ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1390】 THE FINEST NOODLES EL DORADO (東京・福生) 我流旨味ソバ+味玉子


 年末の3連休。今が一番ゆっくりできるときかもしれません。本当の年末年始が到来すれば、リアルに色々とやること出てきますからね・・・。矢休んだようで休まらないのなら、いっそ今のうちにと思う。今回は、冬の青空の下・・・クルマを駆ってかねてから狙いを定めてた一杯をめざし一人ジャーニーしてみました(笑)。生活に彩りを求めて・・・・・。




 福生。まさに基地の街。だだっ広いエリアに閑散とした町並みが印象的です。駅から少し離れた一角のコインPにクルマを停め、ただ青空と山並みのコントラストを仰ぎながら歩を進めるます。ほどなく5分もすれば目的の店。「THE FINEST NOODLES EL DORADO」さん。アメリカンテイストな趣ある店構え。そして店内は、音楽も雰囲気もアメリカンな感覚でありながらも、びしっとした味の店という雰囲気もあります。メニューもシンプルだし、営業時間も昼間のみで凄く短い!これで商売が成り立つの・・・・などと邪推しながら、オーダーを通してスマホをいじって時間を潰すのって・・・凄く平和〜。すでに正月気分(笑)。


 




【スープ:実に円やかな醤油スープ・・・色気もしっかり残す崇高系な出汁】


<ひっかかりのないスムースさと仄かな甘みの醤油感、さらりとした豚コクがナイス!>


 旨し!久しぶりに唸る味わい。染み渡る旨味ですな・・・。 
 

  配膳の瞬間、しっかりと基本を押さえた醤油中華そばのスタイルなれど・・・いかにも今風のラーメンというオーラが弾けます。清湯系の鶏ガラ豚肉コクの醤油味。見たまま味が想像できそうです。しかし、ひとたびスープを啜ると・・・そこには、最上級の引っかかりのない、スムースなまろやかスープと感じます。これは凄い・・・・。カエシを感じるのだけど、するりと抜けてゆく塩気とも旨味ともつかない味わい。後味もすっきりしている。豚の煮出しもしっとりと決まっているので、妙な濁りや雑味もない。いや豚というより、鶏ガラのようなスッキリさもありつつ・・・・味に節系が含まれているかは、ほとんど感じ取ることはできずか・・・。


 旨味自体がクリアーと感じさせつつ、ボディーが頼りないわけでもない。品質良いラードの膜を感じたりもするが、旨さにワックスがかかったとはこのことかもしれません。いやいや、実にソフトフォーカスが合ったという印象を与えます。




<焦しネギのアクセルある香味が・・・とても控えめで円やかなバランス崩さず、香ばしい>


 スムースなだけではないのが注目かも。色気もあるこのスープ・・・焦がしネギと油の結びつきが実にいい。焦がしネギを投入すると、それにかなり印象と味と風味が引っ張られるものですが、実に控えめな投入ぶり。焦がしネギの所作が抑え気味とすら感じます。しかし、そこは主張もあるわけで、香ばしさが微かに漂うというレベル。このレベル感がいい。醤油の甘さや豚鶏のコクのしなやかさを、本当の意味でバックアップしているように思えるのです。









【麺:アメリカンな店で・・・大和撫子のようなしなやかな麺。こちらも崇高系】


<「しなやか」そのものな・・・多加水細めなストレート麺>


 スープもしなやかなら、麺もしなやかなりでして、アメリカンな街、アメリカンな店内とはおおよそイメージがつかない和のテイスティングです。昔ながら・・・と言いたいところだが、こういう所も、今流のラーメンだなと感じさせる進歩を感じたりする。熟成度を感じる風味感、歯応えは、スアスパと気持ちよく切れる反面、柔らかいプツリとした感覚が印象的。奥歯でまとまったところをすり潰すけど、反発感はテンピュールのようにゆっくりと沈み込んで抵抗なく千切れる・・・。全体的な麺の流れるようなフォルムもきっちりと決まっているし、いやはや・・・これは良い麺です。




<まとまりの良さが滑りとのど越しをより上品に感じさせる>


 まとまりの良さがこの麺の特徴の一つかと。このためスープの持ち上げもよいし、汁を吸い込む部分もややある方なので、スベリものど越しも滑らか・・・。まるで女性用シャンプー&リンスのCMにでてくるしなやかな髪のように、箸で持ち上げるたびに乱れてはまとまるような・・・・などと妄想をしてしまうワシ。男臭い店に、乙女チックな麺。このミスマッチ感もとても好きです。






【具:全体バランスを感じつつ・・・手抜かりなしの出来映え・・・】


<皮の部分のコラーゲンを無駄にせず、脂の甘みとタレの薄塩気のバランスもナイス>


 スープと麺に目が行きがちだけど、この肉もなかなか。皮の限界まで近い部分にある脂の部分が、豚肉の最大の旨味。そういうところをちゃんと感じさせてくれるトロトロ感がいい。そして、バラ肉の関東ローム層のごとき赤身白身の平行線を、垂直にかじるときの柔らかく切断感覚が・・・ジュワーっと甘みが広がる。漬け込むタレも仄かな味わいで肉の旨さも引き立つ。これなら・・肉ソバへの期待がとても高まります。




<薄味の深い漬け込みで、黄身本来の旨味をしっかりと感じる>


 ハグっと噛むと、黄身の本来的な濃厚な甘みが広がります。漬け込みダレが浸透している味わいも好きでして、浅めな漬け込みだと少し残念に思えてしまう。だけどこちらは、しっかりと深く浸透してあるのに、黄身の玉子感がしっかりと残っている。少し薄めなタレ味が深く染み込んでいるようにも思えるが、全くもって妄想の世界なのですみません。とにかく、旨いということだけ。




 さて、その他にも、メンマがまた短い材木状な形状で、シャクリとした歯応えがとてもいい。味わいは薄め、浅漬け的で、スープのニュアンス良くにている。海苔とネギは印象薄いが、海苔は熱いスープにだらしなく溶けることなく、しっかりと麺に巻き付けることができて、風味良く食えたのを覚えているのみです。







 総じまして、「通えるものなら通い続けたい」・・・・というお店ですが、訪問ハードル高過ぎ!


 せめて・・・立川あたりに移転せんものかと(笑)。とは言え、関西転勤時代には、京都山城エリアの山奥まで、通ったこともある麺好きでありましたので・・・・この一杯の引力に引き寄せられることもまたありましょう(笑)。また、発散したくて一人ドライブがてらに、寄らせていただきますよ。なので詠います!



   穏やかな
   晴天年の瀬
   魂を

   解放させつつ
   プチ一人旅



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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