激務とは、処理しきれないボリューム以外にも、質として処理するハードルが高いことと、見通しがつかないことによる・・・・ストレスの最高潮をいうのかもね。この日は、移動中に品川駅で一杯! 正直に暴露して・・・以前は目にもかけなかったこの店でしたが、あまりにもラーメン恋しく、食ったら泣けて来たという顛末。砂漠のオアシス状態だったのだから、仕方の無いこと。とにかく、旨かったと感じたのだから仕方が無い!
【スープ:よくある味も・・・・よくできた味と感じる、定番さが素敵な豚骨!】
1)駅中としてスタイリッシュで成立する豚骨!
スープの第一印象としては、「駅中のスタイリッシュ豚骨」という前向きな印象でありました。九州豚骨として、ガチンコ勝負としては、物足りなさが伺えるものの、人が多く行き交う品川駅構内で、思いっきり豚骨カシラやゲンコツかち割りドロドロ煮出し、、、という臭気は、やっぱり抵抗ありますもんね。とは言っても、テーブルセットには、生ニンニクとクラッシャーが備え付けであったり、豚骨オリジンは雰囲気で感じます。時間がないサラリーマンが、立ち食いそばに飽きて、少ししっかりとしたラーメンを食べたいと思う時、ズドンとハマる気がいたします。
2)出汁と言うよりマットな感じで淡い・・・
はっきり言ってさらっとした豚骨スープ。パンチを感じるほどでなく、かと言って豚骨の出汁感覚が鋭いという系統でもないような気がいたします。よくある馴染み深い白豚骨のマットなお味が占めます。そして、淡いと薄いの2歩手前のような感覚。こちらのショウガは、真赤な紅生姜でなく、ピンクで風味を感じる系統ですが、投入しすぎると一気にスープが占拠されてしまうような気がいたしました。
3)塩気と背脂で仕上がる幸せ感
一見頼りないような馴染みある豚骨ですが、それを旨しと感じさせるのは、塩気の効果と背脂のコクアップの効果でしょうな。塩気は、やっぱり豚骨には欠かせないと再認識させてくれます。豚骨のコクが一気にボリュームアップする気が、この塩味に感じます。そして、軽く淡雪のの如く広がる背脂!これだけで、まったりさと肉厚さを感じますもん。スープを飲んで、胃に染み入る感覚は、やはりこの軽い背脂ならでわと。
【麺: 博多麺として馴染みある出来栄え・・・】
典型的な博多麺ですから、言うに及ばず・・・。固め・ふつう・やわらめの3種類あって、さらに「粉おとし」というオプションが設定されています。「バリ固」と「はりがね」を飛び越して「粉おとし」とは・・・・。一般的に、クツリクツリと前歯にあたる感覚が良いし、少しばかり引っ張ると弾力があるのは、熟成の度合いも少々感じる・・・・。そして、奥歯のすり潰しは本当に適当にすませて、一気に喉のおくに落とし込む! ああ・・・・粉の感覚が鼻腔にも漏れてそこがまたハマるわ!
【具:チャーシュー:塩豚と脂がマッチ】
良く出来ているけど、センター化された一品か? でも塩豚っぽい味わいと脂が溶ける感覚で甘くもあり・・・・これは邪魔にはならない塩加減が旨かった!
総じまして、辛いときに引き寄せられて食った一杯というのは、本当に旨く感じると思うこのごろ!まさにそれを体感した一杯!天下一品もたまに食いたくなるのだが、一風堂系もこれはこれで、見直してもよいかと思った体験でありました。なので詠います!
始発にて
早朝激務後
移動して
わずかな時間で
貴重な一杯
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。