ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン805】 中野大勝軒 (東京・中野) 元祖つけそば

【これは・・・ラーメン文化遺産に勝手に認定したい!】

 一旦、ここで大勝軒シリーズは打ち止め〜♪ なんだかそれに相応しいメニューに遭遇したと、気持ちがストンと落ちたため・・・。そんな気まぐれええ加減なオッサンなのであしからずです。そのメニューとはこれです!

 このレトロな風貌、その価格480円!。アタクシは、勝手にラーメン文化遺産に認定させていただきますわ! そもそも、なんで「中野大勝軒」に訪問かというと、単に帰宅路にある途中駅に近かったから・・・。「なんや、中野にも大勝軒あったんや・・・」と思ってナメてネットで調べてみたら、なかなか大勝軒系列の中でも歴史あるお店と分かりました。しかも・・・・「つけそば発祥の店」ともありまして、「え〜!せやったら行かなあかんやん!」とあいなります。もうがっちり訪問先にロックオンですわ!そんなこんなで、オーダーメニューは、当然「元祖つけそば」とあいなります。

 訪問時・・・昼間の新橋・神田とは違って、玄関先から気だるい空気がもれてます・・・。中を開けると、微妙な地味なカウンターだけのシンプルなお店!場違いな家族連れがいらしたものの、いかにも先客は・・・ラーメン好きそうな寡黙な人たちばかりです。アタクシもその中に仲間入りとあいなり、食券をさしだし着席いたします・・・。



【隠し立てなどなにもない厨房!そしてシンプルな行程!】

 調理場とカウンターの距離がめちゃ近いのですが、これがまた醍醐味!目の前でアタクシの「つけそば」が作られる行程が丸見えでっせ。興味が尽きないお兄さん方の手さばきを目の前で観察できます。

 それにしても行程がシンプル! つけダレについて簡単に述べますと・・・
 1)丼にチャーシュー、葱を入れ、一味?をパッパッパと一振り
 2)そこに、酢?みたいなものを一筋投入。すぐさま醤油ダレを投入
 3)丼まるごと、蒸し器??みたいなものに入れ温める。そして麺がゆであがる間待つ。
 4)麺が茹で上る前に蒸し器から取り出し、海苔投入、そしてスープを投入。
 
 このように箇条書きにしてしまうと、それほどシンプルとも感じないけど、実際は、パパパパーっと一連作業ですから、醤油ダレをお湯で薄めてるようにしか見えないのですから不思議です。しかも、3)の行程が・・・妙に丁寧とも感じ取れるから面白いですね!




【分かりやすい味やわ〜・・・・】

 そんなこんなで出来上がったのがこの「元祖つけそば」です(添付参照)。つけダレが・・・・最近のつけ麺では絶対ないような、淡い透明系の醤油ブラウンです!レンゲもなし!どうもこの風貌から上品に食べるのも変だろうと感じ、クチ直づけで、つけダレを頂くことにします。するとその感想は・・・・

 「旨いがな!(*゚0゚)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
 「味がシンプル!醤油+αの辛さ!そしてお酢の酸味と淡い魚介スープがナイス!」

 今の新規開店で唐突にこの味が出て来たら、正直、めためたに言われてしまいそうです。しかし、これが「つけそば」の元祖であるということと、まぎれも無く元祖の店で食っているという事実が、歴史というスパイスを効かせてくれています。いろんなことをトータルで考えよう!旨いです!

 この醤油つけダレは、唯一無二でしょうな・・・。味の構成が余計なものをこれ以上ないというほどに削いだかのようです。醤油カエシの塩分とプラスαの塩エッジング。そして明らかに酢酸的なニュアンスが、出汁と醤油にまっちして爽やか。そして・・・すごく淡い魚介スープ。穿った言い方をすれば薄っぺらい味わい。褒めていうならシンプルな味わい。ゴクゴクとそのまま飲み干せます。そうすると奥の方で・・・一味系の辛味ものぞかせます。チャーシューの油もタレに溶けるのが分かるほどシンプルなタレ!一度体験として食されても面白いと思います。つけ麺の始まりは、この味わいから始まったのだと・・・。

 ※味のグラデーション:醤油由来の塩味>酢の酸味>魚介の淡いコク>チャーシュー煮出し的なコク>一味系?




【さらに輪をかけるように・・・・麺も唯一無二!】

 この一本の凄いところは・・・・つけダレも唯一無二なら、麺も唯一無二な特徴があるというところですな。これほど、太い多加水麺をこんなに柔らかめに茹でるのも珍しく、またその食感が超高速なスベリと、もちもち感をとおり過ぎたような・・・・「もちゅもちゅ感」が漂うのです。

 「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
 ※一見・・のびたうどん?のようなニュルニュルとした全体感が滅多に無い!
 ※それにしても、淡目のタレには良く合う!独特な特徴あるタレとはベストバランスで軽い感覚!
 ※だらしない麺なのではない!柔らかさが極度なれど質実さも併せ持つ!
 ※とにかく歯ごたえが軽いので、クチリ!と前歯で容易に千切れる!奥歯では、ヌチ!っと一瞬で潰れる!

 平皿でもられるというのも独特さに拍車をかけます(そういえば・・・・つけダレは普通の丼で供されてたな)。これに似た一品は、そうそうないでしょう!



【具の語るところが少ない!】

 ホンマに海苔をのぞけば・・・チャーシューだけですよ。その海苔も対して語るところがないしね(笑)。肉は脂身の少ない腕肉っぽい・・・・くっさりとした味わい。切り口正方形に近い形の短冊切りです。薄味なので、つけダレの邪魔をしないし、逆に脂コクをつけダレ側に貢献しとるんとちゃうか?と思えるぐらい・・・

 ま、本当はあと「メンマ」もあったのだけど・・・・あまり覚えていないのが本音・・・。とても短めに切られていて、薄味であったため存在感も薄かったのか・・・・。少し固めのフニャっとした感覚だけを覚えています。

 ※具のおさらい:短冊切りのチャーシュー、海苔、メンマ、薬味葱




【スープ割りをお願いすると・・・・】

 厨房から柄杓がぬーーーっと伸びて来て、つけダレ丼に直接注いでくれるスタイルです。淡い魚介だけのスープみたい・・・・。余計に薄まるかと思ってたら、案外普通の醤油ラーメンのやや淡い感じ程度で、すんなりと飲めた!というより魚介のニュアンスがより強調されて、非常にあっさりと美味しくいただけたのが意外でした・・・。




 総じまして、これまで回った大勝軒の中で、一番歴史とシンプルさを感じた貴重な一杯でした。この味がとても大衆に支持されてた時代がたしかにあった。それを思えば随分とラーメンも進化してきたと思うのです・・・。物や材料が高かった時代の苦心が伝わるようです。などと思いきや、これを相当ご年配な方が作っておられたらもっと感動ものなんですけど・・・・、若そうな方が作られているから、このギャップ感もたまらんね!私の後客もつぎつぎとこれを注文されてます。しかもこれまた若い人々・・・・。今の若い人たちには、どのようにこの一杯が映っているのでしょうね。ともあれ、まだまだ世代を越えて、支持されていくには違いはなさそう・・・・。なので詠います!

 シンプルな
 昭和の一杯
 食らいつく
 

 思いはまさに
 オールウェイズ

お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。



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