新しくアサインされた業務というのは、なかなか突発的で緊急対応が多く、定型的業務がすくない。これまで、どちらかというと定型業務の中にどっぷりつかってきたというか、突発的なことをいかに定型的に落とし込むかという現場の調整役だったような気がする。それが、今度はトップダウンでギリギリと短納期に縛られながら、組織に落とし込むという作業が多くなるから、別の意味で気が重い。大してまだ新しい職務に貢献していないのだけれど、日頃使っていない部分の筋肉痛を毎日あちこちで感じているようなものであります。。昨年の今頃も四苦八苦してたけど、環境変化のスピードは想像を超えこの2〜3年間で様変わり。ここで思い出すのはダーウィンの言葉。
強い者が生き残ってきたわけではない
変化に対応したものが生き残っているのだ
好きとか嫌いとか、合っているとか合わないとか、悩むとか落ち込むとかは、まったく考えていいところはないだけでなく、実害だと言い切ろう。それだけは、昨年身に染みて分かった気がする。
・・・などと考えながら、やはり東京駅で帰宅の中央線に乗り込むと、一気に気が緩むのであります。あとは身を任せるだけで家庭にたどり着けるのだと考えると、気が朗らかになるね。こういうとき好きな文庫本でも読んで自由度を満喫したいところだけど、大抵の場合は、御茶ノ水に着くまでに爆睡に至る毎日です(笑)。
しかし今回だけは・・・晩飯を食いそびれたため、腹が減りすぎて眠りが浅かったようで、荻窪到着を知らせる車内アナウンスで目が覚めてしまった。ああ・・・それにしても腹が減った。「そろそろ扉がしまります」という次のアナウンスを聞いたとたん、思わず座席をたち駅のホームに降り立ってしまった・・・。自分が何を食いたいのかも分からずに・・・。
「やはりすっきり穏やか醤油系だよな」と自問自答。春木屋には先日行ったし、荻窪の古い店はこの時間は閉まっている。駅南側に回って探索するかという考えもよぎりましたが、少し面倒だったので、いつも通っている「二葉」さんの熟成中華そばにせんと心を決めたということに。結局、考えるのが邪魔くさかっただけ。しかしそれにしても腹が減った。そんな気持ちがなぜか、私に「ワンタンメン」のボタンを押させた。
【スープ:キッパリとした塩気と醤油のコクに・・・動物系が丁寧に染み込んで入るのだ!】
<意外にもキッパリとした醤油ダレの個性!まさにカエシが図太く!>
こちらの好きなところは、麺顔が自然なダイナミックで、賑やかな割には価格はリーズナブルといったところかと。結構奮発したトッピング量で、ワンタンメンだと780円。東京価格としては個人的には納得の域です。思えば2種しかないトッピング。それが麺顔いっぱいに埋め尽くされているのは、来て良かったと思う瞬間というものです。その具の合間から覗かせるスープは、少し濃いめのややクリアタイプの醤油ブラウン!いかにも東京の醤油!といった風貌もお気に入りです。
そういうスッキリタイプかと思いきや、実は味が濃い!それは醤油ダレがいかにも図太いといった感覚で、シャープ!というのではなく、兎に角醤油が濃いという感覚に近い・・・。はっきり言って見た目以上に塩分が濃いと思わせるのですが、その塩気は醤油由来!という爽やかさ!発酵系の酸味に結びついた塩気!という感覚で、嫌みがない塩気なので嬉しい!化学の力を寄せ付けず、まさにキッパリと醤油ダレの個性に身を委ねているかといった塩気の計算が良いと思えますな。
<豚及び鶏の煮だし感覚豊か!されどどこかクリアーな味わい>
それでいて芳醇な動物系のコクがとても染み入っているのです。豚のコクもしっかりと感じますし、それに表面のキラキラぶりは、鶏コクの存在をアピールしているかのような揺らめきがあります。これだけ芳醇なのに、思いのほかクリアなスープ。濃い塩気を含む醤油ダレと豊かな動物系とくれば、醤油トンコツと分類したい気もするけど、このクリアーさから、いわゆる「東京醤油トンコツ」とは、明らかに一線を画するといった様子です。
食べ進めると、麺の影響もあって少し濁って来るものだけど、そういうのがあまりないのも気になったところ。最後まで澄んだ鶏系のコクがシッカリと支配しているようでして、醤油の塩気と良くマッチしていると本当に思えますよ!
【麺:密度ある多加水はストレートで丸みを帯びて・・・・日常の高スペックを演出!】
<しっかりした多加水ストレートは食べ応えあり!>
写真で見るより、実物はリフトの瞬間には、ほんのりとスープを纏って茶褐色に染まります。そういうの凄く旨そう!といつも思っているのですが、褒めるところはそれだけでは無かった(笑)。見るからに多加水なのですが、余計なプリプリ感はなく、適度は反発というか・・・・非常に目の詰まったような密度を感じる多加水。それに分量的にも、標準にしては量が多めと思えまして、なかなかナイスです。確か自家製麺?真偽は不明。
前歯の当たりとしては、スパスパと行くとおもわせて、最後は「モツリッ!」と淡白にも千切れる。奥歯への送りの後はすり潰しだか、この時点でハード系なプリプリ感。テンピュールのような均一的な沈み込みではなく、噛み入るほどに、反発感に変化を生じさせるような感覚。これは実はつけ麺で期待なのかもしれないね〜。そういえば、最近つけ麺頻度がかなり減って来たな(笑)。
<ぬめり少なくさらさら滑るーーー丸麺がいいね!>
特筆すべきは「スベリ」の方かもしれません。スープの染まり具合にもそそられますが、滑りがいっさいなく、サラサラ〜〜〜っと一気に軽く駆け抜けるようなスベリは、麺の重さから察する予想に反して軽やかだった。熟成されてきめ細やかなことと、切り口が丸麺なので、引っかかりが非常に少ないことも貢献してますな。それに、適度に麺と麺とが独立しているような整然とした一方通行な流れがいいのかもしれません。スープの表面には軽く油の層も視認出来ますし、これを纏ってさらにスベリが増すといった高速系なスベリを堪能できます。
【具:Simple and Dynamic ! And so Reasonable ! 】
<デフォルトで奮発の実力チャーシュー>
何気に、ロースやバラ、もも肉のような・・・・3種類の部位が展開されております。しかもどれも肉厚でして、表面の切り口を見れば手切りの後!こういうのええ感じです。味わいとしては、醤油ダレの漬け込み感ありですが、これがスープの予想から反して少し薄味な印象。なので、麺とチャーシュー。チャーシューとスープという組み合わせにおいても、相手の味わいを崩さない軽い塩気感がたまらんのです。
<ワンタンもどこか肉厚で食べ応えあり!>
ワンタンも肉厚に思える。そして餡入り、餡なし一反木綿、それぞれのワンタンもシッカリと皮(皮じゃなくてワンタンなのだが)の味わいを感じることができます。ワンタンメンの醍醐味は、スープと麺の組み合わせのみでなく、スープとワンタンとの相性というもう一つの特別な味わい・・・・スベリ感を楽しめること。しかも、ワンタンのスベリ感の右に出るものはないと思えるほど、気持ちよい駆け抜けですからね〜。ワンタンメンの魅力に一度嵌れば抜けられません(笑)
総じまして、今宵はヨロヨロと・・・・たどり着いたワンタンメンは・・・・格別でキッパリとした男前な気前良さを感じるほど旨かったという話。いや〜、またこの店にくるだろうな・・・。少なからず職場と仕事が変わってからいろいろ気疲れしますので、目指すラーメン屋が閉店か、営業終了だったりすると叫びたくなるほどガッカリするのです。そういう状況でコレ食えたというのはラッキー以外なにものでもない!(笑)私にとっては、きっとスカイダイビングより、つぼに嵌ったラーメンに堕ちる快楽の方がスリリングであろうことは間違いなしです。ああ・・・今日も夜が更ける・・・・。明日も仕事がんばろうっと!なので詠います!
まだ慣れぬ
新たな業務を
抱えつつ
解き放たれて
目指すワンタン
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!

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