ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1112】 鶏そば 威吹 阿佐ヶ谷本店 (東京・阿佐ヶ谷) かけそば+替え玉

タクシー代とホテル代の立替えで私個人のキャッシュフローが回らなくなってきてるのです。給料日と立て替え振込日が待ち遠しいのであります。そんな状況でも、生きていれば否応無く腹が減る。単純な煩悩に支配されてるのであります。


それにしても、いいもん食って気を晴らしたい。でも体は早く帰りたいと強く訴えかけますので、赴くまま中央線に乗り込み、沿線の駅近くのラーメン探索をはじめます。しかし、電車の座席に座った途端に爆睡。夢の中でうなされて、目が覚めたら高円寺を発車してた。この調子ならまた立川まで乗り過ごしそうだったので、次の阿佐ヶ谷で降りることにしました。濃厚なつけ麺でも食うつもりだったのですが、疲れでそんなに食えなさそう。迷ってたら、この店を偶然発見。鶏そばの文字が私を猛烈に引きつけてしまう。それにワンコインではありませんか! 鉾先をかえてここ「威吹」さんに突撃。そこで、券売機でこのメニューボタンに遭遇してしまったのであります。今回は、そんなこんなで、「かけそば」。









【スープ:大資本系とは一線を画する品質感、しかも大東京の駅前だからすげー】


<じっとり鶏塩と魚介醤油の融合>


配膳の瞬間に、コイツやるやん!と思える手作り感を感じますやん。先入観というのはイカンと思うのだけど、400円ラーメンと聞けば大量生産的なオーラを予測するもんです。されど、そこそこしっかりしたじっとりとした黄土色のスープ。全体的には、鶏を主体とした動物系を感じます。そして、ひとくちすすって、鶏コクと結びついた塩気がじっとりとひろがります。


しかしこの落ち着きが、醤油のまろ味?そして、魚介のフレーバーを香りでなく舌に感じるように思えてきますがな・・・・。ううむ、安もんと違う!奥行き感じる崇高系とは違うけど、マットな塩気とコクも角が丸い分厚さ感じますやん!割と濃い味付けのようで全然塩っぱくなく、むしろボディー豊かと感じたりもする。最初のハードルが低かったのもあって、評価は尻上がり!f^_^;)


<焦がしネギ油と柚子のコンビネーション>


むしろ400円で工夫を感じたのは、薬味。焦がしネギが油で揺らめいて、香ばしさが食欲を非常に刺激いたします。そして歯に引っかかったりすると、苦味が広がったりしてこれがまた、うまし!と思えるクリッピングポイント!まさに、焦がしネギだけで必要十分条件でっせ!


加えて柚子皮がかすかに浮いているところがいい。このスープ、じつは温度が高めでそういうところも全体感を高めているのだけど、柚子が熱気で鼻腔にくすぐる加減が非常によろしい。味ににじみ出過ぎない程度のわずかな分量でちょうど良い。こういう細工がちゃんとしているのだけど、あくまで大衆系だから、嬉しい。









【麺:替え玉というこだわりと品質感が低価格戦略と交錯する阿佐ヶ谷駅前】


<強い弾力を生み出す、ややよじれな中加水>


麺までが、予測を裏切ります。安っぽい多加水?と思いきや、茹で上げがコントロールされたクッシリ麺が提供されます。太さは標準ですが、ナチュラルよりやや強めのランダムなよじれがあり、太さが微妙に変化します。カンスイも適度で抑え気味か。加水は標準なのですが、強い弾力と感じるモリモチを通り過ぎた、クッシリに近い弾力感が印象的です。芯を感じることも少なし。前歯でプツンといちいちちぎる感覚があり、奥歯のすりつぶし感も多め。不思議と熱だれもせず、しっかりとした食べ応え感覚が残ります。




<替え玉2コまで無料!全部で400円!でも品質あり!>


しかし、この店の売りは「替え玉無料」というてんでしょう。3玉からは、100円取りますが、400円で替え玉無料サービスですから、一体も受ける気があるのかと疑ってしまいます。若い3名のスタフも接客よく、人件費とフロア代が本当にまかなえるのかと、他人事ながら心配して見たりする。


しっかりした味付けのスープに負けることない歯ごたえとクッシリ感覚が、表面に吸い込まれたスープと共に食する。もはや食している途中で心の中で唸る己を感じながら、もくもくと食うのみ。









総じまして、コスパとしては久々に大満足した一杯。これは、発見というよりもはや私にとっては事件であります。駅ナカや駅チカの和系かけそばを大盛りにして360円程度のこのご時世。いかにも大量生産的なチープさがまた心地よい部分もあるのだが、それに対してこれは立派としか言いようがないかもと。しかも、替え玉というボリューミーな点では駅そばを凌駕。しかもしかも、阿佐ヶ谷駅隣接でっせ。コトラー風に言えば、顧客満足度から顧客コストを引くという点で、コスト面が圧倒的の低さであるため、満足度が非常に高い!あまり知られてないのか、そう混雑もしていない。興味があればぜひ。なので詠います。





疲れ果て
財布も尽き果て
泣きぬれて


夜のかけそば
庶民の見方




お粗末!というわけで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!




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