【今週のラーメン１２６７】一蘭新橋店（東京・新橋）天然とんこつラーメン・超カタ・タレ２倍・ニンニクなし

思えばあまり寝ていないのであり、そんなの当たり前になってたけど最近は、飯を食う時間がもったいないので（少しの間でも寝る）、買い置きのもので食事を済ませております。粗末な食事であることは間違いないから、その反動で意地でも発散のために麺を食う。明らかに悪循環なので、そろそろ日常的な食事体系にもどそうとも考えています。されど、この朝は意地を通したかった・・・・・・。人生いろいろあるのよと自分を慰めるように早朝の新橋駅に降り立ちます。さあ・・・食うか！先日は「後楽」に行ったし、次は「なおじ」かと歩を進めるが、まだ開店しておらん。朝６時からだっけ？？？　仕方ないのでサンドイッチでも買って出勤かと思ったけど、一蘭がありましたよ！この近くに！！・・・・ということで涙がちょちょ切れんばかりに突撃訪問です。こんな時間に、私のようなアホはおらんやろと思ったら、やはり夜勤明けと飲み明かした若者が、旨そうに啜っておられた。いつもの一蘭のシステムの乗っかっていざ実食です。

【スープ：流通系とは思えない綺麗な質実感がある・・・・ゆったりコラーゲン味】

＜濾過された臭味感と澄んだコラーゲン感がある高級流通系スープ＞

　毎度思うのだが、特殊な技法と水で「臭味がない」と言われても、そこには確かに臭味があるのだ。それが個性であり旨みの源泉なのだと思うし・・。ということならば、旨みに磨きがかかった？という感覚なのかもしれない。そこそこ東京にも支店展開あるチェーン店なれど、お値段高めの７９０円という高級感。本音としてはコストパフォーマンスが課題と感じるものの、展開規模にしてはしっかりと作られているかなと感じます。

　臭味がマイルドであるため、豚そのものの余分なコラーゲンが削がれて、ピュアな部分がストレートに出ているようにも感じる。泡立ちも細かく、脂のペイズリー模様もまた細やか。全体的にやや赤みを帯びた乳白色であり、濃厚豚骨とは違うサラサラした感覚。個人的には「出汁として食わせる豚骨系」と分類していて、かつて関西で食ってきたものを思い出してしまう。もっと臭味があって、ワイルドでもいいかと思うとろこありですが、女性ウケを考えればなかなかナイスなポテンシャルだと思いすよ・・・。

＜秘伝唐辛子タレは少な目が好みかも＞

　割とあっさりした豚骨なのに、今回は秘伝タレの量を２倍にしてしまった（汗）。ちょっとバランスを崩してしまった感があり。溶かすとそれはもう「まるでオロチョンか？」と戸惑うばかり。いやはや・・・・過ぎてもいかん、思わず貧乏根性がでてしまった。確かに柔らか唐辛子の辛さと発酵系の熟成味を感じます。スープとの一体感は言わずもがなですが、博多麺の粉感覚ともすごく合うと思える。スープ自体には塩気が少ないので、これはニンニク投入を計算に入れたためと思う。だけど、さらにこの唐辛子タレの投入を前提に入れているので、デフォルトの塩分は想像以上に控えめなのかと感じる次第。いつもこのブランドは、出勤前の朝ラーで食うため、ニンニク投入を控えており、本当のフルの性能を発揮したのは食っていないのかもというジレンマも抱えておりますが・・・。

【麺：基本的に「しなやか」なスペック】

＜超カタでもしんなりする粉感はいかに・・・＞

　超カタを所望したということで、パキパキとした感触を楽しみたかった次第ですが、思いのほかしなやか。う〜む・・・これはこれで旨いのだが、肩透かしが早や秋風を感じます・・・・。とは言っても、十分なる粉感を感じるところはちゃんとあるわけで、文句を言うほどでもなし。麺の密度感を感じるというより、熟成度を楽しむタイプと割り切れます。博多麺は、あまり他店と比較しても差を感じにくいジャンルであるし、また細さが命でもありそういう期待感はクリアしている。スープのゆったり感にはよくマッチしているかと見直したりもする。唐辛子ダレとからまっていると
ころも実に色っぽい感じもありますし、朝ラーメンということでも納得感を覚えます。

＜確かに汁をバクバク吸い上げ、時間経過でスベリも違うか・・・＞

　写真撮影時間の３０秒でも影響を受けるものだと改めて考えます。この汁をバクバクと吸いこむ性格は、ある意味スポンジよりも凄い。後半になるとすでに普通のしなやか麺に変化しとりますし、思わず替え玉のタイミングにセンシティブになってしまいます。微妙なぬるつきが、豚骨コラーゲンと化合してナチュラルなスベリ。ワイルドな豚骨というより上品な豚骨というエレガントさすら覚えるそのスベリ。朝マックの２倍以上払った甲斐があったというもんですかな・・・・。

【具：薄味スライス肉・・・できればキクラゲはデフォルトで入れて欲しい】

　あまり濃い味ではなく、スープエキスを纏って味わい豊かに増す。柔らかさそのものの肉で申し分なし。紅ショウガは博多系には付き物だけど、そういうジリジリしたトッピング味わいは全体バランスを崩すのか一蘭では存在せず。代わりに唐辛子ダレがあるということかな・・・。とは言っても、別料金でないとキクラゲが食えないという設定は、正直言ってちと寂しい。あの歯応えが楽しいのに残念・・・・。加えていうなら、ネギの量も自由度がもっと欲しい。白ネギ青ネギをチョイスできるのなら、もう少しデフォルトの自由度が欲しいと個人的に思う次第・・・。

　総じまして、気持ちが折れた夜の翌日。それでもがんばる自分をほめてあげたいという自分ご褒美の朝ラーメン企画は、それなりに成功ということで満足。さて、朝から豚骨くって自分でも大丈夫だろうかと思ってはみたものの、体調的には元気が出ました。やはり肉系のパワーというものを如実に感じる次第でして、日頃激務でいいものを食えていないのもあって、肉エキス、豚骨コラーゲンを摂取すると、やはりパワーを感じます。「男なら肉を食うべし。」　かつて、今やクイズ王兼クイズ作家の同級生もそんなこと言ってたけど・・・・目的が全然違うわな。やつも元気か・・・？。なので詠います！

　　　朝起きて
　　　疲労困憊
　　　ピークかな

　　　しっかり食って
　　　朝から馬力　

　お粗末！ということで家族に感謝しながら合掌！今日も本当にごちそうさまでした。