ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1266】 中国料理 大黒屋 (東京・三鷹駅北口) 冷やし中華そば

 深夜一人で仕事をしていると急に寂しくなるので、適当に帰って来たが結局仕事を持ち帰りで家でしてしまった。気がついたら朝になりかけていて、休日ということもあり疲れて寝込んでしまった・・・。仕事はチームワークで進めるものだが、ある程度一人で決めないと先に進まないことって多すぎるので、いつもこうなる。全くもって野暮な業務担当になってしまったものである。・・・・誰か責任者出てこい。


 ・・・などと考えながら起きると午前中というのに30度をゆうに越えているではないか!暑さで深く眠れず、ぼーっとしたままでいると、子供が市民プールに連れていけとおねだりをする。まあ、ほとんど平日に顔を合わせることがないのだが、叶えてやることとしたけど、ほとんど寝ていない状態で、プールに浸かると胸がドキドキする。適当に切り上げて、残りの仕事を片付けるために最寄り駅近くの珈琲店へと急ぐわけで・・・・途中で急に腹が減ってならないわ・・・・。そんなこんなで、あっさりした一品を食ったという顛末。









【スープ:円やか酸味とクリアな醤油感覚!ネオ・クラシカルな出汁加減】


<食べ慣れた酸味醤油スープ・・・出汁が効いて円やか>


 しかし、Discover Japan in summer ! な一品。一年に一度はこういうのを食わないと気が済まない。三鷹駅から北へのびる駅前通りに面したちょいと渋い定食系中華料理屋の店先に「冷やし中華そば」という涼しげなポップを見れば、ヨロヨロと吸い込まれてしまうのも無理はないね。こう暑いとラーメン活動も地元でええわ・・・という気持ちになってくる。そして期待通りの麺顔だったのがこれだ・・・。


 Neo classical とでも言いたいかな。全体は昔風なのだが、レタス・カニかま・水菜などがあるものの、刻み海苔と粉青のり+白ごまのふりかけが盛られているところに、すごく昭和時代の贅沢を感じます。そういうところ、実にええ感じ。醤油スープの余韻もそれに似た感覚を覚えてしまった。


 はっきり言って、非常に食べ慣れた、教科書的な醤油スープでして、透明感ある酸味が主体。暑さの季節に最高に合うさっぱり感を漂わせます。しかし、「酢」の使い方がやはり「中国料理屋」だと思えてならない。この手の醤油スープは多少金属的な味わいであっても、きっちりと酸味を醸し出してくれるだけで、受け入れてしまう。されど、酸味が非常に円やかでしてほのかな甘みすら感じる。みりん等のハッキリした甘みではなく、素材感からくる自然な甘みというか・・・・。黒酢とかそういう円みかわからん。しかし、安っぽくない、すっきり酸味がしっかりとある。ひょっとして、ラーメン等麺類用のスープエキスの特徴かとも思える。よくある味なのに、異様に安堵感を覚える。





<和風なフィーリングがなんとなく支配する>


 店の雰囲気からそう思えてしまうのかは不明。醤油スープの円みからか、全体的に和風な味わいとおも思える。もはや冷やし中華自体が和食と言われてしまえば元も子もないが。和芥子を溶かすといっそうそう思えるし、やはり海苔の存在感と風味がしっかりと生きているのかと思える。特に青のりふりかけっぽいエキスが実にスープに溶けてから和を演出すると感じるのだが・・・。


 特に気に入ったのは、千切りにされたチャーシューが赤身主体で、醤油スープを吸い込みそれを麺と絡めて食うと、スープが一層感じられる。具を食ってスープを感じるとは、冷やし中華ならではの感覚かもと個人的には思ってしまっている。








【麺:よく見る麺だが安定感感じる・・・・クチリとした感覚】


<しっとりしながらも張りがあるクッチリ麺>


 箸で麺をリフトして安堵を覚えます。よくありがちな、大量生産的な黄色めの着色麺を思い出しますが、それとは別格な「料理屋の麺」たる風貌をたたえます。ま、ラーメン専門店と看板しょっている店では、よくお目にかかるのですが、今回は白めの地肌とそのクラシカルな風貌がなんとも見た目に涼しい。


 基本的にはストレート麺ですが、全体的に捩れを生じており、それがスープや麺と絡みやすくなっている仕様。加水は多めで全体的に「クッチリ」とした弾力と伸びを感じる感触。ゴルフ場で出てくる麺類メニューとは、また別格の質実感がありますな・・。崇高さはあまりないけど、毎日食しても飽きないような安心感は、「しっとり」とした全体感からそう感じさせるのでしょうね。





<ほどよく汁にからみ最初からしなやかな所作>


 冷水で〆ているのでスープを吸い込むことは少ないと思えるのだけど、吸っているかのごとくスープとの絡みがまたいいね。これだからスベリがいいことは間違いなし。また一度〆られてスープに絡むだけでしなやかさが増す。様々なトッピングの歯ごたえのどれともコントラストを感じる。ナチュラルという曖昧な表現が頭に浮かぶ意外・・・・・なんとも表現しがたいスベリと歯ごたえが楽しめますな・・・・。







【具:出汁が薄くならない配慮とお見受けするがいかに!】


 さてさて、これは賑やかなトッピングだと思えど、よく考えてみれば私がイメージする大衆系な冷やし中華トッピングとは違う気がする。まずモヤシがない。その変わりにレタスと若干の青菜だ。そしてハム千切りではなくチャーシュー千切り。代表格の錦糸卵がここにはなく、変わりにカニかまだ。思えば定番な麺顔ではないのかもしれない。


 思えばトマトやモヤシは、素材が水分を多く含んでいるので、醤油スープに溶け出し影響を与えることが多い。ハムに至っては元々洋風な味付けだから、本来はスープとはバランスが悪いのかもしれない。などと考えていると、これは出汁が薄くならない配慮かもと・・・前向きに考えてしまうのだが、本質的にはどうなのかな・・・・。実は単に、ほかのメニューの具材だったりして。部品の共通化は製造の基本ですからな。









 総じまして、体が求めているものを自然に感じ取って食うというのは、実に理にかなっている上に、旨しと思えるということを実感した一杯。いやはや・・・・こう体が弱っていては、苦労して名店に臨んで体力消耗して、崇高なコッテリ麺を食っても、感動が薄いかもと思えてならない。果たして、私はいつになったら、またジロリアンに復活できるのであろうか。西台、亀戸など宿題は一向に片付かないが、この一年以上は随分と年を取ってしまった気分。ゆえに・・・・クラシカルな一杯がとても身にしみるのであります。なので詠います!



   徹夜明け
   うだる暑さの
   休日に


   プールで遊び
   冷やしで癒す



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。


  


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