ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1130】 麺屋 海神 吉祥寺店 (東京・吉祥寺) あら炊き塩らぁめん

 文房具にこだわる。実はダレでもそう思っていませんか?中には会社の支給文具しか持たない方もおられます。また一方では、万年筆を大事そうに扱いながらも、談笑にメモを取る役員もおられる。私が営業時代だったころは、「お客様の言葉をメモに落とすのに、素末な文具では心象が悪い」と言われて、カバー付きのノートを使っていたものです。ある時、とある幹部に、「今時、万年筆って珍しいですね?」と何気なく伺ったら、そんなの当たり前!バカにされるだけじゃない、と言われてなるほどと思った。使っている文具にもTPOがあって、気を配っている人はちゃんと自分の身分に見合ったものを身につけているというわけだ・・・。


 またいろんな職種が参加する会議に集まってくる文具も面白い。経理や事業計画の係数管理を担当している人は、必ず電卓を持って来る。それも、電卓に派閥があって・・・SHARP派と、CASIO派に別れる。CANONやその他もある。会計関連の資格取得者は、計算の早さにこだわるので、自分の個性にあわせて機種を選ぶらしい。五本の指を駆使してブラインドタッチで電卓を叩く世界ならではのこと。文具というものは、それを使う人の歴史とか考え方を映し出しているのかもしれません。






 ・・・などと考えながら、ITOYAに行ってこだわりの文具でも見つけに行こうと思ったけど、かったるいので止めて近場の吉祥寺で探す事にした。私は・・・・メモはすべてデジタル化したい派。だけど、とっさに資料とかデータを出すのには、やっぱりアナログな紙資料のファイルには勝てないのでありまして、この休日、文具やを巡って私なりの文具をチョイスしてやろうと思ったところが・・・結局、そういうの見つからず、ただ歩いてエネルギーを消費して・・・・腹が減っただけだ。情けない・・・・。多忙の中、エアポケットのような一日を無にしたようで悲しい・・・。こんな一日の昼食は・・・崇高であり、定番な塩ラーメンに優しく癒されたい!そんな気分で、ここ「海神」へ突入!例え無駄な一日であっても、満足な一杯が食えればハッピーで意味のある一日になるのだから!





【スープ:スッキリと透明感あふれる「あら炊き」のマジック!】


<スッキリとした透明感溢れる魚介にスマートな清湯鶏ガラ!明るい塩>


 メニュー名称の「あら炊き」というダイナミックな音の響きとイメージから、打って変わったような奇麗で淡麗な麺顔。また紅白の糝薯(しんじょう)というか饅頭というか・・・それらが自然に配置されているところなど、可愛さも感じますな。全体的なシンプルさが強く感じられて、これは騙しがきかないという潔さにも繋がるよう。はやる気持ちを抑えつつ、レンゲで頂く一口目は、ラーメンラバーにとって最高の瞬間ですな。・・・・無心になってすすり上げる。


 ん〜・・・・、思ったよりもハッキリとした塩加減とアラ・・・魚介の出汁が効いてますな〜。それに、しっかりとした鶏ガラのボディー感も漂いまして、全体的に「明るい」と感じられる塩味です。塩ダレのじっとりとした深さというより、新しいアラ出汁の上澄みをすくいとったような感覚。ネーミングからして魚介一辺倒という印象もありなむが、意外に補助の鶏ガラがバックアップしてくれて、食べ応え、飲み応えを与えてくれています。






<シャープに広がりて後味のまとめが優しい塩味>


意外にはっきりとした塩味は、もっと言うなら広がり方もシャープ。だけど、パンチを削ぎ取った感覚もあり、そういうところが「あら炊き」の影響力だと思えますな。後味が滑らかでありまして、結局優しい塩味という食後の印象が残ります。

 
 それに意外にも微妙ながら、大葉と茗荷、そして糸とうがらしのトッピングが、食中の所々で顔を除かせてくれまして、一辺倒になりがちな塩の味わいにクリッピングポイントを与えているようです。糝薯から滲み出るエキスも後半影響を与えますから、食い進むにつれて優しさ度合いが尻上がりになっていく印象。









【麺:細麺が非常に透明スープと合う!絶妙すぎて・・・ナチュラル】


ナチュラルな細麺でやや多加水にふれたクチリとした感触>


 非常に万人ウケしやすいナチュラルな細麺です。量販的な印象は一切ないその歯応え感がいいですね〜。個人的には、中加水からやや多加水にふれた印象でして、茹で上げのコントロールは、芯が丁度なくなった程度で「クチリ!」とした奥歯のすり潰し感が愉しめるタイプ。もちろん、前歯のアタリもスパスパ小気味良く、透明感溢れるスープとの相性は抜群です。




<汁をまとってより柔らかなコシ、反発よりはスベリを愉しみたい>


 クチリ!クチクチ!とした噛み心地もいいのだが、個人的には、そのスベリを愉しみたい。細麺由来の毛細管現象というかスープの持ち上げがなかなかよく、スープをすすりながら食う一体感が実に滋味深い。麺をスープと一緒にいただくと旨さの感覚が倍増にも感じる。味わいも深くなるし、その滑り方もなかなかいつもとは次元が違った何かを感じたりするんです。






【具:紅白饅頭!魚介海老系と、豚ひき肉にコリコリ感もうれしい】


 赤い方は、魚介系の練り物という感じでして、海老風な香ばしさがあります。きめ細かい魚肉の刷り込みの中に、香ばしい欠片がちらほらしていて歯にぶつかる感覚で、海老っぽさを感じる。少し食紅を加えたか。それにしてもスープの色合いともマッチします。


 そして白い方は、豚鶏の合挽きのような実にあっさりとした感覚。ここには、ハッキリとしたコリっとした粒歯応えが一部感じられ、感覚的には非常に面白い。大葉をつかったような清涼感もよし。更にいうならば、表面をうっすらと覆ったねっとり感がいいね。小麦か片栗の粉を茹で上げ直前にまぶしたような・・・滑りの膜が高級感を高めたりして・・・・。



 





 総じまして、もう春の盛りかと思えるしみじみとした休日昼間に食った一杯。明るい麺顔でさらに気持ちも陽気にさせてくれる。仕事的には激動の春、真っ最中ということもあり、エアポケットのような休日に感謝を覚える。仕事的には大変な春なのだが、やっぱり春は気持ちがいいね・・・・。なので詠います!




  寝坊して
  気もそぞろなり
  朝の風


  気がはやるなり
  おのも桜も




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!


  



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