ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1343】 パイナップルラーメン屋さん パパパパパイン (東京・西荻窪) 限定 柿ラーメン 「パパパパパーシモン」


 私は、頭が悪いのであります。計算能力もないし、勘所も鋭いわけでもありません。ただ・・・過ぎる課題には頭がフリーズしてしまう性格なので、これをどうにかしろと言われても仕方が無いのであります・・・。例えば、人とあって話をしながらメモを取るとなると、メモを取るか、人の話を聞くのか、どちらかしか集中できないのが本音でありまして、そんなステレオタイプな私は・・・やっぱり頭が悪い。頭のCPUは取り替えることができないのであります。おまけにメモリーも小さい。そんな時代遅れな私は、これ以上新しいアプリケーションを求められても、インストールすらできないのであります。せめて、グラフィックボードくらいは追加できるようにならないと行けないのだが・・・。そんな都合がよいように人間の頭が切り替わるかよ・・・・。




 ・・・などと考えながら、腹が減るのは本能のなせる技でして、大脳を駆使した結果反応でも何でもないわけです。凄く腹が減り過ぎてたまらず下車する西荻窪。はつね狙い!だが・・・・行列に泣く。そんなに待てない。ならば丸福はというとなんと営業していない(泣)。ならば・・・パパパパPUFFYならぬ、パパパパパインへ直行なのであります。ガッツリ食いたい気分だったから、後回しに考えていたこのお店。されど・・・・想定外の訪問で、想定外の逸品に巡り会えたとさ!








【スープ:柿のジェルが・・・醤油スープに実に合うとは!単なる思いつきでない完成度!】


<正統なる遊び心!柿がラーメンとして成立する不可思議さ ^_^ >

 
 しかしながら、毎度こちらの奇想天外ぶりには驚きますな。柿のラーメンという意外さもさることならがら、「パパパパパイン」にあやかって「パパパパーシモン」という韻を踏んでいるところまで、心憎いのであります。手書きの限定メニュー告知から察するに、甘みに柿を使用するのだろうとは思っていました。食券をご店主に手渡して、調理場をカウンター越しに眺めると・・・、そこには、大きめのタッパがあり、ミキサーで撹拌されたオレンジ色の物体を発見いたします。なるほど・・・あれをトッピングするわけか・・・と、この時点ではその程度の認識でおりました。


 されど、配膳の瞬間に見事に覆されます。麺顔のフライにもつんのめる思いですが、そのオレンジ色のミキサー後のジェルは、スープに完全に溶け込んで見事な一体化をしているのです。その存在感は、まるで煮干し醤油に浮く背脂のごときのフワフワ感でして、鶏の脂もあいまってとてもスムージーではありませんか!味わいとしても・・・・ナチュラルな甘さ!正直もうして、パインよりもまとまりのある甘さ加減です。


 トッピングのフライからでる油もスープに香ばしい味わいを残し、深みを増します。動物感とこのフライの風味と・・・柿の甘さがとても食べ応えある。しかも背脂のようあフワフワ感は、とても健康的な柿のジェルでありますゆえに、メタボな罪悪感なく(?)ゴクゴクと最後まで飲み干してしまいます。後味もしっかりとフルーティー醤油ラーメンしてた・・・・。海苔の風合いともマッチングしますし、フルーツ系ラーメンに開眼したという強烈な感覚です。





<甘さがとろりと揺らめき醤油ダレ感がむしろイキイキする不可思議さ ^o^ >


 不思議と思えるのは、柿の甘さを投じて、醤油ダレの輪郭がしっかりとしてきたということかな・・・。単なる甘いラーメンではありませず、しかりとした醤油ダレのカエシのエッジングも丸く残るという味の仕組み。所々泡立つところは、一見ニボラーのように見えて柿ジェルの泡立ち。柿ジェルがスープに溶け込んで、トロミを増すのだけど、動物系コラーゲンとは無縁なフルーツスムージー。なれどフルーツ感というより醤油カエシがのっかったトロみスープ。甘さを投じて塩気を感じるという背反な構成にむせび泣きます。








【麺:実にくっしりした中太麺!しっかりとした真面目な風合いを愉しめます】


オーバルなやや平らな麺、質実とした熟成度あり極めて真面目>


 この一杯が遊び心一辺倒ではなく、真面目に仕上げられたと思うのはこの麺の質実さからも伺えます。ややオーバルな形状をしたストレート麺でして、加水も中程度。パスタで例えると、バリラのNo.7に近い形状であります。麺の潰し込みというか・・・密度感を感じる歯応えで、クシクシとした前歯の歯応えが実に爽快。風味としてもすっきりした熟成度を感じさせます。奥歯でのすり潰し感は、いたってクッシリとしていて、これは和え麺でもつけそばでも、しっかりと成立しそうです。これは・・・・次回はぜひつけ麺にてもう一度ご対麺してみたいと思えます。




<柿のジェルをまといつつジュルジュルとしたスベりはユニーク>


 ふわふわの柿ジェルが、ところどころ麺に貼り付き、レンゲと啜るタイミングでもジェルを纏いますので、面白いスベリ感覚です。大根おろしで和蕎麦を食うときの感覚に似ていなくもないのだけど、中太麺ゆえに麺のツルツル度に引っ張られる。しかし、全体的に他のラーメンとは比較にならないほどに、「ジュルジュル」っとした感覚が極めてユニークなスベリ。これは・・・・非常に文章に表現しづらい・・・・。






【具:冬のフライ物と言えば・・・・○○フライ!?】


<チャーシューも手抜きなし!むしろ本格的に分厚く柔らか>


 至って真面目と思えるのは、実はチャーシューだったりする・・・。この遊び心一杯の麺顔の中で、極めて本流的な作り込みを感じます。豊かな脂の甘みを保つ分厚めのばらブロック肉。醤油ダレの染み込み具合も適度で香ばしく、どちらかと言えば白飯を欲する味つけ。トロトロな脂加減とほぐれるほど柔らかい赤身。食べ応えはとてもある一品です。




<牡蠣フライならぬ、柿フライというアイデア!旨かったりする>


 さてさて、麺顔で目を釘付けにしたそのフライものですが・・・・柿のフライでした(笑)。季節がら、牡蠣フライの美味しくなる時期ですが、牡蠣と柿をもじったのでありましょうか・・・・真偽は不明。でもね、おやつ感覚でもあり、またほくほくとしながらも、じんわりとした甘みは、料理としては違和感なし。このトッピングから溢れ出る油に柿の風味があいまって、スープにも貢献しておりますので、単なるアイデアではなく、必然の一品かと思えてなりません。









 総じまして、「また限定狙いで必ず来る」と思わせてくれました。


 一時期、変わりラーメン店としてのプレゼンスはあったのですが、個人的に長く営業を続けられるのか実は少し心配していました。されど、この一杯は妙に底知れぬ可能性を感じさせてくれまして、何だったら、今一部で一世を風靡している(妙な表現・・・)「Ramen Adventures」にでもピックアップしていただきたい次第。外国の方ならこの良さは妙なフィルターなしに旨しと感じてくれるかもと思うのだが。個人的に通報してもいいでしょうか?(いや・・・そんな勇気もないや) なので詠います!



   久々に
   奇想天外
   気持ち良く


   食って笑える
   旨さ最高



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!!




  




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