わいかと思えます。うっすらとスープ表面に漂うクリスタルな鶏ガラ脂の浮きが、ペイズリー文様のようにゆっくりうごめく様が、うまさをそそります。レンゲですすって味わうと魚介に意識が向かいますが、丼直付けでグビグビと味わうと味わうと・・・鶏系の芳醇さがあることに改めて気づくという寸法。魚介だけでは軽やかすぎるところを、腹持ち良さ気に旨く補強しているように思えます。ああ・・・・一日の締めくくりに、丁度よい一杯。ごちそう気分で啜り上げる一日のシメですよ、いや本当に・・・・。













【麺:加水低めの極細ストレート麺!胃にもたれない軽やかさを腹一杯食う!】


<加水低めな極細ストレート!グルテンの風味をストレートに感じる良麺!>


 誠に繊細に思えるこの細麺。極細ストレートが薄い色合いのスープに良く似合います。色白な麺でして練り水のマイナスイメージが全くありません。グルテンの風味がダイレクトに伺えて実に風味豊かに味わえます。加水がやや低めであるところも好印象でして、こちらの麺はまさに私の好み!前半は、軽くクツクツと感じさせる前歯の千切り感覚。束になったそれを奥歯のプレスにかけると、プツプツっと順序良く潰れるような食感がたまりません。また・・・大盛り無料サービスというのも嬉しい限りですが、こちらの大盛りは「×2倍」でして、食べ応えアリアリ!デフォルト830円というややお高めなイメージありますが、この大盛りならむしろお得感が先行します。








<汁を吸い込んで、しなやかさ倍増!スルスルと嫌味なくあっと言う間に食える軽やかスベリ>


 極細麺だから、早めに食い切ろうと慌てることはありません。汁を吸い込んでからもなかなか楽しいクチリとした潰れ込み。そして全体的にしなやかに変化して、しなりが全体的にたおやか・・・・。低めの加水であっても、表面はざらつくことなく、するすると滑り込みます。大盛りがあっという間に胃袋に収まります。へしこのおにぎりもいいけれど・・・・・、個人的には、麺だけで胃袋を満たしたい気分。












【具:紅白二種〓薯! シンプル・イズ・ベスト!】


<鶏つくねの繊細なコリコリ感!海老〓薯のモッチリ感!>


 この二種の〓薯がここのシンボル。白い方は鶏つくね。皮というより、小麦グルテンでコーティングしたかのような包み込みが特徴。なのでチュルリンとした口当たりが印象的で、しかも「ぬるつく」感覚がむしろ旨いと思える演出です。餡のほうは、きめ細かいコリコリ感・・・というような軟骨が心憎い演出。風味も大葉が少し入ったようの香ばしさが広がり、何個でも食えそうな気分にさせます。


 また赤い方は、明らかに海老ですが、海老プラス白身魚といったスポンジ感が印象的です。何だろう・・・鱈かな・・・・・。プリプリ感よりもスポンジ感の方が、スープの吸い込みがあって合っているかと思えます。この二種〓薯のみが、この一杯のアピールポイントでシンプルな構成。それだけ、ひとつひとつの作り込み感がすばらしいと思えるのは私だけですかね・・・。塩ラー好きならオススメだと思うのですが・・・。








<わずかばかり大葉と茗荷が、ナイスなフィーリング!食欲倍増!>


 さて最後に薬味の話。白髪葱と糸とうがらしもいい仕事をしていると思いますが、「大葉」と「茗荷」の働きがこれまた素晴らしい!!たったこれだけのボリュームで、ジリリとした清涼感を程よくスープ全体に行き渡らせ、麺を啜り上げてかすかに潰れる食感に、じゅわーーーーーと広がる香りがたまりません。もう少し追加してくれ・・・と言いたいところですが、この程度の儚さをもって良しとすべきでしょうね。













 総じまして、「ちょっといい日に味わいたい・・・・定番あっさり魚介」といった感覚でしょうか。毎日でも私は食えますが、「明るさある淡麗」というのは、どこか崇高に思える感覚があるように思えまして、私は、特別な日か、特別に疲れた日に食べたいな〜・・・なんて考えます。当然、今回は、後者です。心が淀みそうな一日には、キレイな一杯を食いたい!・・・なので詠います!




   疲れても
   精一杯に
   絞りきり



   仕事尽くして
   あら出汁染みる




 お粗末!とういことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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Hanako特別編集 吉祥寺BEST (マガジンハウスムック Hanako EXTRA ISSUE)

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Hanako (ハナコ) 2014年 3/13号 [雑誌]

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