年末年始のお休み・・・で本当に仕事のことをスカッと忘れて楽しんでいる/楽しめる方は、果たして私の世代の中でどれくらいおられるのだろうか・・・。中には、元旦にまで特別出勤という凄まじい方もおられるようです。私はというと、自宅と実家でのんびり魂の休養・・・を決め込みたかったのですが、とある企画をまとめよとデカい宿題を仰せつかったのであります。でも・・・自宅って仕事に集中できないもんです。特に狭いマンション住まいで自分の部屋などないですから、今でパソコンカチャカチャやってたら、雑念が入るだけでなく、いろいろと用事を頼まれたりして・・・・。ええい!こうなれば、その家庭の用事にかこつけて外出し、コーヒーショップでお仕事するまでのことです。
・・・などと考えながら、やっぱり帰宅後には、正月準備に追われているわけです。でもこの期間が実は一番にお正月らしく感じる・・・。元旦を迎えておめでたいのは、午前中だけで、午後からか二日目あたりから、スタートダッシュに追われる気分になっていくからね・・・。なのでちょいと府中の京王で用事を済ませたついでに、気の緩んだところで一杯引っ掛けて帰宅することにいたしました。今回は、「かなで紅」さんへ再訪問。とは言え・・・店の前までくると、お向かいの「かなで改」から漂う煮干しの香りに強く誘惑されましたが(笑)、次回は、「改」だな。
【スープ:いろんな辛さが共演しているバランス感覚溢れる!府中とくればこれだね!!】
<あらゆる辛さの競演!バランス感覚とガッツリ感覚が旨く融合!>
旨し!いや〜・・・・辛さが実にバランスよくハーナイズ!ベースに甘みすら感じるわ・・・・。
もはやラー好きであれば、府中とくれば、かなで紅が頭をよぎらない訳にはいきませんな。既に府中名物の貫禄すら感じます。なので語らなくとも既に承知な一杯なのですが、名物に旨いものあり!今更ながら改めて食い味わいますと、本当に良く出来ているスープ感です。胃もたれがあろうとも、食欲を沸き起こすしかけがすばらしい。辛さの扱い方とバランスがとても良いです。
辣油:辛い味わいの指揮をとっているようにも感じて、全体をきりりと引き締めます。
唐辛子:辛さにきっちりとしたボディ感を与えます。辛さの食中感覚が持続します。
山椒:なんと言ってもこの一杯の個性を増幅させている正体。あらゆる辛さに+アルファです。
大蒜:最後に辛さのフレームを確立し、フレーバー感が食欲を増進させます。
塩気以外にもこういった辛さの役者たちが入り乱れて好演しているという感覚であふれていますし、それらのバランス感覚が非常に良いです。単に辛いラーメンならどこにでもあるかもですが、それぞれが複雑に旨く組み立てられていて、一見マットな味わいが立体的にも感じられます。
<下支えの味噌と豚骨が胃袋に染み渡り満足感アリアリ!>
それら辛さに役者たちも舞台があればこその好演。その舞台としての味噌スープは、まことにさらりとしていて、シャープな辛さにマッチした適度な控えめさが印象的です。塩気がさらりとしていて辛い具材に非常に気配りされております。しかし、それだけでなく、ズドンとする満足感がまた良い。そう思えるのは豚のコクのしっかりとした煮出しがあるからかなと・・・。
後半になると具材の野菜の甘さも十分エキスを与えます。また・・・今回トッピングとして加えた温玉も辛さのとんがりを上手くコーティングしてくれますし、シャープな辛さのなかに円やかさが醸し出されます。
【麺:辛さに負けず劣らず・・・・個性のぶつかり合いのような賑やかな麺!】
<剛麺の競演!歯応えと噛み心地のバトルロイヤルでんな・・・・>
この麺も名物ですな・・・・。いろいろな幅の麺が競演しておりまして、私なんぞはこれだけ色々な太さが混じり合っていると、茹で上げの時間感覚も難しいのでは?と考え込んでしまいます。なので、太さの違いにより、見た目にプラスして感触がいろいろと違ってくる。一番太い麺などは、グニリとした強いアルデンテ感を感じさせる。また細い麺は、緩やかな歯応えを演出しており、辛さの役者ラインナップに負けないいろいろなバリエーションを感じます。まるで個性と個性のバトルロイヤルのようです。
<暴れまくるハネ!そしてスベリ心地はエンターテイメントの領域>
思えば剛麺とくれば、府中二郎を思い出します。このエリアは剛麺他に、蕎麦っぽい麺など個性的な麺が思いつきますね・・・・。いろいろな麺が重なりあっておりますし、それぞれが強い縮れがありますので、勢い良すぎると大きなハネを飛ばしますからご注意を。遠慮せずに神エプロンをもらった方がよしです。すべりは、ゴツゴツと内頬を気持ちよく刺激するようなスベリ心地。薄皮一枚のヌメリっぽい部分が潤滑よくしています。ワシワシと食い進めて行くうちに・・・・久しぶりにガッツリ麺に近い感動を覚えます。
【具:温野菜がスープに反して・・・とてもヘルシーな感覚でとても安心感を与える】
<温玉と豚バラが最高に生きる食べ方ですね〜>
さらっと湯通しされたような薄切り豚肉が、非常に辛いスープと辣油にマッチしております。余分な脂が抜け落ちているうえに、シャープな辛さ逆輸入してくれていて、どちらかというと、白飯によく合うといった仕上がり感です。ここに、温玉をからませて食うと悶絶の旨さに昇華いたしますし、野菜と一緒に食ってもいい競演をいたします。脇役的な立ち位置ですが、このようなあっさり豚肉スライスって個人的にはとても好きです。
<モヤシとキャベツの山盛りに・・・ガッツリ回帰な魂を揺すぶらせ・・・>
キャベツの分量が比較的多い温野菜という感じですが、このトッピングとこのボリュームがあってこそ・・・・辛めのスープに対して箸休めとして重宝です。クタクタではなく、程よい茹で感覚があり甘さが強調されており、スープへの貢献度もナイス。
総じまして、「今度は映画のついでにまたお邪魔したい」と思える一杯。また再訪確実でありましょう。
この府中駅近辺は、意外といい一杯がそろっておりまして、懐古系から二郎までバリエーションが豊富。最近、京王線沿線のラーメンってオモロいなと再認識しているところでもありますので、できればちょくちょく寄らせていただきた次第。さて・・・大國魂神社も初詣の準備で忙しそうだ。確か厄払いの神社だったか。今年の厄は追い払って・・・新しい年に運を迎えたいもんですね。なので詠います!
年の瀬で
鎮守のそばで
蕎麦啜り
辛くてワシワシ
寒空に汗
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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