マネージングで生きて行くか、エキスパートで生きて行くか、人の可能性は適材適所とはいうけれど、そろそろ見極める時期かもと、最近しみじみと感じます。別にマネージングから逃げているつもりはなく、自分なりのスタイルを見いだそうと今でもいつでも続けているのです。唯一、「逃げない」ということだけはしなかったという自負はあったのです。しかし、この半年を振り返ってみて、自負だけなく客観的に自分はどうあるべきかと考えると、安っぽい自負だけでは生きて行けないし、組織としても結果として迷惑をかえるかもしれないと・・・。最近、少し凹んでいるのは確かなのですが、組織も自分も、両方生き残って行くには、もっと尖っていかねばならないなと痛切に感じます。なので、少数精鋭で頑張って行きたいと決意を新たにするのであります。いくつになっても、どんなポジションにあろうと、人は悩んで大きくなるのです(苦笑)。
・・・などと私もラーメン以外にも真剣に悩むことがあるのよ・・・。でもね、結局腹が減るのです。生きて行くってそれだけで身勝手な出来事なのですから(笑)。帰りの中央線に座りつつ、眠りの中でうとうととそんなことを感じながら、目が覚めると「東小金井」であった。ああ、やってもうたわ・・・・。こういう時には、「くじら食堂」しかないでしょうよ!再訪問から少し間が空き、落ち着いたころかなと思いつつ訪問結構です。
店に到着してまず扉のスベリ(建て付け)の確認。あ、しっかり直っている(笑)。などと思いつつ、券売機に目をやると・・・なぬ!「本日限定トリパイタンマー油」とな! いつからそんなに手を広げたんやん! ライスのボタンもまだ「売り切れ」表示で準備中という状態で、先に限定を開発投入かいな!!と頭の中は混乱しつつも、しっかりとその「限定①」というボタンを押している自分がいた。ところで、「限定②」「限定③」というボタンはどういう意味なのか・・・誰かいつか教えてほしい。 さて落ち着いた表情を作って食券を渡す。店内の先客4名。寂しくもなく、いい感じの混み具合。行列店になる前に、たくさん通っておこうかしら。
【スープ:淡麗なテクニックを感じる鶏白湯に・・・・これまた淡麗を感じるマー油の仕上げがナイス!】
<非常になめらかな上質な鶏白湯に・・・シャープなマー油の合わせ技が光る!>
それにしても・・・分かっているとは言え、マー油の迫力が凄いのであります。マー油と言えばいろいろ名店が頭をよぎりますが、こちらの場合、マー油自体がとってもキレイという感覚。ワイルドなイメージあるマー油がここでは、とてもスッキリと淡麗なお姿すら思えてなりません。完成度を感じる瞬間です。ワックスがかかったようなピカピカなマー油でとてもキレイ!
それをかき分けてたどり着くのは、パステルカラーの鶏白湯。泡立ちも細かく、濾過したかのようなクリーミーさを感じます。鶏白湯自体の味わいとしては塩気抑えめ。マー油とのコラボを計算したかのようなクリーミー淡麗です。さて、クリーミーとは言え口の回りに貼り付くような粘りやコテコテはあまりない。どうやらモミジは控えめにして、濃厚な仕上げながらもあっさりを心がけたような仕上がり感が、とても気持ちよいです。重くないという感覚でするすると最後まで飲み干せてしまう。
実はこの組み合わせ、新宿二丁目GACHIで味わったことがある組み合わせで、あのときも好みに度はまりして唸った記憶が新しい。それと比べるのは無粋というものだけど、どちらも高評価で甲乙つけがたしという前提でいうと、紅ショウガ等ジリリと明確に味のエッジを際立たせた新宿の名店に対して、こちら東小金井の名店(すでに)は、どこかしらしっとりと仕上げたという感覚ですな・・・・。どちらもとっても好き!
<薬味が映える!焦しニンニクフレークが一段と香ばしい苦みへと昇華!>
食べ進めると、分離していたマー油と鶏白湯は、完璧に混じり合ってチョコレートカラーになります。この時点で味の完成形なのですが、まったりとした鶏の揺らめきが染み入る一方で、シャープなマー油がキリリとしていて、味のコントラストが気持ちよい。これをまた加速するのが、焦しニンニクフレークです。単なるニンニクの素揚げではなくて、焦しが効いているので、香ばしさが半端無く、ぶわーーーーと広がる食べ応えを食べ手に与えます。この香ばしさが鶏白湯に反作用を与えるようで、鶏のコクをまた一層引き上げるという感動。いや実に、「薬味が映える!」という感想です。端っこに恥ずかしげに、遠慮がちにあるこの薬味がスープのキーだったりする・・・。
【麺:風味をダブルに感じさせるような感覚・・・濃厚スープにクッシリハード麺はテッパンの組み合わせ】
<もっちりピロピロ麺以外にも・・・こういったハードな細麺も繰り出すテクニシャン!>
こちらはは、麺量を三段階に選べるシステムなんだけど、本日の限定については選べないですと最初に説明を受けます。この時点であれれ?と訝しんだのだけど、前回訪問よりも異様に配膳が早かったので、これはおかしいと様子の異変に気づきます。麺をリフトすると・・・なんと「低加水っぽい細麺ストレート!」ではありませんか! 七彩の系譜を受けたあの、ピロピロ多加水ゆったり&もっちり麺とは、真逆な展開に、およよーーーっと内心つんのめる思いですよ! たしかこちらは自家製麺が売りだったと記憶。なるほど・・・いろんな引き出しを持っておられるのねと、今後の展開にもますます期待ですやん!
やはり、このスープには、このクッシリハード麺の方が絶対に合いますよ!濃厚スープにクッシリ度合いが実にさわやかな感覚を歯応えに感じます。前歯の千切りから、奥歯のすり潰し感まで、首尾一貫してクッシリと食わせる。のど越しもはっきりとしたシルエットを感じることですし、スープの揺らめきと、麺のキッパリ感が相まって非常によろしい!
<マー油を潜って麺が香ばしい!また麺自体の風味も映えるダブル効果!>
低加水細麺がいいのは、香ばしさがダブルで広がるということかな・・・。まずマー油を潜ってくるわけで、ざらつきある地肌にマー油の欠片が貼り付く。これを食うとまた明確にマー油の香ばしさを感じて鼻孔にこの香ばしさが駆け抜ける。そして、咀嚼の段階で麺自体が持っている粉の風味というか熟成風合いが、後追いで広がる・・・。二重の香ばしさ、ダブルの香ばしさという二段構えにも感じますので、これは実に麺の選択が的を射ていると言えましょう!これは参った!
【具:柔と剛を感じるトッピング、ほろほろ肉とコリコリキクラゲ】
<デデン!と一枚の屏風のように・・上質バラ肉が迫力!量と質ともに満足>
確か前回の醤油ら〜麺のときは、もう少しコンパクトなチャーシューが転がっていたという記憶。されど今回は一枚肉っぽく、見た目に演出を感じます。きれいな層を感じるバラ肉でして、醤油の甘めのタレが実に上手く染み込んでいて、そして柔らかい。どちらかと言うと白飯を欲するタイプの味付けと歯応え。食が進むのであります。分厚さも申し分なく、縦にたつのでは?と思える寸法。これだけあれば納得であります。
<キクラゲというトッピングが泣かせますな・・・>
最後に、キクラゲというトッピングの選択に拍手を送りたい!いや〜、このクッシリ度合いのある麺に、なんとなく連想がつくとは言え、豚骨でなくて、基本鶏白湯ラーメンですから・・・これにキクラゲという歯応えは実に嬉しい。個人的にキクラゲ好きだと言ってしまえば元も子もないのだけどね・・・。小口葱も少し多めでザクザクとして嬉しい。ザクザクとした合間にコリコリコリコリ〜っとした歯応えが入り交じるのですから、歯の感触だけでも食わせるといった感覚です。
総じまして、「おそらく頻繁に通います」と思えてならない今回の感想ですな・・・。
初回訪問時から、かなりの実力度を感じていたのですが、とは言えいろいろ本格ラインナップ形成や、店の運営が軌道にのるには時間がかかるだろうと感じておりました。なので、限定など出して来るのはもう少しあとで、来年あたりからかと予測していたのですが、今回ふらっと訪問して、いきなり本日限定というニッチな攻撃。そしてこの完成度ですもん・・・・。もはや助走期間を終えて離陸状態にあるのやもしれませんな。なので詠います!
助走終え
準備万全
テイクオフ
繰り出す技の
限定マジック
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!!
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