ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1262】 味源 芝浦店 (東京・田町) 醤油らーめん

夏休み期間中のオフィス街はランチ砂漠と化すのです。ちょっとオーバーか・・・。でもいつもの店が休みだったり、また弁当屋もなく、コンビニで済ますのもちょっと馬力が入らない気がいたしまして、駅近くの中華屋を探そうウロウロ状態。そこに、たまたま前通りがかった呼び込みの店員さんと目が合い「いらっしゃい!」と声かけられて逃げられなくなり・・・・・この入店とあいなりました。呼び込みするくらいだからすぐに座れるものと思っていたら満席!おいおい・・・それは無いだろうと食券を買ってから考え込みます。ま、1分程度で席を立つ方がおられましたので、そうイライラすることもありませんでしたが。断れない性格って人生損してばかりかもと、麺を待つ間過去をふりかえりました。割と隣の客との距離が狭い。オヤジの汗を感じつつ、北海道ラーメンを食う。待つこと6分程度で配膳が完了です。









【スープ:白い色した旭川系醤油・・・マイルドな味わいでアリですかな】


旭川系らしくない?ホワイティーな豚骨醤油!円やかな味わい!>


 私も決して偉そうに言えないが、北海道は2度しか行ったことがなくしかもラーメン横丁程度の行脚でしかない。なのだが、中々最近まれに見るホワイトな豚骨醤油ダレです。一見白みそか山頭火の塩スープを連想させますかな・・・。明らかに醤油はバックヤードの存在ですが、塩気との結びつきが単なる塩とは違う、甘味を伴う塩気かもしれません。はたして旭川系で合っているのかは別にして、昼飯難民を救ってくれたありがたさがまた、旨みを誘う・・・・。


 マイルド。一言でいえばそんな感じ。白さを象徴する豚骨の煮出しぶりもドギツイところが全くなく、野菜の汁がいいリカバリーになり調味料感も薄くしてくれてる。総合して見た目よりライトな味わい。ライトさに豚骨のエキスがプラスされている分マイルドに変化したという感覚かなと・・・。


 醤油らーめんと塩らーめんの写真を比べてみてもさほど差異がみられないカラー。それほどに醤油のエッジングは薄く、店先のPOPに度デカくサンプル写真を飾る意味合いも納得。醤油のカエシ感覚は、豚骨ともやしエキスに完璧に覆われているが、後味に仄かに「言われて見れば」という感覚が、恥ずかしがり屋な醤油と受け止めます。





<ラード感が程よく見た目よりゴクゴクといける動物感>


 動物感が程よく、そこそこサラリとしていてゴクゴクいけるという感覚です。ラード系のスッキリコクを感じますが、豚骨と並行して鶏ガラの脂感もどこかに感じたりします。見た目は白めが象徴するように、塩豚骨を連想するコクを感じさせますが、それ以上に滑るようにライト。真夏に汁系はどっと汗が噴き出すものですが、辛さがないため鼻の頭に汗をかく程度。ゆえに最初から最後まで一貫してゴクゴクといけるタイプです。


 そのライトさが裏腹に頼りないと思われるかも。テーブルセットにおろしニンニクが備えつけられておりますから、そちらでパンチを効かせていただいてもとても合うかもと。もっとも、昼飯で生ニンニクをプンプン効かせると業務に差支えますから、私は遠慮しましたが・・・。








【麺:イエローな太縮れ麺がなぜだか定番と思える安心感を与えますな】


<一般的北海道系イメージ通りの黄色い縮れ太麺!淡泊なグルテン感がいいね>


 箸でずりずりと引き上げると、サルの脳みそかと思わせるシワシワ物体が浮かび上がります。もっともやや透明感ある黄色い物体なのですが・・・。クチナシの色を感じる独特の色合い。一般的に北海道系を食べに行きますと出てくるあのイメージです。太麺で縮れ麺、どちらかというと練り水の種類にもよりましょうが、多加水系です。外固でもなく、内側に芯を感じさせるでもなく、全体的に均一に潰れる感覚が印象的な歯ごたえ。その潰れる合間に独特のグルテンを感じます。緩いというか淡泊な潰れ感、モチモチ感。それがまた重くない印象を与え、ライト系スープとのバランス・相性が良いと思われます。


 前歯のスパスパ感も太目な麺にかかわらずリズミカル。奥歯の潰れ方もごく自然でクシリと短いタップで崩れる。意外に大きいめの丼で麺量が多そうに感じるのだが、何気にさらさらと食わせてあっという間に平らげてしまった麺。





<多加水系期待のツルツルしたスベリが生きてます>


 表面のぬめりが一切ないのがいいですね。やっぱり・・・・ちょいと外固な感覚だったかも。それゆえに脂のあるスープが地肌をコーティングするようでツルツルと高速に滑る。そして縮れっぷりがゴツゴツと内頬を刺激し、太さがそれを強調する。勢い余ってずぼぼぼぼぼぼぼーと一気にすすり上げると、ワイシャツにハネを飛ばしまくりです。とくにカウンター席でお隣さんと迫っているので、自分は良くても、お隣にハネを飛ばさないように気をつけるのが大変でした。







【具:大判なチャーシューでお得感!ランチタイムでさらにコスパ感アップ!】


<薄味系の大判チャーシュー、汁を吸わせてライスと食って満足>


 600円でこの全体ボリュームと、もやし、そしてチャーシューの大きさならいい感じのコストパフォーマンス。しかもランチタイムはライス無料ですから、なんとなくお昼時に人気があるのが分かります。肉自体はロースで赤身の旨さを味わうタイプ。センターキッチン的な風合いも感じますが、薄味でよかったのではないでしょうか。スープに浸して、私はライスに乗っけて飯と一緒に食わしていただきました。一般的なチャーシュー丼に合う肉ではないのですが、それそれで旨しと食べていまいました。




<食べごたえを演出するシャキシャキもやし>


 もやしがサブのトッピングでありますが、なかなかシャキシャキ感があって好印象です。麺と絡まって歯ごたえを立体的に感じさせます。分量も程よし。また一方でワカメがちょと多い感じですね。ワカメが最後まで絡みますから・・・個人的には少し少なくてもいいので「もやし」もっとくれという気持ちでしたが。






 総じまして、東京も人の数が少し減るととても過ごしやすい街に変貌しながらも、ランチでは結局混雑でヘロヘロになったというお話。今年の夏は、旅行者の数は増えている様子。それを裏付けるように、同僚がモルジブに行ったり、友人が北海道に行ったりと、大変羨ましい休暇を楽しんでおられます。ほんまにええな〜。白いスープを眺めながら、私のいる環境だけがブラックだという思いがよぎり、「あ!いかんいかん!」とはたと気づき首を振る。今年の夏は最悪になってしまったが、来年の夏こそは平均的な夏にしたいと心に誓います。なので詠います!



   飯難民
   真夏の昼間
   北の麺


   方や友人
   旅にて蜂屋



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




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