ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1007】 麺屋 航 (東京・JR目黒駅) 目黒ブラック煮干しそば

  気になったら素直に気持ちに従ってみよう・・・。「ブラック」と名のつく一杯。そして「煮干し系」という看板。目黒だったらそう悩まずに突撃できるはずなのに、ついつい後回しになっていたので、思い切って行ってみました。そういえば・・・はるか昔の新人のころ、目黒駅が最寄りだったころがありまして、当時会社の寮の環境が悪く・・・・このあたりのドトールで勉強してたもんです(笑)。今はラーメン探検なのだから、アタクシ、進歩どころか退化しとるなと凹みます(笑)。


【スープ:想像を越える創造性の豊かさ!煮干しと何かの合わせ技!】

1)旨味:見た目の二段攻撃!そのままの奥行きあるシャープな煮干し!

  この一杯は、配膳から食べ終わるまで、一気に時が過ぎたような気分ですよー! まず配膳時に・・・「ブラックやのうて・・・深緑やがな!」と目を疑うのです。なるほど・・・・極煮干しってのもこれまでも食って来たが、どこか緑っぽい部分があったもんなと・・・理解しようと努めます。そしてレンゲを投入したとたんに・・・

 「深緑やのうて・・・やっぱりブラックやがな!」と何だか二回だまされたような、マジックにもにた気持ち良さを感じます。やるやん!とこの瞬間だけでも頭の中はフル回転ですわ(笑)。そして味わいだすと・・・

  表面の脂層と・・・煮干しのエキス感が柔らかい苦みとともにひろがりまして、使い古された・・・「見た目黒いけど、さっぱりしてるやん!」という感覚に支配されます。そして後味に脳裏では「!」とビットが立ちます。今度は黒い部分だけをすくって味わうと・・・サッパリとした香ばしいコクが際立つやん! それと煮干しの苦みが実に合う!この黒さの秘密は何やねん。

  香ばしさからマー油を0.001秒連想したが、見映えからして却下!汁との融合性とコクの洗練されたところが合わん。となると、自ずと食用炭か、イカ墨にしかないわけで、これはどう考えても後者、イカ墨! こういうところで、過去の経験が生きるわけですな(笑)。大阪・森ノ宮の経験がちゃんと記憶されとったわ。仕事の覚えは悪いけど、こういうのは鋭い(あほかワシ)。


2)塩気・香り他:黒さの秘密はザラツキにもあるかも?

  煮干しは確かに利いているのだけど・・・・どうしても今回は黒さに神経が向かってしまうな・・・。イカ墨は、煮干しのフレーバーを邪魔しません。なので、あの独特のエグミの欠片がこれっぽっちもないのがすごいと思うのです。これは使い方が良いのか、何か工夫があるのかしら。例えばニンニクを忍ばせて、エグミと中和させるとかね・・・。

  それにしても、アタクシは黒いスープの中に、何か細かいザラツキを感じてしまうのだよな・・・。煮干しラーメンらしい煮干しの欠片と同サイズかもう少し細かいザラツキをポツポツと感じる。煮干しを煎ったかのような焦げかなとかバカな事を感じます。またそれが炭っぽくて誠に妙な空想に走ってしまう・・。とにかく、このスープのことを考えると飽きないのだわ!



【麺:個性的なスープに負けてないのに・・・オーディナリーな佇まい】

1)風貌:スープの個性に埋没しないしなやかながら・・・やさしく緑に染まる

  こんなに個性的なスープですから、麺選びも慎重になっとるはずです。相性は抜群でしたぜ! 引き上げると表面の緑層を潜るために、ややライトモスグリーンめいた色合いに変化します。そして、丸麺独特の優しさをたたえる麺顔。まっすぐ過ぎるストレートではなく、ところどころで軽く捩れるていどなので、全体的にナチュラルな優しさに見えます。


2)歯応え他:まさしく「モッつる」とした感覚がいつまでも飽きません

  黒いスープなので汁はねに注意しながら、ハグハグと前歯で麺を掴みにかかる。その切り口はまさに「もちり!」とした感覚!そしてキレる間際に「クシリ」に似た感覚を瞬間残す・・・。切り口を視認すると、柔らかい「芯」にあたる部分がありました。奥歯感覚は、クニクニとして柔らかい中太麺のコシを感じます。そして喉奥へ落とし込むスベリは高速系でして、背脂を適度に道連れしてすとんと胃袋に収まって消えて行きます。




【具:どれも気を抜いてないなと感じる質実さですね〜】

1)背脂と玉ねぎ:淡雪のような自然さ

  背脂か玉ねぎか・・・・その大きさが妙に一致していて、統一感すら感じます。玉ねぎ自体には歯ごたえは感じないのですが、独特の甘みを放出してくれていることでしょう!背脂もこの程度の存在感が自分的にはMAXかも。これを越えると・・・とこか体に罪悪感を感じてしまいますので・・・。もう年なのかなと、意気地なしなオッサン気分です(笑)。


2)チャーシュー:燕三条か伊藤系の感覚

  偉そうに燕三条系とか語る資格なしなのですがね(笑)。でもそれくらいは、西東京エリアを回っていて、それなりに分かって来たから使ってみたかった(爆)。この手は、濃厚な煮干しをちょろっとだけ食して、そのトッピングとして配膳されるのが丁度似合うと感じます。バラ部分の脂が非常にしっとりとしていて、これまた旨しでございましたわ!




 総じまして、発想の豊かさと、テクニックの基盤の両方を感じ入る一杯! ブラックの正体は・・・・それぞれ今後食された方が判断してください(笑)。それにしても・・・、ここはメニュー制覇したい欲望が湧きますな!なので詠います!



  ブラック系
  全国各地に
  広まりて


  こんなの初めて
  煮干しブラック (ホンマは+アルファだけど)


 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした!



東京都品川区上大崎3-3-4
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