激務がたたったのでしょう。チームのI君が戦線離脱です。申し訳ない・・・・。リーダーとして失格だったな。持病もあったのですが、頼りにし過ぎたか。ここは十分に休養をとって体調を万全にしてまた帰ってきてほしいです。これから10月後半にかけて更に山場を迎えるのですが、大きな穴はみんなのチームワークで乗り切りたいと思っています。もう少ししっかりしなくては!管理職として私もまだまだ成長しなくてはいけません。いくつになっても、成長しないといけないのですと、気を引き締めるしそういうもんだと改めて誓うのであります。
・・・・などと考えながら、ようやく引越しした馴染みの店への訪問が叶いました。吉祥寺から荻窪へ移転の「旅人の木」さん。居心地の良い店がなくなったと知ったときは、さびしい思いをしましたよ・・・・。それが荻窪移転となったと知って狂喜乱舞だったのですが、最近の激務でずーっと訪問が叶わず悶々としてたのですよ、実は。さすがにこの4か月は全力で走り続けた気分でして、夏バテもあいまって少々体調が優れず。無理して早めに退社したのは本当なのだけど、やはり素通りして自宅に直行は・・・・できなかったのだわ(笑)。そんなわけで、今の看板メニュー「油そば」は重いかなと感じて、汁系のこれをチョイス。「醤油ラーメン」。あれれ?吉祥寺時代は、「つゆそば」って言わなかったっけ?最近忘れっぽいくなったな・・・・。
【スープ:更に進化した感覚!甘味のスッキリさとカエシのバランスがクリアーになったね!】
<It's New! 吉祥寺時代「つゆそば」から進化!甘味とカエシのフィーリングに変化>
何と言っても配膳時に、吉祥寺時代との違いが如実に分かります。スープに浮かぶ「揚げ玉ねぎ」の投入が大きな違いです。フレッシュオニオンの微塵と揚げ玉ねぎのWの甘さの競演。これが醤油スープのニュアンスに確実に変化が現れます。前回は、ナンプラーの香りというか余韻が感じられて、それがまたほんのりと異国情緒を醸し出して「旅人」気分にさせる部分があった。それが今回は、分かりやすいほどに、玉ねぎコンビの甘味が前に出る味の構成です。これが個人的にはマッチしているので嬉しい。そしてその一方でしっかりと醤油スープのタレ感覚がピッチリとしていて、甘さとカエシのバランス感覚がよく、「進化」として感じられる。
旧作は魚介感があるものの、新作では魚介は2番手な立ち位置。醤油の熟成も感じるまったりとしたボディーがまたいい感じで、スープというより「つゆ」という感覚を呼び覚まします。トロミは少なく、さらりとした液体感覚。なのだが味わいとして舌にまとわりつくようなゆったり感覚がある・・・実に質実な感覚がいいですね〜。
<遊び心とオリジナリティ・・・・魚介とナンプラー>
そうか・・・魚介を抑えめにしてサッパリと食わせるように変わったのか・・・と感じて、海苔を食わんとピックアップ。すると、海苔の下には魚粉が隠されていたようで、すでにスープに沈んでいた魚粉でありました。この狙いとしては、食べ進めるほどに魚粉が撹拌されていき、味の変化を楽しませるという趣向ですな。この遊び心が実に面白いと感じます。やはり、旅人の木は、「ナンプラー」と「魚粉」ですよと改めてアイデンティティを感じたりする。そして、作り手の遊び心を余裕と感じる。
それにしても、鶏コクが今回は豊だ。豚の煮汁もプラスされておりましょうが、香味油のゆったりさが表面にペイズリー文様となって見た目にもキラキラして美しきことなり。醤油ダレと鶏コクが旨い具合にバランスして甘味が楽しい。そして徐々に魚粉が足されていって、その甘味が和風に落ち着きを与える。食べ進める速度に従い、歩みを合わせる。実にええ感じですやん!やっぱり進化しとるやん!
【麺:スープの変化にあわせた風流麺!よりしなやかになった感覚がナイス!】
<麺もNew? クッシリ度合がやや増しの全粒粉入り!風流度アップ!>
もともと麺が旨かったのだと記憶しているこの店。だから油そばにしようかとかなり迷ったのだけど、個人的にはこれで良かったとまた嬉しい変化を見つける。旧作は、やや平たい感覚があるオーバルな麺。今回は、標準からやや細めの綺麗なストレートでして、かつ「全粒粉」が少しだけ配合されている風流なスタイル。これ・・・ホンマに好きやねん!加水からくる反発感覚も、前作よりは抑えめで柔らかいクッシリ感覚を感じさせるタイプ。粉というか上質な粉感覚、淡いグルテン感を感じさせて、食べごたえも程よい。前もいいけど、これもいい。やはり麺は唸らされるな・・・・。
<オーバル系から通常系への変化でスベリとまとまり感もアップか?>
形が変わったことで、麺全体のまとまり感もアップしているようにも感じる。そのため、スベリの心地よさがアップしていると思える。スープとの相性もあるのだろうが、前回よりもスープのサラサラ感が増した感覚には、この細麺タイプが合うと思います。スープの吸い込みがややあって、全体的に滑らか・・・しなやかに変化するが、残念感はなく、スベリ感がましてさらに上品に感じる。もともと、こういう麺が好きなので依怙贔屓ととらえられても致し方なしだが、これは確実にまた食いたいと思えてならない。個人的には、吉祥寺の方が距離としては近いが、通いやすさで言えば今のロケーションの方がいい。ネックは夜の閉店時間の早さだけだが・・・食ってからの方が悶々としてしまったではないか(笑)。
【具:肉も良いが・・・メンマが旨い!】
<ばら肉系からロース系に変化?懐古調に変化がまたいいね>
これも確実に変化した。思えばスープも麺もチャーシューも変えたのだから、別物と映ってもいいものだが、やはり全体的には系譜を感じるから不思議なものです。大判ばら肉一枚肉から、ロース系の標準タイプの2枚。味わいとしては、食欲が進む味わい系の濃いめの醤油ダレを感じる。この味付け自体には変化がないかな。肉質部分はほどよい歯ごたえを与えて、そして最後にはほぐれる。かみしめて肉の味わいとタレの余韻を大きく感じる。スープに浸してもまた旨し。形と味わいには、どこか懐古系な余韻を感じる。
<何と言っても材木メンマが最高に旨い!旧作茎ワカメより好印象>
さて、そもそも吉祥寺の名店「一二三(那由多)」の流れを組むこの店。となれば「茎ワカメ」をトッピングとして配置するところがトレードマークだったような覚えがある。今回はそれを排除して、堂々たるプチ材木メンマであります。またこのメンマの仕上がり具合がとっても良い!旨い!これで焼酎ロックを味わいたいと思えるほどのでき具合!ほどよいシャクリとした感覚に、柔らかさもプラス。繊維質の固いところもなく、全体的な見栄えもすごくきれいに仕上がっている。これはおすすめ!油そばにも投入されておるのか・・・だったら期待大ですな。こういうトッピングの変化も、古き躯を脱ぎ捨て新しい可能性に踏み出したように思える。新しい旅立ちかな。旅人の木。
総じまして、新天地にての活躍を大いに期待するところであります。実は、週末のある日に訪問したのだが、混んでて暑くもあり諦めた次第。夜涼しくなってやっとのこさの訪問が今回なのだが、この荻窪の南口の路地裏というロケーションも、「旅人の木」にはとても似合っていると思える。路地裏へ導く小さくかわいい看板と味わいのあるラーメン丼の絵もいい感じ。ご夫婦のかいがいしい接客も好印象だ。更にいい店になりそうな予感。より応援しますよ!なので詠います!
人生は
重きを背負いて
歩くもの
目的地のなき
旅人のよう
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。

- 作者: 湯川 秀樹
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2011/01/25
- メディア: 文庫
- クリック: 14回
- この商品を含むブログ (15件) を見る

- 作者: 湯川秀樹
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1960/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 46回
- この商品を含むブログ (29件) を見る

- 作者: 神永学
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/07/25
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る