- まさに迷路な築地場外・・・プチ探検気分
- <全体&スープ> 迷路の中に昭和の町中華!タイムスリップ感も味の内なるレトロ生姜系醤油味がナイス!
- <麺> 中細縮れの多加水タイプ!イエローバディで懐かしさ感じる定番中華麺!
- <チャーシュー> 丼一面の肉布団!豚ばら肉を醤油っ気が旨くてたまらんわ~
- 総じまして「今も昔も働く男のガッツリ朝飯ラーメン!エナジー貰ったわ!!」
久しぶりに朝の現場直出のタイミング。もう少し暖かくなれば楽しい部分もあるのですが、暖冬気味とは言え、早朝の出勤はモチベーションが下がりますねー。そんな感じですから、「朝ラーメン」活動でもしてちょっと気分を盛り上げねばと考えた流れです。そうは言っても、自分にとって目新しいところじゃないとなー・・・と考え探していたら、ラーメン評論家の大崎氏のレビューを発見。場所は、築地市場の幸軒さん。まだ移転後も残って頑張って営業してたんですねー。実は未訪問でして、ここは行かねばなるまい!と朝の早くから突撃いたしました。
まさに迷路な築地場外・・・プチ探検気分
豊洲へ移転後となっては、整理の工事車両が多く通るのは分かりますが、場外市場がまだそこそこ活気がキープされてるのには驚きました。外国人観光客さんなどもパラパラとおられる。熱々の玉子焼きを頬張って、記念撮影など見てると、日本もまだまだ面白さも埋もれているのだなと感じます。
さて・・・幸軒の場所。GPS精度やマップ情報、スマホの処理能力等進化していると思って舐めてたら・・・迷いました(笑)。築地場外は、路地裏を迷路のように抜けることができて、この迷路までは検索できません。だいたい数10m位?は、GPSのズレもありましょうから・・・。あちこちぐるぐる回って何とか探し当てましたが、探し当てた店先もすごく地味で、営業してるのか一見不安。平成最後の冬時節に、かくも旧世紀的九龍級迷宮が築地には存在するとは知らなかった・・・・・。
そして中へ入ろうとしたらこれが満席!。そしてガラスを通してみた店内はなんだか雰囲気がディープ・・・。ここまで来て探し当てて・・・引き下がれん。と思って店外で待ってたら、一人出てきて何とかすんなりと入店できたのでは?と思える次第です。てっきり朝の一仕事終えて、お疲れ乾杯ビールの客が多いと思いきや・・・・ガッツリ腹減って朝飯食いに来たような、健康的なガッツリ男たちばかりでしたー。オレ一人妙にスーツ着た男が紛れ込んで、周囲から浮きまくり~。
<全体&スープ> 迷路の中に昭和の町中華!タイムスリップ感も味の内なるレトロ生姜系醤油味がナイス!
よっこいしょっと・・・・いう感じで一番奥の座席へ。メニュー表は背中の壁にあって、選ぶふりしながらも実は予め決まっている「チャーシュー麺」をぼそりと厨房に告げます。厨房はご店主の奥様と思しき方が一人でオペレーションされており、慌てるでもなく悠然と、しかもタイムリーにこなしておられました。で一方のご店主はと言うと、一番反対側のカウンターで一休み。馴染み客との会話されてましたが、朝いちの仕込み等一仕事終えた感が漂って、バトンタッチした感がありあり。昭和の町中華感ありありの夫婦船経営、ここに有り!ってな雰囲気が和みます。そして案外早めに配膳されたのがこの麺顔・・・・。
おおお!まさしくチャーシュー麺!ダイナミックな肉の盛り付けがパンチ効いてて痛快です。豚バラ肉の肉じゅうたんが広がる・・・。先人方々のレビュー写真より麺顔に多少ワイルド感がありましょうか。ばら肉ばばかりをこれおほど多く摂取するのは、近年記憶にございません。葱のカットも大胆で歯応え感じるもの。そしてボリューミィーさが何よりも嬉しい!
さてそのスープ。店の内外観から昭和レトロのさらさら醤油系かと先入観で味わい始めましたが、ちょっと驚きを感じます。生姜醤油の味わいが深い~。調味料感覚と少しオーバーラップする部分もございましょうが、じんわりとジリジリくる突き抜ける塩気感覚は、生姜のそれと思って間違いないでしょう。薬味ネギもこれに呼応して清涼感を高めて、オレを楽しませてくれます。長岡醤油の生姜のエキセントリック性はないとは言え、これは嬉しい味わい。
またベースの動物感の味がいいね。てっきり鶏ガラと思ってたらラードの油膜がしっかりと熱蓋をしてれて熱々。この為か豚のコクが非常にゆったりと感じる旨さでした。改めて先人や、大崎氏のレビューを拝見すると、ここに牛骨も出汁に溶けているとか・・・・ラードと感じていた部分にそれが潜んでいたか、マスキングしていたかで察知できずな駄舌でございます。サイズもデカい丼なので、スープ量もそれなりです。ちょっと塩気が強いかなと思う部分もかすめたので、四分の一程度汁は残してしまいましたがあしからず。食べ物残すと罪悪感と、塩分控えたい節制心と葛藤した末ですので・・・・。
<麺> 中細縮れの多加水タイプ!イエローバディで懐かしさ感じる定番中華麺!
チャーシューに辿り着く前に、スープの意外性に圧倒されましたが、一方の麺は、まことに穏やかでなじみ深い風合いで安寧そのもの。店を探し始めてから初めてほっこりさを感じたかもしれません。心の緊張の糸を解くには十分なる、町中華的大衆性を感じる・・・多加水縮れ中華麺。やや黄色味ががかったところも馴染む深く、味わいすら想像できてしまう。
表面には少しぬるつきを感じる部分があり、そこにサラサラスープを絡ませる。汁の吸い込みはほどほどだけど、このヌル付きのおかげでスベリが快調。ズボボボボボ――っとすすり上げるときの軽いタッチが、口元を快感へと誘います(毎日この瞬間に生きてるという覚えを感じる・・・・)。やがて汁を吸い込むしなやかさが生まれますが、あとはお馴染みの味わいです。今回は多少生姜が風味を利かせているので、テーブルコショウなくともズルズルと塩気と旨みを味わいました。。
<チャーシュー> 丼一面の肉布団!豚ばら肉を醤油っ気が旨くてたまらんわ~
ご店主と奥様によって?また時間帯にもよるのかもしれませんが、チャーシューの盛り付けは多少の変化があるみたい。ボリュームそのものは不変で大した問題じゃないのですが・・・。それにしても久しぶりのばら肉をたらふく一度に食ったよ!。何と言ってもバラ肉は脂身!。この甘みと染みこむタレの塩気が堪らんのだわ!。まさしく白飯などいくらでも食えそうになる、オッサン世代にとってはヤバい食べ物。肉身ですら脂のエキスに塗れているので、ほぼカロリーを食っているものと解してよさそう。朝から閾値オーバーの堕落的快感がまた旨さに溺れさせる。
注目すべきは「脂身に沁み込んだ醤油ダレの輪」。一番外側が少し醤油で染まっている部分があるけど、部位によってはそれが深い。この部分が麻薬的に旨い。脂の甘味に醤油の香ばしさと円やかさが加わり、口の中では一番早く溶けてゆき、一番寂しい思いをさせる罪なやつ。すでにこれは、麻薬的ではなく麻薬ですな。闇取引するにはもってこいのロケーションなのも、妙にうなずける味わいです。
総じまして「今も昔も働く男のガッツリ朝飯ラーメン!エナジー貰ったわ!!」
・・・と言う感覚。これ食ってかなり始業時間まで時間を余しながらも、仕事やるき満々状態(ほんまか?オレ??)。肉追い求め食って快感とは、やはり男には狩猟本能がまだ残ってるんだなと感じる次第です。実は他客の様子ではシューマイが旨いらしい!!。朝からスゲー食欲・・・働く男の食エネルギーに脱帽します。いつまで営業継続できるか少し不安ですが、かなり早朝から本格チャーシュー麺!興味があればぜひ。ひとまず宣伝を終えたところで、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
YouTubeにまとめてみました!
おとなの週末 SPECIAL EDITION 最後の築地 (おとなの週末SPECIAL EDITION)
- 作者: おとなの週末編集部
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/06/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る