ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1396】 珍々亭 (東京・武蔵境) 油そば・並+ネギ盛

 今年の〆の一杯は、できれば実家の京都で決め込みたいのですが、おそらく無理っぽい(苦笑)。食えても1杯か・・・。帰省前の関東での〆としては、地元の名物で決めたい!と思い、久しぶりに油そば発祥の店を訪問してみました。「珍々亭」さん。今では当たり前の油そばですが、元祖中の元祖、武蔵野系でガッツリと腹を満たしましょう!(あ・・・〆と言えば個人的には、「中華そば みたか」があったっけ。それは、年明けの一杯とさせていただきましょうかね・・・)









【タレ:武蔵野系の醤油ダレ・・・スッキリさとシンプルさでガッツリ食欲を誘う】


<香ばしさより・・・ちょっぴり甘いコクが印象的な醤油ダレ>


 う〜ん、シンプルで旨し!余計なもの排除してたキッパリさが醍醐味やね!


 武蔵野系油そばの聖地なるこのお店。醤油ダレの基準はこの店の味パラメータでありましょう。なので、かなり以前の記憶を紐解いて、醤油のエッジングを頭の中で準備しておりましたが、外れずとも当たらず。記憶より仄かな甘みがあることを再認識いたしました。醤油に甘みは確かに最高のコンビネーション!食欲をそそられます。まぜまぜすること1分そこそこで、タレが空気に徐々に撹拌されていき、少しばかり粘りを生じる。そこを味わいだすと、当初よりも味の角がとれたようなマイルド感が引き立つ。醤油の風味、ラードの甘み、調味料の旨味と・・・・そして今回の多めに投入したネギの清涼感が渾然一体となって麺の表面に貼り付き出します。




 麺のグルテン感には、やはり日本人としては醤油感が合う!醤油一つあれば、かなりの食事がカバーできますし、もっと醤油味で麺をダイレクト食う!というテーマが非常にシンプル。そして余計なものがない潔さもあって妙に旨く感じるものです。



<辣油とお酢のコンビネーション>


 私は、徐々に薬味を加える性格です。最初はダイレクトに醤油ダレの素性を味わい、次に辣油のみをササーーっと全体的に垂らすのです。そして、二次まぜまぜ撹拌を開始。醤油ダレの褐色に、辣油のクリスタルな赤が差し込むだけで美しくも感じます。そこそこ撹拌されつくされると、辣油も角がとれて柔らかいパンチと変化する。そして後からヒリリと刺激を始める。


 
 そこに私はつづけてお酢を時間差で投入したりします。撹拌されつくしたタレが酢でまた緩やかになり、お酢も円やかになりまして甘みすら感じるのです。酢酸と油の結合物って・・・何かいい風合いを醸し出します。旨く言えないけど、こういうの好き。







【麺:中太多加水やや縮れ麺〜♬ ぬめるようなスベリ感とネギの貼り付き感がたまらん!】


<伝統的なB級グルメ・・・という麺の面持ち、多加水のちょいとモチモチした感覚>


 伝統ある料理なのだそうだが、これは明らかにB級グルメ的な食べ方。そして味わいもそうです。最近では、カップ麺もわざわざお湯を捨てて油そば風に食するのが定着化しているとのこと。この麺顔はいかにも愛嬌に溢れています。


 さて麺ですが、一般的な風合いもする中太縮れ。ほどほどの熱々感があって、湯気で醤油ダレがふわっと揺らめき、いい感じに香ばしさを感じさせます。ハグハグと食らいつくと、前歯ではスパスパっと千切れつつも余韻としてヌチリとしている。奥歯でのすり潰しで淡いモッチリ感を感じさせる。麺の密度感としては高くないけれど、この程々感が非常に油そばとしてのバランス感があると思われます。





<じっとりと・・・ぬめるようなスベリ感覚がとても庶民的>


 タレが何回も何回もまぜまぜさせられるものだから、ほぼ乳化寸前の状態(笑)。注文時に「タレ多め」と調整をお願いすることもできそうなので次回はこれを押さえておきたい。さてそういうことだから、スベリは非常に「ヌメル」といった感覚。そこがまたB級グルメ的であり、トラディショナルにも感じる部分。ネギと混じり合うところは、ゴツゴツと感じるスベリ感なのですが、ぬめるところが庶民的な風合いを感じさせたりします。


 思えば、前回訪問時、大盛りにして胃袋がはち切れた。並にしてみたが、かなり量として満足感あり。見た目に騙される。麺自体が腹持ちが良いのだろうか?それは不明なれど、想像以上に満足感がありますな・・・。







【具:ハードな風格を感じるお肉】


 意外にも、肉はハードなのであります。と言うか、昔ながらのハードさとお伝えしたい。今のようなほろほろと崩れ落ちるほどに柔らかい肉が広がっていないころの、上質な赤身といった歯応え。味は淡白なのだが、薄くないし、しっかりとした好印象。これはむしろ、汁系で沈めて吸わせてかぶりつくとさぞ旨かろう。



 さて「ねぎ盛」だが、このザクザク感が醤油ダレにまた合う!しかし、100円プラスというところで怯む・・・・。年末ということもあって今回は小さな幸せを広げてみたのだが、やはりネギは多い方に限るね!










 総じまして、武蔵野市民としては、定期的に押さえるべき」でしょうな!多分・・・ここでは、このメニューしか食わないと思います。なぜって・・・油そばの聖地だからさ!


 定期的に押さえたいのだけど、こちらはこちらで混雑必須のお店でして、東京西エリアの有名老舗の一角。関西人も唸る「武蔵野系油そば」。シンプルなれど奥深し逸品。世界文化遺産に推奨したい(うそです)。なので詠います!



   穏やかな
   風なく冬晴れ
   年越しで


   そぞろ集まり
   食う油そば



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




PS 写真がピンぼけだ・・・・(こんなもんさ)


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