ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1234】 宝華らぁめん 国分寺店 (東京・国分寺) 油そば

ある日の昼の話。自宅で気が抜けない。家族はそんな私を置いて海外旅行。そんな環境で昼飯を一人で食うと空しいので、外へラーメンを食いにでかけます。地元ってのも気分転換ができない。なので少し電車で移動。しかし会社と同じ方向に行くことを避けたいという自己防衛本能が働き、たまたま中央線特別快速がやってきたからこれに飛び乗り一駅着くと、そこは国分寺


 国分寺って実は名店が多いので楽しい街!なので思いつくところを順に突撃するのですが、あーーーーーー余暇を楽しむ日本人がこれほど多いとは!どこも行列やん!うだる暑さのなか、体力消耗しきっている私には忍耐ができません。なので比較的客入りが少ないこちらへと逃げ方向で訪問いたしました。それがこちら「宝華らぁめん」さん。あああーーーー暑いし、もやもやするぜ!ということで、昼からまず生ビールをあおりますわ!

  



 ・・・・などと考えながら、そんな超ハイテンションだったので、3クチで生ビールを空にしてしまい・・・・・油そばが来るのが待ち遠しかったりする(笑)。時間をもてあそぶのにはスマホが一番!つぶやきまくって・・・・ようやくやってきたのがこの一杯!










【タレ:クリスタル・ラードと醤油ダレの古典系マジック!】


<まさしく・・・醤油味と豚コクの旨味成分だけの塩味系で食う一杯!>


 それにしても・・・澄んだ油ですな・・・・。麺をレンゲと箸でよせて、丼の底にたまったタレを覗き込みますと表面に分厚くラードの層が見て取れます。それが脂というより油でして、さらさら〜なオイリー感が直感的に伝わります。サラダオイルかいなと思えど、実態はカメリア・ラードか比類する食用脂であることは間違いなし。箸で先っぽを浸してチューチュー吸うと、無味なれどコクを感じます。そこに醤油ダレの香ばしさと塩気、さらに旨味成分が入り交じり、必要最低限度の旨味構成が感じられますな。まさに香味油といったところでしょう。


 塩気が絶妙なのであります。そのままあっさりでグイグイいける境目というか・・・ここに辣油でも酢でも垂らしてもよしなれど、少々頼りない程度のぴっちり塩気がちょうど良い!まさに好みの味わいでして、非ニンニク系でいいバランスを感じます。醤油ダレってこんなに明るく香ばしいのねと、再認識をいたしますよ。魚介もなく、ただ・・・動物系のさっぱり油。それだけでグイグイと食わせる実力度を感じますよ・・・。





<スープをいかに生かすかで迷う・・・そのままか?投入か??>


 さて・・・東小金井駅前の店とそっくりのこの油そば。あちらは「宝ソバ」という名称で違いがあるのですが、見てくれはそっくりです。ただ、一つ大きな違いと言えば、スープが付くこと。チャーハンみたいに、箸休め的に味わえということか・・・、はたまた後半三分の一時点で投入して、プチラーメンとして〆よというサインかは不明。おそらく自由スタイルでしょうが・・。



 このスープ自体は、醤油の発酵酸味の味わいに節系の香ばしさをプラスしたような浅いめな豚コク清湯。塩気も少ししっかりしていて、好印象。このスープそのままでラーメン専用というには、少しボディーが足りない気がしますが、そういう印象が呼び水となりまして、最後の方で一気に丼に投入してみました。油ダレ比率が高くなってしまったけど、やはり油が足されると厚みがでるなと再認識。なぜか・・・餃子が欲しくなる。










【麺:長く地元に愛されてきたような風貌をもつ・・・モッチリ麺!】


<当たり前すぎる大衆的で愛される柔らか麺!もっちり食わせる粋な麺!>


 麺がこれまた・・・ぷよぷよ。柔らかい系統の多加水麺でして、少々の捩れを感じさせる大衆系の麺です。麺の切り口も丸っぽくて、これがまたタレによく絡まります。食い続けると・・・どこか懐かしい感じがする。昔はラーメンと言えば柔らかい歯ごたえが当たり前だったような気がしていて、そういう系譜をそのまま伝承してきたような定番な趣が支配する。弾力もほどほどでモチッとする。でも、私は関西人でして実は地元の麺とはまた違う系統なのです。なのに懐かしさを感じるとは自己矛盾ですが、「武蔵野油そば」として長くこのあたりで根付いてきたという安定感が、私の感性を包んでいるからなのでしょう・・。




<ぬるぬるわっぱりオイリーっていう感覚で滑るね>


 丸い切り口のぷよぷよ麺で、サラサラオイルだから・・・滑りが極上以外なにものでもありません。食していくうちに、油が混じり合って軽く撹拌されたようになって、白濁し粘りがでてくる。そういったニュアンスも麺の地肌にからみつき、サラサラとした部分と、ぬるぬるとした部分がおりまざる。後半は、ぬるぬる一辺倒になるのですが、滑りが前後半で微妙に変化するところがまた面白いと言えましょう。






【具:この世でいちばんカイワレ菜を旨く食う方法】


<カスっとした肉部分と油のコクのコントラスト!そんなチャーシュー・・・>


 よく遭遇するいつもの見栄え。もはやラーメン用チャーシューとして判で押されたような風貌。陸と海というような、肉と脂のコントラストが印象的です。やや小ぶりなそれは、二口でぺろっと平らげてしまう。肉部分は、微妙に脂が抜けてスカスカっとした感覚。一方の脂身が実にコク深く、咀嚼してそれらが一体化して混然として旨しな感覚。醤油ダレではなく、塩ダレ系なスマートな味わい。ごくごく普通な一品なのですが、唯一の肉片ですからね〜・・・貴重です(笑)。




<一番気持ちよくカイワレを摂取できる食べ方ですな>


 個人的にですが、カイワレ菜を一番おいしく頂く方法を一つあげよと言われれば・・・・それは「武蔵野油そばのトッピング」とお答えしたい!とにかく、このさっぱりしたオイリー感に、少々多量なカイワレ菜が混ぜ返されて一体となり、麺の固まりと混じり合ってワシワシと食うのが醍醐味であります。さっぱりした清涼感と淡い歯ごたえと、もっちり麺の感覚と味わいが絶妙であります。







 総じまして・・・史上最悪の真夏三連休にっ食ったうちの一杯!家族が旅行にでかけているので自宅で仕事ができるのがせめてもの救い。最近ラーメン食ってるオタクネットワークでは、なにやらダレもが仕事で死にそうになっている状況に陥っているらしいです。そんな情報交換に実は「俺だけはないんだよな・・・」と少し考えさせられることがある・・・・。とにかくオレは今頑張れている。そこだけは矜持だね。なので詠います!



   うだる陽に
   空腹かかえる
   非日常    


   仕事を断ち切り
   すかっと味わう



 お粗末!ということで・・・今海外に行ってる家族に感謝しながら(?)合掌!今日も本当にごちそうさまでした!




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