ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1273】 来来亭 小平仲町店 (東京・小平) 葱ラーメン・太麺

 週末は子供の相手をいたします。平日は顔を合わせることがないので、申し訳ない反面、何やら照れくさい感覚もちょっぴり合ったりいたします。まーーー今年は夏休みもなく、全くかわいそうな状態なのですが、私には家族というものがおらんとでも思っとるのでしょうか。責任者でてこい。って最近めっきり愚痴っぽい私ですが、子供が、少し会わない間に、ちょっとたくましくなっているではないか!何か自信めいたものが潜んでいるような・・・。


 話をよくよく聞いてみると、一週間集中して水泳教室に通ったとのこと。それが結構スパルタで有名な教室でして、大抵そこに放り込まれた子供は泣きながら、びしばしとしごかれるのだそう。「やっぱり泣いた?」と聞いたら、ほかの子供が先に泣いてくれたので、泣くのを止まったとのこと・・・。結構苦労したのねと、褒めてやります。


 ・・・・お父さんも仕事でしごかれている?。いや!自信めいたものが芽生えたわけでもなく、単にしんどいだけであります。






 ・・・などと感じながら、車で少しとばせば食える「来来亭」が知らぬ間に新規オープンしておることに、朝から狂喜乱舞です。関西なら当たり前になるロードサイド店。黄色く大きな看板とくれば来来亭です。どこの店でもパーキングがそこそこ広く、運転手さんや、クルマ移動の営業マンの胃袋を癒す貴重な存在です。家族そろってラーメンディナーというパターンもありでして、家族連れもそこそこおられる座敷席。この店ハコのパターン化は、関東関西とわず同じなのですね。なので・・・・懐かしい雰囲気で実食がかなう。実は、味もそうだけど・・・雰囲気に会いに来たのかもしれません。

  








【スープ:アッサリとコッテリの融合とバランス!そこに一味がいい仕事をしています】


<あっさり鶏ガラに背脂プラス!一味ニュアンスちょい増しが、来来亭のポジショニング>


 配膳の瞬間は、やはり葱の山盛り状態に目がいきますな!隣の客の目線を確実に感じます(笑)。とは言え、葱のスキマから覗くスープは・・・・・・鶏ガラ系主体のあっさりスープ。そこに豚肉のエキスが加わるというのが基本形。しかし意外にもコッテリ好きな京都系ですから、背脂を投入。それだけでは、どこかありふれているので、一味を若干投入しているというのが基本形ですな。背脂の量とか、一味の量とか・・・それぞれの系列で個性がでますが、それらの違いを楽しむのも実は面白い。京都のラーメンがこうして東京で食えるのですから、京都人としては涙がちょちょ切れます。実は奥深いんですよ・・・・、京都ラーメン。あの天下一品も、昔は豚骨入っていたなんて東京で語ったら、凄く怒られたりするわけでして・・・食べ物へのこだわりというのは、怖いものです。あ!とは言っても・・・・・来来亭って本店は滋賀県だよね。この点でもまたエラそうに語るとおしかりを受けることになりましょうか・・・。先に誤っておきます。失礼しました!


 個人的には、鶏ガラ度が高いと思われ、ベーススープのスッキリさがとても印象的。そこに薄口醤油系の味わいタレがストン!とおちる感覚です。半分濁っているスープの風貌に、あっさり動物系の出汁を感じます。背脂自体は、業務系なそれを感じますが、見栄え以上にさっぱりと食わせるのが旨し。酔い覚めの一杯、〆の一杯でも大変重宝しそうですし、また家族連れでも広くどの世代にも受け入れやすい何かがある。背脂が軽いとは思わないけど、この一杯にはどこかそんなニュアンスを感じます。






<ゴクゴクいける背脂系・・・塩分がほのかに強めの大衆系な味わいに泣ける>


 実は塩分が少し強めで、それ故にどんどんと平らげてしまおうというアクセルになっている気がする。調味料のエッジングもほのかに感じながらも、丸い塩気でグイグイと飲ませる。そして背脂のマッタリさを後から感じるのだわ・・・・。崇高な一杯ではないのだけれど、自分のような一般人の昼飯にはちょうど良い。そんな安心感が漂うスープ感覚がいいね!塩気がうめーーー!と思っていたら、段々と一味の補助があってのことと感づいたりする。何回食っても忘れそうになるこの普遍さが実に楽しめますな・・・。

  




 



【麺:来来亭で初めての太麺・・・・とビビるまでもないオーディナリーな捩れ麺!】


<実は初体験の来来亭太麺・・・・ちょいモッチリでお好みの方も多そう>


 何を思ったのだろうか・・・・久しく食う来来亭なのに、「太麺」をチョイスしてしまった。ここでは、定番は普通の麺で「カタメ」に決まっておる。魔が差したというのか、こういうことになったが・・・それはそれで、随分と楽しませてもらった。標準よりも加水が高めに感じるそれは、基本的ストレート系で捩れが強いという感覚。縮れとも違う。角麺がふくれたような形状で、どちらかというとモチモチとした感触を楽しむ系なのかもしれない。粉感を味わうのではなく、淡白なグルテンをクチリと奥歯ですり潰しながら味わおうという感覚。当然前歯の辺りもスパスパとして気持ちよい。





<麺とネギが相まって啜り上げるという妙な感覚>


 偶然に良いなと思ったのは、葱の感覚のシャクリ&ザクザクとした感覚と相まってするすると食えるという点。半分モチモチと感じさせながらも引きずったり、まとわりついてきたりした葱との相反した歯ごたえがまた面白いし、また同時に啜り上げるというスベリもなかなか楽しい。ちゅるんとした感覚の中に、モサモサとした葱のスベリ。滑らないのに滑るという言葉にしにく感覚がいい。練り水の特性を少し感じるところもあるけれど、なんとなく冷麺にしても良さそうな感覚もありなむ。







【具:九条葱の山!最初はギャグかと思ったけど、立派な一品です!】


<葱だけ生で食っても旨し!苦みが本当に柔らかく!繊維質も柔らかく!>


 さてさて本題は葱。この葱は実に旨いのでありまして、限定30食というのもうなずけますな。九条葱。実に柔らかい繊維質が特徴で、苦みが少なく甘みが豊富なのが特徴です。事実、このトッピングをそのまま何もつけづに、生で食っても旨しと思える。まあ、元々私は葱好きですから、基準にはなりませんが、これは値打ちものだと思います。昔は小口切りしかなかったのだけど、こうやって何切りかは知らぬが、縦に長く切れる姿がまた葱として雄々しいねー。 




<これが京都系のチャーシューなのです!ミルフィーユの如く多めに重ねるスタイル>


 薄切りのチャーシューを何枚も重ねるのが京都のラーメン。私のチャーシューで麺を巻いて食うというクセは、ここに原点があるのかもしれません。繊維質中心なんですが、汁を吸い込む力が半端ないので、ジューシーにも感じる。重なり合っているところを噛む歯ごたえがまた面白い。幾重にも重なった肉にミルフィーユ状態を存分に味わう。青い葱の下には・・・懐かしいチャーシューが隠されていて、ここでまた泣きそうになる。薄味であるが、汁を吸って肉の旨味が倍増するよう・・・。一味のエッジングも肉に合うなんて想像もしなかったな・・・・。









 総じまして、あっという間に夏の盛りが通り過ぎ、もはやテレビでは秋の話題が出たりしております。今年の夏休みはないと覚悟したものの、本当になくなってしまったことを痛切に感じます。相変わらず暑いし蒸すし、夏と変わらないのだけど、どこかしらピークアウト感もありますしね。日射しの傾きに変化が生じているのかもしれません。とは言え、この時期は、気が緩むというか・・・・また体調を壊しやすいのでありまして、こういう私も連日のカプセルホテル住まいがたたってか・・・・体が異様に重い(苦笑)。このご時世に妙にエアコンが効いたフロアで執務しておりますし、絶対に健康的とは言えませんな。みなさんも体調管理にご注意あれ。なので詠います!




   夏の雨
   雷遠く
   湿り蒸す


   店に飛び込む
   冷房キンキン



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




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