ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1109】 麺や 菜かむら (神奈川・橋本) 相模橋本らーめん 今味(醤油)

 良かれと思ってトライしてみて墓穴を掘る。そういうこと家庭でも仕事でもよくあることです。

 私の場合、残業当たり前でいつも11時前後に帰宅する毎日で、時々休日出勤もする日常生活。なので、晩御飯を作らせるのももったいないし、それに帰宅時まで辛抱できない。つまり休日の家庭での食事がとてもうれしくありがたいのです。そんな休日のある日、ソファーに図書館から借りてきたと思われる「もうなやまないおかず365」という書籍が置かれていたのに気づく。何気なく気遣って「何でも食べるから悩まないでいいよ」と妻に伝えたのだが、かえってやる気をそいだようで・・・・ちょっと不機嫌を誘ってしまったりする。何となくモヤモヤした気持ちになってしまう・・・・。

 また仕事で、あまりにも簡単に片付いてしまった仕事に、ちょっと違和感を覚え再確認をしたりする。するとそれが相手側の妙な勘違いを誘発してしまい、結局振り出しにもどってしまったりする。私もチームの中でちょっぴり罪悪感を感じりする。何となくモヤモヤした気持ちになってしまう・・・・。

 そんな流れの悪さを払拭できるかもと、今回は久しぶりの外出にも気合が入ります。気分転換に出先で一杯食おう!そうやって流れを断ち切りたい! ということで個人的には珍しい場所、橋本駅近辺で途中下車してこの店をチョイス。チェーン展開より、やっぱり個人店舗で地元愛!って感じが良さげだったもので。


 いかにも住宅街に溶け込んだ店構えでして、ガラリと扉を開けると小ぶりなコの字のカウンターな店内。座席毎にランチョンが敷かれているのが、渋さの中にアットホームな感じを醸し出します。ランチタイム最初に入店したので比較的余裕で座れましたが、地元のファンに次第に埋め尽くされます。オーダーの通し方をそれぞれ聞いて見ても、通ってはるわ〜ってな常連ぶりを感じる客ばかりです。こういうの好きです。女将さんもちょうど気配りが十二分に届くサイズ感。絞ったメニュー構成にも、遊び心と探究心を何と無く感じます。


大抵の方は、昔味なる方を選択。常連さんは、昔味の中でも塩の選択が多かったという印象。でも自分でも訳分からず、何故か「今味」というのに惹かれます。店構えとメニュー順を鑑みれば、昔味を選択するものだろうが、そこは元来のへそ曲がりぶりが頭をもたげまして、無意識に「今味!醤油!」
とコール。ラーメンレビューは、鬱陶しいほどに細かくとも、そこは本能的でザックリな性格丸出しせすわ〜f^_^;)












【スープ:濃ゆい魚介が甘味に感じてゆらめく今風トラディショナル系】


<しっかり魚介旨味が旨味に通じる!落ち着きある濃ゆさ!>

「今味」と言うネーミングにしては、なかなか定番な落ち着きのある麺顔をしています。醤油ブラウンと言う絵の具があるとしたら、きっとこういう色合いかもというホノボノとした印象です。なので当然、醤油のぴっちり感を期待してスープをすすり出すと、実はシミジミと言うよりハッキリとした魚介のフレーバー感覚! しかも、ふわっとしているよりも、じっとりと厚みのあるボディー感覚が特徴的です。ううむ・・・この時点でオッサンの心を鷲づかみですやん!

  この深みは煮干しメインのような甘みを最初は感じるのですが、甘みがシャープで、塩味か旨味か甘みかもだんだん区別するのが難しくなる・・・・。いや、濃厚な節系のニュアンスも感じますが、癖もなく、ただ濃厚な節系魚介旨味が舌に広がる。されど、濃厚すぎずトラディショナルな「濃ゆい味付け」とも言えまして、なかなか落ち着きあるところが、アタクシの好みです。



<魚介メインと思いきや・・・・しっかり豚鶏煮出しが効いてる!>  

 ひたすらスープと麺を交互に食べ進めて、スープのみになってグビグビの飲み干す段階で、豚と鶏のコクが思いのほか豊かであることに気づかされます。豚は豚骨というより豚肉の煮汁というライト感覚で、透明感あるほうは鶏ガラ系かなと勝手に推察。麺の余韻も少しのこっていて、微妙な濁り感がこれまたええ感じです。濃ゆい味付けが動物系の余韻でよりはっきりとする・・・。実は塩味も効いていると感じる最後のスープ感覚でして、忠実なトラディショナルが、実は奥深く・・・今風な味わいと、作り手のメッセージみたいなもんをしっかりと受け止めさせていただきました!









【麺:ハードな多加水という潰し込み感覚と縮れが食感よく!】


<潰し込みが効いた縮れ平変形!重いもっちり感がナイス!>


 麺が「平打」のような但し書きがメニューにありますが、平たくつぶれたという感じ。しかも縮れ系でして、やや太め程度の標準太さの麺ですが、思いのほかボリューミーです。見た目は、白目な地肌でして、みるからにやや多加水のニュアンス。モチモチ系かと期待してハグと噛むと、いやいやどうして!もちっぷりの奥に、しっかりとした歯ごたえが隠れておりまして、反発が2段階にも感じる。コシという程度の芯を感じないけれど、大げさに言えば、グニリと感じる部分が潜んでいる・・・。このあたりに、この麺の潰し込みの良さ、麺密度の高さを感じ入りまして、風流にも感じながらも、なかなかハードなキャラクターを併せ持っております。




<ちゅるりんとしたスベリとウネる形状が程よい刺激!>


 そしてハードな部分をオブラートで包むように、表面の程よいぬめりにも似た透明の層がまた美しい!この部分が、非常にきめ細やかな表情でして、のど越しの良さを象徴しているかのようです。それとコントラストをなすのは、縮れ麺のゴツゴツ抵抗感でして、ちゅるりんとしたのど越しがくっきりと浮かび上がるという感覚かな? これまたあるようでない感覚。






【具:誠に質実なるオーディナリー焼豚!】


   麺とスープに心を奪われて、正直あまり印象がない(笑)。されど、これぞ定番というばら肉でして、醤油ダレの深みをあっさりと感じさせる仕上がり!そう・・・・普遍的なチャーシューなのですが、定番という安定感と、丁寧なる質実さを感じます。これはチャーシューメンでも期待できそう!この一杯の仕上がり感覚なら!








 総じまして、珍しい外出に飛び込んだ乗換駅付近の一杯としては、おやじ心を癒す貴重な一杯!心中で小躍りするというものでして、元気よく店をでて会議へと臨むことができました。で、その会議の結果はというと・・・・。なので詠います!



   久々の
   外出会議で
   ウキウキと


   中身がもめて
   気分グダグダ



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。





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