仕事がどうしても目処が付かず、あせる気分で午後4時からぶっ通しで仕事をする・・・・・。ある意味、神経がぶっ飛んでいるので、空腹を感じないが、午後11時を回ってパラパラと帰宅する同僚が出て来て、取り残されるとようやく我に返る。嗚呼・・・無性に腹が減る(しみじみむせび泣く思い)。別に、この年にして大したことをやっているわけではないのが、また空しい。そんな下げモード気分を一新するのには、やはりラーメンと思い、近くのファミマに行って買って来たのがこのカップ麺。「ラーメン凪 豚王 辛タダレ豚骨」。
詳細はこのURL:http://d.hatena.ne.jp/TOMASSOON/20140702/p2
でもって、ヘロヘロになってその日の業務を終えて、さすがに定時退社で帰宅するが、あいにくこの日も、朝飯抜き、昼飯はカップヌードル・・・・という顛末で、全く冴えない。こうなったらアゲアゲモードで、昨夜食ったカップ麺の系列に突撃して本物食って爆喰死してやろうと、大久保駅へと参りました。この流れなら「豚王」だろうけどムリムリ・・・・。新宿駅から歌舞伎町(豚王)へ歩く気力すらありませんから。そんなこんなで「煮干王@大久保」でよろしくお願いします。
【スープ:苦さと甘さ・・・・濃厚さとフレッシュさが交差する濃厚スープがスルスルと軽く食える】
<たまには食いたし煮干の苦味、脂の甘味>
それにしても、いくつになっても魂の叫びというのはあるのかもだね。帰り道に煮干があることを思い出して、こうも無性に食いたくなるスイッチが入るとは・・・・。自分でも思いもよりませんでした。今回は、全開モードで特製をとも思ったけれど、英世1枚超えは厳しいので普通の煮干ラーメン!しかし大盛り300gな上に、背脂チャッチャな濃厚煮干豚骨ですから、私としては、これでも弾けているつもりです。
スープをまず啜るが、うーん、やはり冒頭は煮干も香るが背脂の甘みがまったりと広がりますね〜。少しづつレンゲで撹拌していくうちに、そうそう!いつもの煮干エキスがじっとりと漂う醤油スープが浮き出てきます。醤油スープといっても結構な豚骨の煮出しぶりですし、かなりのコッテリ度合い。そこに煮干が絡み合うという図式ですので、煮干の苦みと、豚骨&背脂の甘みが混じり合う。それが、心底というか、脳髄にずしんと来るというか、中毒性アリアリなアピール感であります。
苦みと甘みが結合しあうというよりも、対立し合うというよりも、共に認め合いながら主張し合うという・・・・見事なスープのディベート。これだから凪はやめられない。なんだか昨夜の仇を取ったような気分であります。
<カエシの塩気と、玉葱微塵のフレッシュ味のせめぎ合い>
冒頭はそこそこ背脂のまったりさがあったものの、食べ進めていくとすっかりとカエシのニュアンスが高まり、醤油ダレのカエシと煮干の苦みがコラボする様相を呈します。ともに刺激しって気持ちよくシャープさを増すというか・・・・。しかし、塩っぱいという傾向ではなし。この煮干の風合いにこれまたコラボする要素・・・それは、玉ねぎのフレッシュ微塵であります。これがまた、食べるスープ的にシャリシャリと咀嚼しながら飲ませるスープ感を演出してくれて嬉しい。そしてその咀嚼の度に野菜しか出せないやさし甘みを放出し出す。苦みと塩気が濃ゆいはずなのに、上手い具合にまとめ役になっとります。これら塩気とナチュラルな甘みは・・・最後に飲み干すまでせめぎ合うように味蕾に語りかけますな。
【麺:存在感ある剛麺のように見えてナチュラルな感覚!気は優しくて力持ちな麺】
<剛麺に見えて、スパスパと食え、若干のモチモチ度を残す歯応え>
昨夜食った徹夜中に食ったカップ麺では、どうしても突き抜けなかった・・・太麺の豪快さがここにあります。見た目はつけ麺にも十分に通用する剛麺風な見栄え。しかし思い出しましたよ、見た目とは裏腹に、実は優しさがある太麺であります。丸麺の切り口でやや不規則な捩れと太さ感が波打つよう。縮れ的にはやや弱い程度か。それが前歯を立ててみれば、すーっと差し込み、そのあとは割とスパスパとリズミカル千切れる感覚です。密度が低いわけでなく、潰し込みもしっかりと感じる。でもどこか見た目よりは穏やかな歯応えで、するすると食えてしまうのです。最初は300gとあって、やっちまったか・・・・と後悔してしまったのだが、いやいやどうして・・・・簡単に食えた300g。生で300gでなく、茹でて300gというボリューム感かな。
<背脂効果もあってか、ちゅるちゅるした滑り込みがまた優しげ>
奥歯でつぶす感覚も、ややクチっとしていて、最後にはヌチリとした低反発で潰れる。これも見た目よりは淡白で食べやすい点です。そしてスベリは背脂効果もあってか、するすると流れるように滑る(いや、ちゅるちゅるっとしたと言うべきか・・・・それではまるで細麺みたいだな)。ぶるんぶるんと吸い込む度にはねて暴れるようでもあるので、セルフよそいのご飯ジャーの横に紙エプロンがあるから、遠慮なく使って強引にバキューミングするべきですかな。とにかく、太麺縮れ系でもスベリが楽しい麺ということで、よろしくお願いします。
【具:チャーシューの質実さがナイス!特製トッピングにして期待が寄せられる質感】
<なかなか燻しが効いた?ような上質な肉!ボリューム納得>
肉がまた一見ワイルドな麺顔に華を添えているようだが、なかなか崇高さを持ち合わせるよい仕上げです。醤油ダレの染み込みと煮出しで香ばしく食わせるタイプというより、塩味主体で、まるで燻しにしたようなクッシリ堅さが旨く思える。ラーメントッピングや、ご飯のお供というより、それ単品で酒をじっくりと飲めるという仕上がり具合。赤身と脂身の混じり方も配分も丁度よく(どこの部位だろうね・・・)、出来ることなら、味玉より肉をサービスしてほしかったかもしれない。それは図々しいか。
<タダでもらった味玉!クニリとした低反発がイイね>
昨夜カップ麺を食ったから、余計に実店舗で食いたいと思ったのだが、それに加えて、かなり以前にもらった「大盛り無料サービス券」が机の中から見つかったのも、今回の訪問理由。しかし、券売機で「大盛り無料サービス」であることが判明したため、このサービス券を使いあぐねていたのです。そこで、大盛り無料サービスはデフォで活かすとして、サービス券を味玉追加に仕向けたという次第。なので味玉は無料になったわけだが、やはりよく醤油ダレが染み込んでいて何気にうまい。黄身の部分も芋ようかん状にネットリとしており、中心部が仄かにトロリとしている。黄身全体がネットリとしているような感覚で、これまた普通以上に旨い。白身部分もしっかりと染み込んでいて、ふるふると揺らしながら、歯を立ててカプリカプリと、切り取るように食い続ける。旨し・・・。
最後に、海苔とホウレンソウ。家系のような組み合わせですが、その質感も家系のそれに近い感覚。何が言いたいかというと、若者達ならライス+50円おかわり自由形式で、さらにガッツリと食えるという魅力度がいいということ。やはり、凪系は煮干パンチもいいが、接客とボリューム感もナイスなブランドですね〜。
総じまして、「煮干中毒解消とエナジー補給を求めるならこの一杯!」といったところか。思えばこのエリア一帯は、海老、マグロ、煮干と魚介個性が濃い店が集中している(鯛もあったっけ)。わりと静かな西新宿エリアですが、ラーメン好きには穴場な地帯です。ビールも400円ということで、まずまずのプライス(今回は飲んでいない)。ここには「かけそば」もあって、凪ってそんのあったっけと今更ながら感心したりするし、〆にもつかえそうです。仕事疲れで遠征したくなくて駅近で食いたくなるとき、多分また訪問すると思います。なので詠います!
徹夜明け
24時間
戦って
羽目外し食う
ガッツリ煮干
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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