【コレ食ったわけ:敬愛のレビュアーさんのお導き!】
GW明けから実に忙しかったのです。まだその最中ですが、いい勉強をさせてもらってます。ときには凹み、ときには意気込み、今週の出来事は実に印象深かったのです。今はアウトプットを絞り出していますが、まだまだです。40代になってまだ青いこと言ってますが案外そういうもんです。
でもそんな前向きにも謙虚に頑張れたのは、さる先輩レビュアーさんからのお誘いがあったからこそ。私の近況を心配していただくお心に深く感謝です。今日は、是非引き合わせたいラーメンラバーがいるとのことでを紹介いただきました。午前11時!ジェンダーフリーの、20代、40代、50代の男達が、向ケ丘遊園駅前で集合し、熱く握手ですぜ!(笑) この瞬間の感動は・・・・趣味とは言え、真剣に取り組んでいる者にしか分かり合えない世界でしょうな。さて、そこからいろいろと話しながら、結構歩きましたな(笑)。
今日のテーマ:流行のラーメンはいつでも食える。今しか食えないラーメンを食おう!
ようするに、言い方は別にして、鄙びても質実なラーメンを食いに行きたいという意志!
【スープ:この手の博多系は・・・・まさか東京にあるとは思わんかった!】
本音は・・・先輩は、皿うどんを食わせたかったんと違うやろか。おもしろい麺を紹介するというのは、結構むずかしいしもんですけど、気心しれたもんですから、本音のぶつけ合いでしょうね。ラーメンよりも先に食った皿うどんに、麺文化を感じた次第でして、実はいろいろと勉強になりました。さてさて・・・・、本題のラーメンは欠かせません。看板で「博多ラーメン」とありましたから、まずはそれを注文してスープからチェックに入ります。さてその印象は・・・・、
「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「和出汁と感じるとんこつって・・・・めずらし!」
1)旨味:脂スッキリ!出汁感が支配する博多とんこつ!
とんこつは臭気で食うもの・・・でしょうが、こういうスッキリ感あるとんこつがある!と痛快にすら思いますわ!アタクシは、九州に一度も足を踏み入れていないので、本場がどうのこうのと言える立場ではありませんが、恐らくはこれもありかと思います。このとんこつは「出汁」を感じます。ゲンコツをかち割ってエキスを煮出すタイプとは別物の上品さとか優しさすら感じるすっきり感! これまで食って来た中で似たものを比較するならば、大阪・天満にある「一二三」に近いと感じますな・・・・。
とんこつに和出汁が入っているのではなく、とんこつ自体が和出汁のような繊細さがある・・・・。これには参ります。帰り道に先輩レビュアーさん達に伺うが、三人の結論としては「ゲンコツではなく、背骨!+周りの豚肉!・・・もしくはカシラ部位」だということに落ち着きます。とんこつスープは「コッテリ」を前提として追い求めて食うものなのですが(大抵ね)、サラサラなとんこつを薄いと感じるか上品と受け取るかは、食べ手の個性ということで。
2)塩気:ジョッパ味排除!よくある匂いと塩気のぶつかり合いがなく上品!
塩気が控えめなのがまた・・・・出汁感を高めます。一年前は、関西の宝塚・曾根崎町・住吉あたりで「しぇからしか」のとんこつが旨かった!これと似た出汁感もややあるサラリ系だったかブレもあったな・・・・。でも塩気がきっちりとアピールする点はブレてなかった。だから、とんこつというものは大抵そういうジョッパイものだと思っています。これがこの一杯では・・・・覆ります。塩気が薄いというより、丁度良いと表現すべきですが、微かな塩気が各パーツのポテンシャルを素直に表現していると申し上げたいです。
3)香り他:白ごまの奥に・・・・・醤油のニュアンスを感じる
博多とんこつを食って・・・かすかに醤油のニュアンスを感じるのは確かにおかしいし自信も全くない・・・・。なのでクチにしなかったのだが、帰り道にKMさんから・・・・・この点をボソリと指摘あり。そうそうそう!と「・」さんと「アタクシ」も激しく同意の突っ込み入れたりして(爆)。まさに三人が激しく同意!なのでありまして、この日一番笑ったところかもしれないな!! これも、このとんこつのすっきりさがあってこそ、なせること! 良いですね〜!
【麺:・・・・・・・・・・・・博多麺・・・】
博多麺ほど、全国的にその範囲内で差別化が難しい麺はないよね・・・・。細さ?固さ?熟成度?・・・どれをとってもあまりさが無い・・・。
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「その店が自信ある茹で方に身を任せよう・・・」
1)風貌:いわゆる博多麺!それ以上でもなく、それ以上でもない
いつもなら「バリ!」とか上から目線しながらカスタマイズするところですが、そんな一般的なルールが通用せんようなオーラがありまして・・・・・何も言わずデフォルトでいただきます。結局、スープも麺も気に入って替え玉をいたしましたが、ま・・・・・・博多麺そのものですわ。
2)感覚:デフォルトで柔らかい芯を感じてこそ・・・・定番の固さを知る
そんなこんなで茹で上げデフォルトで頂きますが、ちょっとバリカタ以外の旨さを発見したかも!麺の噛みクチを視認しても芯がないのに、粉風味を感じますがな・・・・。そしてやや柔らかい芯もありますし・・・・・・。つべこべ言わず、店が一番いいと思うものを食うのが一番旨いのだと今更ながら知りました。表面の低加水ならではのざらつきも少なく、むしろつるつると頂けたかも。ナイス!
3)香り他:替え玉の粉風味入り交じる湯気が・・・袋麺の香りに似ている(笑)
替え玉食うと・・・・インスタントラーメンを思い出す。そうおっしゃるKMさん。それそれ!昭和40年代後半、日清食品「出前一丁」袋麺を明けて・・・その瞬間にひろがる乾いたような芳ばしい小麦粉と合成物の香り!アタクシはそれと結びつけましたよ!帰り道の信号待ちの時間さえ、そんな話を三人でして盛り上がりながら、最寄り駅へテクテクと・・・・・。五月晴れの風が心地よいね〜。
そうそう・・・・この日の一番参考になったことを備忘ということでレビリます。どうも先輩は、柔らかい麺が好きっぽい(単なる想像ね)。でもプリプリとかいうのではなく素朴な柔らかさを求めておられるような・・・・。一方の「・」さんは、アタクシと似ているかと思っているのですが、麺に歯ごたえとかコシを適度に求めるタイプなのではと。だからアタクシは、麺が延びるのを嫌う。だけど、先輩は或る程度受け止めている。どうしてですかと聞くと・・
スープを吸い込ませた麺の方が、複雑で旨さになるんですよ・・・・
ですって。もちろん延びてしまった麺じゃないですよ!そういう効果を楽しんでいるのですかね〜。柔麺好きな方ってのは、そういうのを無意識に感じているのでしょうね。自分では思いつかない視点とコメントを得た気持ちです。さて、このあとは、アタクシは休日出勤のため一人だけ解散しますが、その後の行動を伺うと・・・・今度は蕎麦食うのだとのこと。単に柔らかい麺が好きというより、それぞれにあった感触を楽しむタイプなのね・・・・。このマニアぶりには、脱帽です(笑)。
【具:キクラゲの変わりに・・・・・メンマ!】
1)チャーシュー
実は旨かったのだろうが、正直あまり覚えていない・・・・・(泣) でも微かに覚えているのは、最初は脂を感じる薄い系だなと思ってたら、替え玉に乗っかってたそれは、ちょっぴりカス系だった。当たり前の話だが、チャーシューもスープを吸い込んで変化するのが良くわかった。醤油っぽくない味付けも気に入りまして・・・・これなら、博多ラーメン系でチャーシューメンも頂きたい気分にはなってきた!
2)メンマ・ネギ等
不思議なのであります・・・・。博多ラーメンにメンマって・・・・・。むしろ黒いキクラゲがイメージ。そういうところ、この店の個性なのかもしれませんね。単なる博多ラーメン屋ではなく、九州の麺を売るところって感じ。だから、皿うどん始めいろんなメニューをテイクアウトしていく常連さんたちが多い事!そのメンマは・・・・ま、一般的ということでアベレージ。ネギは青ネギがいいね〜。本音はもっとくれ!ネギ増しでと言いたかったが、仕事に邪魔をしそうでだまってました。
番外編<皿うどん>
この店の名物は、皿うどんですので、3人でシェアしました。軽くコメントしておきますと・・・、決めてはソースです!あんかけに、とんこつと海鮮出汁をやわらかく感じ、片栗で閉じていますから、旨味が保全されています。かまぼこみたいなハムか、ハムみたいなかまぼこかがいかにもチャンポン・皿うどんを感じさせます。小エビもぷりってたし、柔らかい塩味が旨し!
ここに、半分だけ和からしとウスターソースを聞かせます。もう片方は、酢を投入いたしあす。ウスターソースは「大阪以西の文化!」。酢は「関東??」。両方食べ比べたけど・・・・どっちも旨い! ただ・・・関西人のアタクシは、久しぶりにウスターソースを味わって泣きそう(笑)。
そして太目の柔麺がまたええねん!餡と絡んでまた・・・・ソースとカラシが餡にマーブル状に混じってずるずるといただく!味が複雑だけど旨し!この旨さは大衆系日本人にしかわからんやろね! 大昔、来日中のアメリカ現地法人社員に、新宿で関西風やきそばを食わせてやったらまずいと言いやがったのをおもいだしたがな!わけを聞くと、甘いのか辛いのかわからんからやと!・・・・なるほど、ダラスのワイルドな肉系塩系ペッパー系な大男には、極東の下町こってり大衆系がわからんのも仕方がないわけだが・・・。それにしても・・・・・実は、ちくわが旨かったのが気になる(爆)。
総じまして、今日は元々楽しかった上にいろいろ発見が多かった一日でしたよ!
1)東京でこんな「出汁でくわせるアッサリ系」のとんこつがあったのかという発見!
2)皿うどんが・・・実はラーメンを上回るうまさかもしれんポテンシャルがあるという発見!
3)出汁は上品だけど店は大衆系だという発見!
4)若いものも・・・ラーメン好きはファッションではなく真面目で、実はオッサンと同じように楽しんでいるだということ!
5)ラーメンラバー同士は、ジェンダーフリーということ!
なので詠います!
五月晴れ
ジェンダーフリーで
麺探訪
心に残る
麺語り合う