ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1287】 ラーメン あづま家 (東京・大久保) ラーメン



さて今回は・・・明らかに場違いな私なのであります。荷物を次から次へと下ろしたり運び上げたりと・・・喧噪広がる中を悠々とサラリーマンがラーメンだけ啜りに東京の台所・・・「東京都中央卸売市場淀橋市場」に参入するのですから。関係者のみのひっそりなお楽しみラーメンを、なんだか少し申し訳ない気持ちで入店する私に、すごく気持ちよく明るい声でお出迎えされると、さすがに商売人だなと感心したりもする。日頃の名刺交換とは全く違う空気感ですな。こういうひっそりとした場所で、明るく元気にお商売されている。是非当行とお取り引きいだだきたい次第!(うそです)

  









【スープ:定番のあっさり醤油スープ!このくらいが・・・オレには丁度いい!】


<働く男のワンショットラーメン!おやつにもなり得るサッパリ味の爆食いを誘う!>


 前から食うの決めているから、入店するなり「ラーメン!」と口頭で告げたけど、何を常連気取ってるのだと思われたかもしれないかな(笑)。するとそそくさと迅速に4点セットがいきなりババン!と届けられる(辛薬味、胡椒、ニンニクパウダー、酢)。胡椒とニンニクパウダーは間違えないようにとご注意も施してもらって、その流れるような対応に、少しきょとんとしている自分を感じます。さて、そこから・・・・手持ちぶたささので、店にあったビックコミック最新号の「ゴルゴ13」を読み始めたけど、ゴルゴが出てくる前に配膳が完了してしまう。仕方ない、お楽しみはあとからだ。今な目の前のお楽しみに集中することにする。

  



 まあぁ・・・なんとクラシカルというか、汎用的な風貌の麺顔。いわゆる中華そばという感覚でして、そのスープカラーからは「あっさり系」というアピールを感じ取ります。見るからに優しい。2枚のチャーシューがなぜか対局に10時と4時の位置に配せられて、海苔のメンマは、2時と8時の立ち位置。適当なのか、計算なのか、つかみ所のない中に、和みの雰囲気を感じる。



 レンゲを容易しましょうかというお兄さんの制御して、まずはそのままダイレクトに丼からスープを頂くことに。なるほど・・・これは淡麗だわ〜。やさしい和み系の中に、あっさりとした豚の煮出しを感じながらも、抑えめな塩気のバランスを感じます。実はもっとケミカルな感じを予想していたのですが、そうそう感じ取れない・・・。昆布系か軽い魚介系の柔らかさかな。鶏ガラも投入でしょうが、動物系でグイグイ〜という色気は薄いと感じる。そこには、大盛りとかおかわり前提のサッパリ味があるような気分で味わいます。



<とは言え「マイ・チューニング」前提な世界感かもしれませんな>


 市場で働く男達はもっとガッツリ系なものを所望するものだと思い込んでいたのですが、この点は想定外。それよりは、さらさらっと・・・とか、さくっと一杯という感覚なのでしょう。そして、いろいろな地方のナンバープレートのトラックが立ち並ぶこの場所では、やはり一般的に受け入れ幅が広い東京風のあっさり中華そばがマッチしているのかもしれません。その一方で、いろいろな舌の趣向にも合わせる必要があるのか・・・。冒頭に配せられたチューニングセット4点は、そういう対応なのかもしれませんな。


 ウチの実家の父親は、いつもスープを味わう前に胡椒をどばどばっとかけてしまうのですが、子供のころはそれが大人らしい所作なのだと格好良く思っていたっけ。とにかくテーブルセットにある薬味は一通り試さないと気が済まない男だったな(まだ生きています)。そんな男達が、このお店には多く出入りするのかもしれません。とにかく、大盛り530円という価格設定も嬉しいじゃないですか。庶民感覚を忘れないで頑張っているお店には思わず応援モードですよ。

  








【麺:定番のちゅるりんとしたスベリ!クチリとした歯ごたえ!このくらいが・・・オレには丁度いい!】


<おなじみの中華麺という感じがスープばかりでなく、場に馴染む!>


 ここで「○○製麺製の・・・」などと名店の味わいをとやかく言うのはバカらしく思える。そんな気持ちを見透かしたかのような、いつもの中華麺。嗚呼・・・・今の気持ちに馴染むなとほっとする味わいですな。練り水(アルカリ)の個性がどうのこうのという風合いなし。いつものクチリとした淡いグルテンの潰れるような低い抵抗感がスープのアッサリさといいバランス。前歯で千切るスパスパ感はこの上なしだ。奥歯での潰し感覚もクチクチっとしていて百戦錬磨のすり潰し。このくらいが丁度いいのだよ。オレにはこのくらいが!




<子供のころの憧憬を感じるスベリ感だな・・・・懐かしい>


 すべりも懐かしい感覚のちゅるちゅる感覚。実家の京都ラーメンとはまた違っていて「懐かしい」というのは正確には語弊があるのだが、いずれにしても大衆系の良心を感じさせるね。とやかく言うまでもない質実感という思いであります。


 さて・・・こちらの特徴は、「ラーメンおかわり」という制度があるところ。130円は最初高いかと思ったけど、あとから調べてみると、替え玉ではなく「おかわり」ということで、具なしでもう一杯食べられる。スープ付きの麺玉ということなので、合わせて丼2杯分ということらしい(正確?)。ちょっと朝からは無理できないが、そういうところもまた、お店の愛情を感じる次第です。







【具:これも懐古させる肉片とサイズ感!このくらいが・・・オレには丁度いい!】


 昔サイズのチャーシューですね〜。バラ肉の部分が非常に淡い醤油味で全体的には塩分的にもピントが合っています。今のラーメンはチャーシューが贅沢になり過ぎているのかもなと改めて考えさせられる。ワンコイン以下の設定ではよくやっているなと、肉片をかじる感覚で味わう。ライスと一緒に食っても旨かろう。ここではチャーシューメン600円は、とても贅沢品と目に映ってしまうな(笑)。





 



 総じまして、出勤前のプチ朝ラー探検。大都会の胃袋を満たす市場で働く男達のひっそり楽しみなラーメンを、一般サラリーマンがお裾分け気分で頂きました。そこには愛情溢れる一杯がありまして、また元気よく気持ちのよいご店主がいて、元気を少し分けてもらえたということですな。「お客さん、ネットでご覧になって来られたのですよね?」と気さくな問いかけが、居心地の良さに輪をかける。大久保駅あたりってすこしごみごみしていて、あまり寄り付かないのだけど、非常に爽やかにこの時は感じられた。なので詠います!



   怪しげな
   小径すりぬけ
   台所


   都会の一日
   ここから始まる



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。








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