ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1254】 野方ホープ 荻窪店 (東京・荻窪) 野方ホープラーメン・あっさり


 夏休み中に仕事をしている人というのは、本当に大変だなと思います。学生さんなどアルバイトの方は、逆に時給が上がって稼ぎ時なのかもしれません。しかし、同年代の方が働いておられるのに遭遇すると、ご家族もお大変だろうなとつくづく思うのです。それが、今年の夏に我が身にふりかかるとは思いもよりませんでした(・・・・苦笑)。


 夏休みが取れない、むしろ夏休み中に集中、そして失敗ができない


 これは、各種業界のエンタープライズ系のシステム入れ替えなどでは、当たり前にある話。またこれに関連して保守などに携わっておられる方々は、何度もそういう境遇にあっておられるのですよね。本当に本当に頭が下がります。しかし、企画系の仕事で、こういう状況に陥るのは、でかい地殻変動があるときに限ってのこと。それがルーチンワーク理由でこういうハメになってしまったことは、誠に痛恨であります。しかし、私にとっては梯子を外されたとしか言いようがない・・・・・。これ以上は、言えませんわな。今度、飲む機会があれば吐露するかもしれません。10月17日まではおそらく、枕を高くして眠ることはないでしょうがな・・・・・。





 ・・・・・などと考えながら、また今月産業医に呼び出されて何て言おうかと考えている・・・・とあるラーメン屋のカウンターの私なのです。



   はたらけど
   猶わが生活(くらし)
   樂にならざり



 最初から詠ってやったわ!啄木気分で野方ホープに居る奴ってどれだけおるのやろ。ま、気分を落ち着けてここはラーメンに魂を捧げることといたしましょう。実は、この日は朝はコンビニのレタスサンド、昼はカップヌードルだけしか摂取しておらんのでして、夜遅くの中央線でまた例の如く、空腹で体が震えまして(いつものこと)、荻窪で途中下車です。ヘタっているのに、気分はこってりしたものを求めている。ということで、コッテリ系を求めた次第だがいつもの店(二葉)よりもこの日は、「日常の流れを変えたい」一心。で、それを避けこちらを探し出したという次第。

  


  







【スープ:癖が「クセ」になる・・・・豚骨のほんのりとした独特さがええねん!】


<ちょっと濃厚で程よい豚骨がクセになるのが分かる塩気>


配膳され、それにしても・・・・・この東京豚骨醤油の人気がわかるような気がいたしますな。豚骨の程度が柔らかいようで、実はシッカリとしている。残味が淡い調味料感覚もあってこれは前向き評価。このブランド初訪問なのですが、正直言ってもっと早くに体験しておくべきだと思いました。今回は、残業疲れで弱っていたのもあり、背脂はあっさりとさせていただきましたが、五段階調整ができるのね・・・・。


確かに背脂が売りの店のようで、あっさりでもそこそこの背脂量です。除けてスープカラーを確認するのも一苦労です。いかにも豚骨由来の深いベージュのような色合い。そこに醤油が差してキャメルカラーっぽい旨さを感じさせるカラーに変貌しています。


とにかくベースの豚骨に、身近に感じさせるハードルの低さと、やはり素性は野生系だという力強さが、入り混じる感覚デスな。臭みと感じさせる前に高速で通り過ぎて行ったような残り香的な余韻がある。そこがまたわかりやすく癖になる感覚。動物系一辺倒のようなシンプルさのなかに、塩気が代表する旨味が豚骨化学反応のような分厚さを感じる次第。






<醤油と背脂の結びつきが胃に染みますな・・・じっとりと>


風味といえば、醤油ダレかもな・・・・。これだけで旨味を成立させる存在感を感じるのだが・・・・。そんなわけで、東京の醤油豚骨は、侮りがたしと思えてくる。醤油のエキスは、豚骨と結びつくのだけど、一方で背脂との相性も非常に良いのではと感じています。醤油だけでは塩辛いものが、背脂が投入され結びつくといきなりまろやかになり、炭水化物とのマッチングのシナジーの良さを感じさせます。つまり、麺との相性が、良いと思えるのです。


相性は良くても、主導権は渡さぬ的な存在感もあります。モヤシの汁と後半混合する場面もあります。このスープは、定番系豚骨醤油なのですが、醤油×豚骨×背脂 というエッセンス以外にもシナジーの一体感もプラスされる。その上に、辛味薬味やら生ニンニクやらサービスエッセンスがプラスされるのですな。








【麺:度が過ぎるバキューミングは要注意の縮れ麺です】


<縮れのやや太い感覚が図太さを感じさせます>


 ナチュラルヘビーなスープを受け止める麺は、なかなかの受け答えをいたしますな。まず、気に入ったのはホドホドのクッシリ感覚です。微妙に芯が残るというか・・・・芯の残像を追いかけるというか・・・微妙なクッシリ度です。ご店主の演出的でもあるのですが、テボを湯切りする動作が計算的でして、店員さん各位のかけ声と湯切りタイミングがかけ声と共にシンクロいたします。


 前歯で千切るタイミングで既にクニリとした感覚がある中加水麺。かすかに風味を感じますが、ある程度濃厚なスープに浸っての風味感はさすがです。奥歯の押しつぶしも時間差を感じるほどのクニリクニリとした感覚の末・・・・クチリと淡く消え行く残像。最初リフトした瞬間、「猿の脳みそ」的な風貌だったのですが、食ってみるとなかなか・・・・・大衆的には納得のレベル中の上!という感覚を覚えますな。





<啜りあげるほどに飛び散る背脂感覚 ^_^ >


 さてこの麺は・・・・すべりはまた特色的なのです。麺自体は、高速でもないスベリ感覚なのですが、背脂を潜っているという点がいい!。汁を吸いやすい麺という特性とあいまって・・・・後半は適度にナチュラルにすべります。しかし、縮れ麺どくとくの風貌とスベリとハネがありますかから、普通のラーメン感覚で、ずぼぼぼぼぼぼぼぼぼーーーーーーと吸い出すと、麺のしんがり部分の先端が、最後の悪あがきの如く、汁をはね散らかして衣服に攻めてきます。気にすることない人はいいね!







【具:スカスカ感とシャッキリ感のコラボかもしれん・・・】


<汁を吸い込む良いチャーシュー!>


 スープ生成の段階で、すごく仕事をしたのだろうなと思う。脂身以外の部分でエキスの抜け感覚が実にええのんです。曲げると隙間部分が出来て、スカスカとした見た目がええのんです。そこに背脂たっぷりのスープエキスがどどどーーーーーーっと押し寄せて、逆輸入のハーモニー!いやいや・・・・背脂という付加価値をしょって侵入してきますわな・・・。一度抜けきった肉がエキスで芳醇になるという図式が、人工的であるのだが・・・・・ナチュラルに感じるのはなぜだろう・・・・。




<久しぶりにシャッキリしたモヤシを食った気分>


 おおぶりチャーシュー2枚の陰に隠れておりますが、久しぶりにモヤシという食材の存在価値を認めますぜ!まったりより濃い程度の背脂スープにあって、このモヤシのシャキシャキとした前歯の辺りが非常によかった。特別なこともなく、決められた絶妙のタイミングで管理されたのでありましょうが・・・・、多店舗展開の店で、適度なモヤシに出会えるとは正直思わなかったというのが本音ですな。






 総じまして、生命力を維持する為には「動物感」が必要と感じた一杯。だったらステーキとか肉食えよと言われそうですが、「人類は麺類」がポリシーなのであしからず。高校時代に、先に一線を越えた友人に「肉食って男らしさをみせつけるんや!」と言われて当時マジに受け止めてたけど、今やオッサンになって、心の何かの維持装置になっているきがするその「動物感」。なーーーーーーんだか、弾けたい気分だけど、「半沢直樹」の録画見て(一部だけ)、就寝することとします。なので詠います!




   夏バテで
   残業続きで
   ヘロヘロで


   何かいいこと
   ないかと麺食う




 お粗末!とういことで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!







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