ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1274】 東京神田 角中中華そば店 (東京・神保町) 中華そば・麺カタメ

 もう過ぎたことだが・・・・仕事で家に帰ることが出来ない日々が続いて一週間帰れないことがあった(号泣)。そんなイベントドリブンな仕事が一区切りつきそうなタイミングで食った一杯がこれ。実は・・・・・・約一週間ぶりに食った一杯。ようやくリアルタイムなレビューに近づきます。


 会社の喫煙コーナーで、ボスキャラの更に上の・・・・・・大ボスキャラに、何となくこの自身の状況を伝えると、「一週間出張に行ったと同じじゃないの」と切り返され、ああそうですねと妙に納得してしまったが、そもそも梯子を外したのは誰かと、去った後からじわじわと思えてくる(苦笑)。嗚呼、半沢直樹がうらやましい。同じバブル組でもエラい違いなのであります。






 ・・・などと感じながら、降り立つ神保町!ちょっと早めの夕立とも思える豪雨が過ぎ去った。とは言え、暑苦しい湿めっ気は相変わらず立ちこめております。ビニール傘を買おうか買わまいかと悩んでいるうちに、到着するほどの距離にあるのがこちら、「東京神田 角中中華そば店」であります。東京!神田!とくれば・・・ちゃきちゃきの!なんとか!!ってフレーズが無意識に浮かぶのでそんなスッキリと粋な一杯と思いきや実はそうでないことを予習しての訪問です。

  








【スープ:これは濃厚!臭気が旨しと思える東京風の重厚豚骨でっせ!】


<誠にヘビーデューティな豚骨!臭気と塩気がクリーミー濃厚>


そこそこ濃厚なる豚骨を予測していたものの、こいつはすげ〜と感じたというのが第一印象。明らかに、これでもか!と言わんばかりのチョーク色したとろみ加減です。最近、体が弱り気味なもんでちょいと腰がひける^_^。レンゲを静かに沈めてみる。ドバッと流れ込むシーンがまるでスローモーション。私とこの一杯の出会いがそもそもスローモーション。スープの景色も緩やかだわ!。・・・・などと昭和歌謡をちょっと唐突に連想する私は全くのアホであります。


さて緩やかさもさることながら、臭気も存在感を示しております。無視しようと意識に背を向けても、きっと私を振り向かせる・・・そんな可愛げを通り越した憎らしさが、ひしひしと伝わります。これは、備え付けの生ニンニクをクラッシャーにかけて、ビリビリとニンニクを効かせると実に旨そうだ。でも悔しいことに・・・これから仕事と歯医者の予定があるので、我慢するしかないな。そもそも、ニンニクに誘いかける憎いやつは、「塩気」。これはかなり濃い!だけどバランスが成立しておるから摩訶不思議な感覚。塩気の尖った 部分を豚骨の濃厚さがうまくカバーしているようです。





<実はきめ細かい処理感!まったりと舌に張り付くスープ感>


いろいろ面白いスープでありまして、醤油ダレの感覚がまた独特。十分に塩気があるスープ感覚に、醤油のカエシも乗っかっているような感覚。それゆえに、塩気に深みを感じたり致しまして・・・・、これはまたつけそばにも期待が高まります。見栄えやコンセプトは濃厚なる九州系豚骨。いやいや、もはや濃厚豚骨=九州ということでもなかろう。褐色なる色合いに、個性と東京神田らしいアレンジを感じ取ります。東京の醤油系というわけでもないけれど、東京なら豚骨にも醤油の円やかさを足しいれるだけで、何だかありがたく思えてくるのは、関西人のひがみか・・・。


 ともかく、ド豚骨で醤油っぽいとくれば、いろいろと西日本にもありそうだけど、このまとまり方が「どこかぴっちり」として感じ取れるのはさすが東京だね。何が?どこか?と言われると困るけど、強いて言うなら「まろやかさ」かもしれない。こういうド豚骨なら、動物系の泡立ちなど覚えてワイルド感で味わいたいと思うところがある。ところが「きめ細やか」なのだから参ってしまう。その見た目と仕上がりのギャップが複雑系と化し、どこか無意識に付加価値を感じてしまうこの私の理屈っぽさをどうにかしたいところ。なんだけど・・・・食ってみて「オモロイ!」と感じてしまう性はどうしようもない。 








【麺:ここだけはしっかりと博多麺を踏襲!ツボを押さえております】


<質実なる粉感覚!臭気とリンケージする旨味!>


 博多麺・・・・・。その存在感は、世界(文化)遺産に登録するべきであります。ある意味・・・ポリシーを感じます。ま、そんなのは、ステンレスのカウンターテーブルとは対立的ですが、いやいやどうして!なかなか、一定以上に質実なる麺密度と熟成を感じますよ!


 この熟成された「粉感覚」がいいところ。それがスープの塩気と臭気にガッツリと結びつくから、それが面白い。粉っぽさが余計に臭気と結びつきながらも、とがったところが更にマイルドに変化。これら関連性が「リンケージ」しているという一体感やら結びつきやら一体感やらなんだかんだで・・・・・・とにかく「オモロイ」と片づけたい。 





<つけ麺級のスープ持ち上げ感覚がイイね!>


 粉っぽいのは麺の中身だけではなくて、表面にも感じられる。そのきめ細かいようで・・ザラツキ感覚があるところが「粉っぽい」というところ。それがとろみあるスープに絡むとそれはもうすごいことになることうけ合いです。細麺ストレートは、毛細管現象を巻き起こし、さらに表面の特性がスープのまとわりつきを最大限に発揮させ、そしてスープの粘りがアクセラレート!その状態たるや、「つけ麺」級であります。スープの持ち上げ感覚。それは、濃厚つけダレ+極細細麺でMAXだとすると、どこかポートフォリオができそうだ。最近のラーメン本は、いろいろな店をポートフォリオで分類する記事が出てきたが、パーツで表したところはまだないので、そういうとこ和私のラオタの心を突き刺しますな。







【具:一転して・・・この部分だけコンテンポラリーなのです!チャーシュー!!】


<一転して崇高なちょいレアチャーシュー!>


 さて!この濃厚なるド豚骨にあって・・・・この上品なるちょい半レアチャーシューは何ぞと思えるのですが!生産技術のレベルが上がっているなと感じる瞬間ですねー。筋肉質と脂身のコントラストがある一枚と、そうでない一枚の組み合わせ。偶然のコンビネーションがまたそれはそれで良い。それ自体の味わいは淡泊なれど、スープに絡むとまた想像以上に旨し!酒のアテにも通用しそうな出来栄えです。





<青ネギの清涼感すら負け気味?^_^ >


 嬉しいねー、青ネギ微塵が多めというデフォルト感覚!いつもなら「うひょぅ!」と心の中で叫ぶところです。なのだけど・・・・スープの濃厚さに負けとるがな(笑)。それはそれで少し残念。それだけパワフルだと逆に思い起こされたスープの実力度。メンマも海苔もスープの味わいの呑みこまれ取るけど、スープの仕上がりが良いので全く問題ない。具を食ってスープを見直すとは妙な話だけど、「こってり好き」ならこの一杯は、一回食っとくといいと思えますよ!  







 総じまして、弱り目の体には少々ヘビーでありましたが、仕事ぶりには大変評価に値する一杯!これは体調を整えてから再訪問いたしたいです。それにしても・・・・仕事が片付きそうと思え、久しぶりに発散しようと思うと雨が降る。しかも豪雨。なんだかね〜・・・・、なので詠います!



   雨宿り
   コーヒー代わりに
   豚骨麺


   エキスはねばる
   滞在ねばる



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。







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