ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1680】 麺や維新 (東京・目黒) 柚子塩らぁ麺

 最近電車で座ってしまうとすぐに落ちるように眠り込んでしまうのですが、今回は品川駅から混雑の山手線外回りだったのでそんなことはありませんでした。むしろ遠征する気分などなく、ただ単に優しいものを食いたかっただけの私。目黒で降りて、久しぶりに「維新」さんを訪問してみました。最近の自身の味趣向から、もちろん塩らぁ麺狙いだったのですが、この店で一つだけ「柚子塩」を食っていないのを気づいてしまいました。券売機の大きな押しボタンに感謝。


  






 訪問時、たまたまだったのか、先客ゼロ。少し心配になりますが接客や味などに微塵な不安はないです。少し解放されたい気分だったので、ビールを頼もうと思いましたが、帰りの電車がまた乗り過ごしそうで不安でいたのでここは抑えて、ただ静かにスマホをいじりながら待つ私・・・・。静かでキレイで旨いラーメン店最高!心地よく聞いていた調理中の音が途切れたところで、配膳が完了です。












【スープ:フレッシュ感とコクまろやかな感覚が交錯する柚子塩ワールド】


<皮と言うより果肉と感じる柚子風味!透き通る塩加減!>


 啜った瞬間に・・・「あ!どこか維新商店@横浜と同じ!!」と感じるフィーリング。当たり前ですね。先に横浜で食っているから、共通項と差異がどうしても気になります。共通部分としては、やはり「柚子の明るさ!とその酸味」でしょう。こちらの柚子塩は、よくある柚子風味という「皮のほのかな苦味」が溶け込む味わいではありません。柚子は柚子でも、「皮より果肉」と感じるフレッシュ感が特徴的!維新ブランドらしいアピールです。その酸味はスープにきっちりと合わさり、フルーティにすら感じるというレベル感。はっきり言って壁ドン級に好きです。


 そして違いとしては、「フルーティ度合いが横浜よりも低い」という感覚かな?その分洗練されたというか、また都会的でもあります。素朴感よりもはるかに淡麗感が広がる感じがナイスです。


 さらに鶏塩としてのスープ感もやっぱり秀逸です。鶏ガラの透き通る煮出しぶりが淡い中に動物系の旨味をさらりと表現しています。とってもクリアーなスープ感が、食いだすと麺の成分が交錯して霞のように濁りますし、そこに優しく塩の味わいがにじむ・・・という感覚。塩がとっても淡雪のように角がなく舌の上に広がるといった感覚。柚子に圧倒されて気が付きにくかったけど・・・・塩の角が丸風です。淡麗の中でも優しい塩気がとても好みなタイプでます。









<鶏油の色めくコク!三ッ葉の淡い清涼感!全てがバランスしてる流行の塩系>


 それでも、単なる淡いだけの淡麗で終わるはずもなく、神奈川系を連想させる鶏油のうまみ成分がサラーーっと一面にひろがります。クリスタルイエローとも思えるコクの油が一面を泳ぐ。それが・・・・またたおやかでありまして、大きな旨味油の輪っかが漂う様は、惚れ惚れします。事実、淡麗だけの味わいだと頼りなく終わる食べ応えも、この鶏油の色気で格段に旨しです。


 更に、三つ葉がまたいい仕事をしていますね〜。塩系淡麗スープには定番だと思えど、柚子の酸味とこれほど合うとは想像以上。一見明るすぎる果肉的な柚子風味は、この清涼感ある三つ葉と化合して、落ち着きを感じます。そしてどこまでも、じわじわと染み入る感覚。わずかな量でもいい仕事をしますね〜。嗚呼、私もこんな風な存在感でありたい・・・オッサンでは無理だけど。












【麺:シルキーそのもの・・・といった平打ちストレート!】


<気持ち良いほどストレートでしなやかな細平打ち麺>


 この麺がまたシルキーな風合いで堪りません。細麺ストレート平打ち系なんですが、多加水な歯ごたえでスパスパっと小気味よく切れ込む感覚が、とっても優しい〜。この傾向は、湯河原の名店を彷彿としてしまいますが、いえいえ、独特のクチリと潰れる奥歯のプレス感覚がまた上品な感覚です。意外と熱ダレが少なく、最初から最後まで同じ感覚でコシを感じます。これは、日頃ラーメンとは疎遠な方たちにとてもウケるはず。家族で訪問したく思えてきます。









<纏まりとツルツル地肌がとてもいい感じ!全く負担ない啜り上げ>


 そのシルキーさはスベリ感覚で一番光ると思います。麺同志がとても寄り添い纏まるので見た目も流麗。スープの持ち上げもよく、表面のツルツル〜な感じもあって、高速に滑ります。温かい汁系には、こういったしなやかな細麺の啜り上げが良く似合いますね〜。全く抵抗感なく、のど越し感覚にシルエットを残しながら、スルスルと胃袋に収まっていきます。


  










【具:上質感がもはや定番なパフパフ〜♪な鶏胸肉】


<化粧パフのような・・・ふんわり鶏胸肉>


 むう・・・、鶏油のプラスティックイエローを透して伺える鶏胸肉は、とても芸術的ですね〜(ほとんど病気的な私)。こういう最高に上品に思える「化粧パフ」のような胸肉は、もうそれほど珍しいものでもなくなりましたが、やはり定番的な安堵感もあります。ほんのり薄味仕立てなところを、あえてスープに長めに浸して、鶏油やスープのコクと塩気を吸い込ませる。そこをスポンジを優しく噛むように歯を突き立てて、じゅわーっと旨味を口の中に放出されるのは、まさに至福というものです。嗚呼、疲れの澱みに染み渡るよう・・・。旨し・・・。









<一転して和と感じる薄味醤油がほんのり香る穂先メンマ>


 デフォルトの「塩らぁ麺」には、味玉ハーフがついているのですが、価格アップしていてもこちらの方には付かないのね・・・。その分メンマに意識が高まりますが、これがまた和な薄味醤油なテイストでして、穂先メンマらしい軽やかなタケノコ歯応えに、独特の竹系風合いが結びつきます。なかなか落ち着きますね〜。麺を啜っていると、一部穂先メンマを同時に吸い込んだりして、少し変わった歯ごたえが混じるのがまた面白い。この一杯にはとてもよくマッチしていると思える具材でした。












 総じまして、「ハイセンス淡麗塩、フレッシュ柚子風味なるコンテンポラリーな一杯」という感想でしょうか。いや〜久々にの柚子でしたし、より新鮮に感じ取ることができました。いつもはどうせ塩系を食うなら柚子は余計かもと思ってましたが、考え方変わりますよこれは・・・・・。弱り切った体には最適であります。


 しかし、弱り切っている場合というのが異常だよな・・・・。残業と能力は反比例と世では判断されるそうで、頑張り損でしょうか。でもね・・・見過ごせないのだよな〜、本当に損な性格。ま、いいさ。なので詠います! 




   人知れず
   精魂尽きた
   徹夜明け



   残業付かず
   塩っぱい気持ち




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




  




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