ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1131】 麺処 晴 (東京・入谷) 特製そば

 私の上司はとても熱い人物であり、私と合うようで合わない。合わないようで結局合う。ちょっとややこしい関係であり、もし仕事上で繋がっていなかったら、とても敬愛していたであろうと思うのです。しかし、仕事の進め方は、完全に負けている・・・。


 「お前だって出世したいだろう!」と先日上司とさしで飲んでこう言われた。・・・・年を重ねる度に、正直どうでも良くなってくるのが本音だが、必然的に生活に関する出費が増えるので、或る程度は欲を重ねてはここまで来た。自分が満足できる仕事がしたいだけ。だけど、上司が言っているのは、それがアマチャンなわけで、やりたいことが本当にしたいなら上に上にと認められないとできないものだ。やりたいことをやるなら、やりたくないことも引き受けていかないと結局はやれない。必然的に階段を昇らねばやれはしない。私だってそういうことは、言われて改めて気づいた わけではないし、どこかで分かってはいる。だけど、この人は本当にそれを信念として本気でそう思って行動しているのだなと・・・言葉の力強さにそう思う。そう・・・信じる力と行動力がある人なのだ。この力に巻き込まれて苦労することも多いのだが(笑)、この差が私との違いなのだな・・・。そして上司は、そんな私にトドメを刺す。「お前には覚悟が足らないんだ」と・・・。




 ・・・・などと考えながら漸く入谷駅に降り立つことが出来て感無量!(大げさな・・・) 実は、このところ毎週末、こちら「麺処 晴」さんの訪問を狙っていたのです。ところがですね・・・年度末の多忙ぶりと疲れによるちょっとした遠回りな帰宅も弊えたのであります。上司・幹部連が、そろって夜の部は何かの懇親があるとのことで、一斉に居なくなりましたので、ちゃんと業務を調整して何とか時間を作ったのであります。とは言っても、そこそこ訪問時間も遅かったりするけどね(笑)。でもそんな時間帯でも店内に待ちが出来る程の満席状態。流石は人気店です。今度何時来れるか分からんので、特製そばとさせていただき、精一杯満喫せんと非常に前のめりな私であります。ほんとはラーメンの追求より、人生の覚悟の方が大切なんだけどね・・・・本当にアマチャンな私。









【スープ:煮干しの旨味と塩気が醤油のピントに合う!】


<醤油と煮干のピッチリ感にわずか〜な動物系の揺らぎ>


配膳の瞬間に、煮干しの存在感あるブラウンと、鶏ガラのような透明感あるトパーズ色が折り重なったような色合いに和みます。そこに奥深さを強調するような醤油ダレの闇が広がりますな。特製ということもあり、とっても賑やかな具のオンパレードですが、スープそのもは、豪速球というよりキレのあるシュートのような痛快さが漂います。そう・・・そこそこオーラを垂れ流しております。


レンゲをすかしてみるに、きめ細かい油のゆったり感を楽しんですする。・・・・ん〜〜〜ん!煮干しの王道、香ばしい苦味がほのかな感覚!そして、ぴっちりとピントが合ったような醤油の感覚がせめぎ合う!塩気も感じるが、その旨味は多少なりとも甘みも感じて淡く消えゆく。鶏ガラのような動物感も感じるのだが、全体的には煮干し醤油の一辺倒のような気もするし、昆布の旨味なのかもしれぬ。とにかく、ピントとぼかしが効いた良い風景写真のような感覚〜。




<丸い塩気が煮干らしく広がる>


実は、後から喉の渇きを覚える。そう、ゴクゴクとスープを平らげた時には、まったり感を通り過ぎたような塩気も覚えたのでありました。しかしその塩気は、煮干しの旨味成分と結びつき、嫌味やとんがったところは皆無。丸い塩気がじっとりと広がるという感覚。食っている最中は、旨味が濃いのだとしか思ってなかったのかもしれません。スープを平らげると、底には煮干しの存在を証明する銀色成分のきらめき。されどその数少々。まさに濾したようなさらさら煮干しスープだったわけで、見栄えと味わいとは、イメージが随分と違うものだった。









【麺:細麺好き、カタ麺好き、そんな方ならピッタリな麺!】


<これぞ!細麺ストレート&極まるカッツリ感>


この一杯は、三位一体!スープも具も秀逸ながら、実は麺に一番魅せられたのかもしれません。まず、リフトアップした瞬間からキレイと思わせる、品のある細身な極ストレートな風貌がたまりません。この時点で、旨さを確信する。そして、思いっきりバキューミングして前歯を当てた時には昇華する。低加水ならではの「クッシリ」とした歯ごたえ。そして、二度三度と切り込むと「クツリクツリ」とリズム良い切れ味!続いて奥歯の潰しでは「クシッ!」としたエンディングだ。まさに、カッツリとした感覚が駆け抜ける。これは、秀逸!




<予想外に汁をあまり吸い込まないが、さらさらしたスベリ>


低加水感覚が勝負な麺と判断し、そこそこ汁を吸い込むのを避けたかったのだが、意外にも稀有に終わった。ザラつきを感じるどころか、しなやかさ全開な感覚が実は上品。その滑りの感覚は、さらさらっとしたものだった。サテンのような麺と申し上げよう。茹で上げコントロール万歳 *\(^o^)/*







【具:手抜きがないね〜・・・三位一体】


<極上のレアチャーシュー!歯応えも高級>


もうこれ以上泣かさんといて欲しいわヽ(´o`; このチャーシューだけで、サントリー響の水割りを頂きたいものであります。タレそのものの風合いを最小限に抑えた肉そのもののポテンシャルを楽しみたい。レアぶりがまたそそるのでありまして、山葵と醤油で食っても成立するかも。歯応えも完璧でして、軽い煮干しの風合いと混じり合わせても実に合う。




<これまでで一番味が染み込んだ味玉かも>

味玉は、完璧でした。白身のたれの染まり具合。黄身の固茹で、ゼリー、ジェルと言った一連の変化の具合がきっちりと表現されとりました。ここで取り上げたいのは、その味の濃さ。しっかりと味玉自体に味がしておりまして、まるで黄身にも染み込んでいるのでは?と思えるほど、味わい深かった!もっとくれ!




<穂先メンマも大胆!デカデカと>


一本でもデカイと思えるほどの穂先メンマが2本も入っておりますがな。しかも、とっても柔らかく、シャリシャリとした噛みごたえが楽しい。そしてお得感もありあり。







総じまして、まさにそのうまさに気分が「晴」れた気分になる一杯。個人的な事情では、なかなか訪問しにくいロケーションながらも、これは再訪問必須な店でありましょう。楽しませてくれました。これから何杯こういった感動の一杯が食えるのであろう。と考え続けたような大げさな一年が過ぎようとしています。いろいろと勉強になったけど、まだまだ頑張れるな。ありがとよ!という気持ち。なので詠います。




  気が滅入る
  そんな気持ちを
  晴れやかに


  雨も上がりて
  麺の晴行く




お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!





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