ある日唐突に「天一食いてぇ〜!」というモードになり、突撃してしまった吉祥寺の夜! 深夜になっても気にせず食えるというところがまた便利なこともあり、たまらず訪問ですが、そういうことってないでしょうか? 日頃、「何かどこかに変わった一杯はないものか!」と頭のセンサーを働かすのも疲れたし、気軽に食わせていただきました。
【スープ:全く飽きが来ませんな!この独特なザラツキ加減がたまらん鶏白湯!】
まず「こってり」か、「あっさり」かを選ぶところからスタートする券売機のボタン配置。そこからトッピングスタイルを選ぶという流れなのですが、改めて考えると、天一フリークの頭の中を再現しとるようですな(笑)
1)旨味:ザラつきさえ味わい深いと思える・・・すり潰し系濃厚鶏白湯!
いや〜!たまに食うと旨いね!・・・・という一言に尽きるような気がいたします。最近、西東京エリアで数々の気鋭の鶏白湯を食い続けていますが、こういうのもまた・・・捨て難いね! 飯に合う鶏白湯というのは、天下一品くらいしか思いつかんもんな・・・。嘗て学生時代にアルバイトした先の、賄い弁当のあまりの不味さに、経路上にあった天下一品(白梅町?と太秦)に昼夜と通い詰め、食い続けて1ヶ月後には、腎臓結石を患ってしまったという苦い経験あり。夏場の土方仕事に近い作業場だったから、弁当とみそ汁が冷蔵庫に保管してあった・・・。その為衛生上の都合での冷蔵庫保管だったのだが、そりゃまずいって(笑)。弁当お断りして現金支給にしてもらい、それをすべて天下一品につぎ込んだのだった(笑)。
このザラザラした鶏白湯ってのがまたええねん! 少し醤油ダレはいっとるぽいので、ニンニク溶かして、麺食い終わったあと白飯と食うのです。天地返しとか技を駆使したとかいうのはもっとあとのことで、ひたすら、レンゲですくっては、白飯にかけて食ってた青春時代・・・。あれだけ食ってもスリムな体系を保っておったから、若さとは羨ましいものでありますな。
2)塩気他:濃厚を通り越した髄液を感じる煮出しフレーバー
天下一品の凄さは、「臭さ」だと思う。鶏を煮出したというより、鶏骨の髄液を絞り出し、シノワですり濾したかのごときのエキス感とその動物由来の香りが、当時斬新だったのです。当時、鶏ガラ系しか馴染みがなかった昭和40年代の京都市内では、革命的でして、「最近京都で旨いラーメンがあります」などと、MBS毎日放送の「2時のワイドショー」に天下一品の社長が誇らしげに実演調理していたのは、ウソか幻か、都市伝説か・・・。あのときとは随分大量生産系にポピュラーになってしまったけど、濃厚を通り越した感は、今でも健在なのであります。
鶏の旨味の塊の中に・・・食欲をそそるしっかりとした塩気!テーブルせっとに食塩が備え付けられてるけど、これはこの「こってり」では無用の存在ですな。薬味ネギがスープに浮く・・・というよりスープに混じるという感覚。チャーシューの上にかかったスープは、そのまま流れ落ちることもなく、そのままコペっと貼り付いておるかのようです。まさしく・・・「天一とは、このこってりスープそのもの」であり、もはや「天一というたべもの」なのかもしれませんな(いいすぎ)。
【麺:スープの持ち上げはやはり凄いと思う!カッツリさが気持ちよいね!】
1)風貌:キッチリ感じ良くしまったカッツリ感がまっすぐさアピール!
まー、言わずもがなの全国各地のある天一の麺! 良くも悪くも工場生産なので、非常にぴったりとした「正方形」の切り口。無駄がありません。そしてかん水によるハリもぴたっとしていて、非常に高標準に一定レベルです。カッツリしている高加水の押しつぶし利いた麺ということで、食べ慣れた味わいだからこそ・・・・いじめるほどに愛おしい(笑)。
2)噛応え他:スープを一気に引きずりあげるかのごとき
スープの持ち上げ率がスゲーので、「今日は体重を考えて、スープは残そう」と決意しても、麺を食べたらもうそこそこしかスープが残っていないため、それだったら、もったいないので飲み干してしまえと・・・・結局完飲してしまう・・・・。スープの持ち上げがよいので、その分・・・罪な麺なのです。
総じまして、やはりたまに食うと旨いと・・・ありふれた感想だがそれに尽きるという一杯!若いときは、このスープで白飯が何杯でも食えたもんです。でも・・・・極度な偏食はいけませんぜ(笑)。なので詠います!
鶏白湯
青春の味
故郷の味 (故郷=クニ)
ハマりすぎては
腎臓結石
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。