ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1184】 大八車 (東京・桜新町) 和風・大八らーめん

 出来ないことが出来るようになると、本当に嬉しくなる。そんな懐かしい記憶を呼び起こしてくれたのは、我が息子であります。水泳が苦手で苦手で・・・それでもいやいや続けていた息子ですが、どうやら水が怖いというところが克服できたようです。水中で目を開けられることがとても自慢らしいのです。なんどか、市営プールで特訓したのですが、段々疲れて来て嫁さんにバトンタッチしたとたんに出来るようになる。ちょっとそれ悔しい過ぎるのですがね。自分なりに良く頑張ったねと褒めてやり、何かご褒美にしたいことある?と聞くと・・・、従姉妹とプールに行きたい!だと・・・・。


  どんだけ単純な男やねん!(笑)


 誠に父親譲りであります(汗)。


  



 ・・・・などと考えながら、曇り空が裏返ったような気持ちのいい快晴!そんな日に、課題のお店を突撃することといたしました。桜新町の「大八車」さん!以前に「666」さんで食ったとき、このまま帰るのは勿体ないと、連食を試みようとしたものの・・・・食った間なしで連食はやったことないし、体調も不良で断念してた。いつか行けると思ってたらなかなか実行できなくて心残りだったのですよ。本当に気になってた店をようやく訪問で気分も快晴であります。

  




【スープ:あっさり醤油とこってり背脂の絶妙なるバランスですね】


<サッパリと節が効いた醤油スープに背脂を中心としたコクが優しく広がる>


 訪問時、待ちが4名。店先の座席で待つ。空を見上げてボーーっとしながら、何を食おうかと思案するのは、本当に幸せの時間です。でも思案が過ぎるとイカン。最後の最後まで、迷った・・・。東京にぼし、中濃にぼし。これらはそれぞれ麺の太さや素材も違うとのことで、定番から攻めても見たかったのです。決め手は、「すっきり」一番していそうなのは、この「大八らーめん」のようだったので。しかし、背脂が浮くというから、あっさりなのか、こってりなのか、正直言って判別が難しかった・・・。なので、配膳の瞬間まで、失敗したかもという不安がずーっと頭の片隅にありました。しかし、配膳の瞬間は、一気に曇り空が快晴に変わったかのような、期待以上の麺顔で和みます。



 一通り撮影を終えて、いざスープの実食。いやや〜、さらさら〜っとレンゲに背脂が滑り込んで来て、クリアーな醤油が一気に曇り空に変化します。すすり上げると・・・・なるほど、これはアッサリした醤油だ!と嬉しくなります。そこにピッチリ感ある醤油の味わいが広がり、醤油ダレの丸みの奥の仄かな酸味・・・・。その奥には、さらに塩分に似た節の香りを感じます。食べ進めると、徐々に節の感覚に支配されますな。いい鰹節感が徐々に広がります。そして、忘れてはならない背脂感。鶏ガラのアッサリ感に加え、比較的さらっとした豚コクがシャープに広がります。うーん、あっさりスープなのに、食べ応えがあるとはこのことか。



<煮干しのニュアンスは、醤油風味のエッジングと共に・・・>


 食し進めるうちに変わってるのは、煮干し感。当初、全く忘れてしまったかのような存在感でして、節のイメージの方が強く、煮干しの「に」の字も感じない。しかし、舌が慣れて来ると・・・・煮干しの安定感みたいな「和」な部分も気のせいか感じる。これは、仄かな醤油ダレの後味にその余韻がひかかってくるような感覚でして、存在感としては仄か。醤油のエッジングと共に、後味程度に感じる程度ですかな・・・。また・・・・微妙に唐辛子のエキスがあって、味に締まりがあるようでもあります。







【麺:しっかりとしたモチモチ感を楽しめる平打ち麺!】
 

<平打ち多加水縮れがややハードなモチモチとなって旨し>


 また麺がエンタテイメント性に優れているのだ。平打ち型でランダムな縮れと捩れ。そして、ハンドメイド感たっぷりな風貌。これはつけ麺にしても通用しそうな感覚です。見るからに多加水系でモチモチした風。その通りに、モチモチした感覚が楽しい。のだけど、モチモチ度合いとしては、ややハードな印象も、実は少しもっています。


 前歯の当たりがサクサクと入り、ぷりっとした感覚は、むしろ奥歯だけの感覚か?圧が効いたというか、潰し込み的には見た目以上にハードなタイプなのか?不明ですが、熱ダレにも強そうでして、最後までしなやかな物腰でスルスルと一気に食えます。




<野菜との一体となった歯応えコントラストが面白い>


 しかし、私的には具の野菜達との歯応えコントラストが実に面白い。こういう風貌の麺なので、トッピングの野菜とたくさん絡み、そしてリフトするたびに引き連れてきます。なので、焼きそばのごとく、麺と野菜との一体感となった感覚でして、これをまとめて一気にハグハグと食い続ける。すると麺のモチモチ感と、野菜のザクザク感が一体となった感じになり、いつものラーメン歯応えとはまた違った印象になります。


 そういう食べ方が実に楽しいわけで、麺と野菜のスキマに背脂が入り込んだりして、非常にこういう部分もエンタテイメント性に富んだ一杯であると感じてしまいました。このボリューム感なら、700円は値ごろ感があるなと感じる次第。







【具:非常に値ごろ感あると思う・・・チャーシューと野菜そして・・・・】


<レアチャーシュー旨し!焼酎ロックでいただきたい(笑)>


 このレアチャーシューは、旨い!スープのタレとはまた違った味付け?のような気がしますが、むしろ薄味。しばらく放置すると徐々にスープの熱で変化します。大ぶりで、少し薄めにスライスされておりますが、この仕上がり方は、ラーメントッピングの域を越えておりまして、私なら、酒のあて・・・・・焼酎と一緒にいただきたい次第。


 そうそう、こちらのお店は、パーキングの横にテラス席みたいなのも用意されておりまして、アルコールメニューも多めにメニュー看板が飾ってあります。夏の夜は、そういう楽しみ方もできるのかな・・・・・。今度は夜に突撃してみるか・・・。





<野菜のボリューム感がお得感あり!>


 見た目以上に、野菜のボリューム感はあります。葱の小口切りもこんもりありますが、もやしとキャベツの温野菜的なトッピングは、実に楽しめます。カイワレ菜も備わっており、ザクザクもりもりと食べたい!日頃の野菜不足をここで解消された気分にさせてくれます。また、背脂の罪悪感が、この野菜で懺悔できたような気分かな(笑)。



<メンマ・海苔も凛々しく>


 特筆するほどでもないけど、メンマも海苔も手を抜いていない。海苔はピンとしていて分厚めで風味よく、スープに簡単に溶けたりしない。またメンマも大きさと太さと歯応えが、どれも統制取れた上質さでして食ってて気持ちよかった。







 総じまして、初夏を思わせる青空のもと・・・・桜新町で散歩気分で、健康的な背脂(笑)麺を食って満足。いや〜、晴れた澄み渡った空のもと、桜新町もいいところですな〜。さすがは世田谷。田舎者には眩しい街です。あまりにも気持ちよかったので、このあと、駒沢公園までゆっくり歩きながら、初夏香る空気を感じて帰りました。さて・・・自宅に帰って仕事するか(笑)。この青空には、無線が無数に飛んでいて、実は見えない情報だらけだったりして・・・・。なので詠います!





   初夏感じ
   青空見上げ
   浮かぶ雲


   澄んだスープに
   浮く脂雲




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!




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