【コレ食ったわけ:関西の醤油を・・・もっと感じて帰りたいのだった】
本来なら、先日の飲み会で〆ラーメンとして食うはずだった一杯。実は、本音としては、大阪まで出かけ・・・・そして梅田店か、本店で食いたかったのだけど、どうしようもない時間の都合により近場である「京都西院店」に突撃です。さて、どうやって食う口実をつけたかというと、東京に帰る前に、京都らしいお土産を調達するための単独行動のため・・・・。京都土産として、漬け物、八つ橋はメジャーですが、嫁さんの実家がグルメなので、「生麩」と「生湯葉」を調達せんと欲したのですわ。次回あたりは、「ひろうす」でも仕入れてビビらしたろかと思案中です(笑)。とは言え・・・・、いくら京都人でも、京料理をまともに食したこともなく・・・・・、本音は天下一品の宅配セットが妥当かと。馬脚を現す日も近いでしょう(笑)。
【スープ:キレキレのクリア醤油!酸味と塩分のニュアンスを楽しもう!】
・・・・この一杯は相当に「梅田店」で語り尽くしたのですが、今、改めて京都西院で食えるとなれば、多少ありがたみが薄くなるのは仕方ないな(苦笑)
されど、玉五郎を東京新宿で食って熱いものを感じたように、東京で食ったらならば・・・・また格別でありましたでしょう・・・・。という意味からすると、「旨く量産化」の軌道にのりましたな・・・と言うのが正直な感想でして、或る意味、金久右衛門が、別のステージを目指したかという期待感と寂しさが交錯する感覚でした。
「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「ジリリ・・・・と来る感覚ではなく・・・・・、まさに「スパーン!」と叩き込まれるキレ!」
1)旨味:醤油がキレキレでしっかり味!そしてクリアー!
もはやキレきれの醤油であります!関西にあって、ココまで「濃く」そして「クリア」な醤油スープは他にありません。醤油のカエシ由来の風味が満点な上に・・香ばしさのチューニングとしては、甲殻類のエキスもブレンドとか・・・・。紹介本に幾度となく記載されたフレーズですが、やっぱり何度食っても旨い!と思える質実感には感謝ですよ! 兎に角、醤油スープの分厚さをグイグイと感じ取れてこれほど痛快な「醤油系」はそんなにないやろと思う・・・。一般大衆系な「高井田ブラック系」を崇高な粋にまで高めた「金久の大阪ブラック」は、ホンマに金字塔やと思うけど、広めるという勇気には脱帽です。願わくば・・・・どんなに流行っても、センターキッチン化だけは、止めてくれとファンとしては、心よりお願いする次第(関東在住やけど・・・今は)。
2)塩気・香り他:酸味と塩気の両立!そこに香ばしさが分厚い!
塩気・・・それは、醤由来の味わいの賜物。それだけしゃぶっても塩分以外の旨味が凝縮しとるのです。それが、チャーシュー生成から豊かに滲み出た・・・・透明系の豚コクと深く結びいて、一気に昇華するような感覚! 魚介排除なゆえに、醤油の酸味という旨さがストレートに感じ取れますわ!その感覚が、関西在住時には心をわしづかみされた由縁ですわ・・・。崇高系な醤油を食った場合、「ピッチリ」とフォーカスされた旨さのエッジ感覚を味わうことがあります。この大阪ブラックは、そのエッジを肉厚にしたというフィーリングでして、それが深江橋では光ったけど・・・・、食べ慣れたせいか? 期待が大き過ぎたせいか? 大感動にまでは至らなかったのは仕方なしかな・・・。
本当に通い詰めた嘗ての梅田店。大阪ブラックには「太麺」がおすすめとなっとるものの・・・・。たまには気分転換で「細麺」を注文したら、ホンマにええのん?という目線を送り返してくれた(笑)。そんなスタッフさんやご店主の顔は・・・・今はそこにはないのです(寂)。
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「染める醤油!染まる太麺!相見えて・・・・芸術的やん! と感じてた享楽の日々よ!(泣)」
1)風貌:平打ち麺が醤油でテカってまんがな!
テカってますがな!このあたりは、想像の通りでして、写真で見るよりぐぐっと感じましたぜ!先日、河原町で、有名な醤油系の一品を食ったばかりで、醤油色にそまった麺に魅了されたアタクシですが、もうすでに心変わりですぜ(笑)。平打ち麺が醤油に染まる姿は、例えるなら・・・・まるで醤油バターでマンジャーレされたフィットチーネみたいに・・・・実に脳裏と胃袋にズシリと旨さを感じさせます!角が丸いところもまた・・・見た目の流れも円やかでして、見ていて和みますわ(笑)。
2)噛み心地他:つけ麺ライクな程よい密度感でクッサリ感
今にして思うと・・・つけ麺でもそこそこ実力を発揮しそうな麺。表面の光沢とつるつる加減が、程よくスープをまとい・・・というか吸い込み、前歯の処理感でスパスパ&クチリと噛み切る感覚がナイス! もう少しびろびろとしていれば、また随分と印象も変わるでしょうが、カッツリとしていそうで、程よいスープの染み込みさがバランスと感じて旨しと思えるのですわ(笑)。以前は、クニクニとしてオモロい麺やなとしか思いませんでしたが、こうやって久しぶりに食うとまた新鮮な感覚ありですな!
【具:とろける肉と・・・・コリコリメンマ!】
ここに・・・ダウンサイジングを微妙に感じるのだよな・・・・。
1)チャーシュー:トロけて泣く
当初は・・・そのスペシャリティから、食っては心でむせび泣いたもんです。嘗て大阪・深江橋界隈には、それはそれは・・・しみじみと涙したラーメンオタクがあふれていたことでしょう。それが、四天王寺や梅田・・・に支店を増やし、今や京都ですもん! 深江橋の一杯がデジタル・マスターで無い限り、同じようで少しづつ違って、本店と支店の違いにブツブツ言うより、この微妙な差を楽しみたい! ともあれ、心の深江橋チャーシューより心なしか迫力は感じなくなったけど、なんだかスッキリした脂の溶け具合というか、切り方や厚さの微妙さでオモロいと思う・・・。嘗ては、ロールのデカさぶりから、解けてしまうような迫力があったのですわ・・・。
2)メンマ:ミニチュア材木
このタイプのメンマは好きですねん!これ食って・・・・ほどよい焼酎をくいっとやりたい!コリコリさと、柔らかさと、シャきり!とした感かうが折り重なって・・・それでいて妙な話だが鮮度を感じるようなニュアスがいいね!これも、心なしか・・・迫力ダウンした感覚あるけど、それは気のせいか? でも・・・普通にこの一杯は、中々レベル高いことには変わりはないですな。
総じまして、京都で食った大阪の名物醤油!ってのは、また格別でありました。されど・・・・できれば東京でも食ってみたい! 東京煮干しの「てっぺん」と思しき場所で、健気に殴り込みをかける「大阪煮干し」のお店に勇気づけられている・・・・東京砂漠の関西人(アタクシ)。なのでいっそのこと、お茶の水か、荻窪あたりで、高井田系ブラックを出店していただけないかと(笑)。いつまでも、待ってまっせ! 営業統括部長さん!なので詠います!
久方に
大阪醤油を
楽しめば
過ぎ去りし日の
楽しき思い出