1月も後半になって漸くお年始挨拶訪問
実は年が明けて3回ほど訪問したのですが、毎回行列に疲弊して他店舗に訪問しておりました(汗)。とある金曜日の夕方に、早めに仕事の開放ということで、開店前に突撃。やっと食えると思うと妙な達成感あります。そんな一時でも突然仕事用携帯が震えたりするんですがー。これが裁量労働の切なさです。
そういえば下連雀に面白い店が出来ましたねって高尾店主に尋ねてみたら、知らんけどー・・・的な返答。まぁええねんけど、数あるノスタルジックな拉麺あれど、個人的にはこんな「江ぐち・みたか」スタイルが一番自分には合ってる気がします。今年この店一杯目で、ビールを全種類飲み干して語ろうと思ってたのですが、やっぱ歳かな・・・酔うというより腹パン過ぎたので、今回はアテ皿をいつもより重ねた回となってしまいました。
<サッポロ赤星> 週末夕方にズシリとした飲み口でほろ酔い!すっかり拉麺店でお馴染みなブランド!
開店前にひとり店前で待ってて、早開け営業開始。ならば一番客と思いきや何故かすでに先客あり。おお・・・・もっとディープな常連はそういうことなのか?。ちょっと驚いて入口寄りのカウンターに位置取って赤星を味わいます。
換気のために入口に隙間を設けてあるので少し寒いのだが・・・・へへへ!それでもやはりズシリとした飲み口がたまらん!それでいて実は軽やかな後口。赤星のボトルと過ごしているタイミングが、今の私にとって「生きてる」って感じがするほど好きです。
<キリンラガー> 定番の苦味は安定極まる旨さ!偉大なるオーディナリーな味わい!
何だか最近クセになってますな。サッポロ赤星→キリンラガーの流れ。比べる訳でもないが、味の変化があると楽しいのです。さてキリンラガー。まだ熱処理だった頃から馴染んだブランド。特別な思い入れがあるわけじゃないけど、なんだかんだで一番安寧を覚える味わいでしょうか。華やかさは低めですが、コク深さは相変わらずしっかりしてる感覚。対峙する酒じゃなくて、おつまみ等料理と合わせる麦酒って感覚で、ライトにゴクゴク飲み干せる味わいが痛快です。
<わかめ青菜皿> フツーなラーメントッピングを今回は別皿で麦酒のアテとして!そんな我儘もあって旨し!
先輩常連(ねこさん)からは、メンマの上にワカメを乗せると美味いのよってアドバイス受けたんだけど、オリジナリティを優先して、あえて「わかめ+青菜」のスタイルにしてみました。メニュー表にない一品。今後のこの店でのレビューは、この組み合わせパターンを増えると思われます。
まぁ単に拉麺にのせるか別皿にするかの違いでしょうが、お浸しとしての心意気を感じます。少し醤油を垂らし調味料を振っての提供です。これがまたオヤジ世代としては旨いのよ。わかめは肉厚&フレッシュさを感じさせる質感で、あっという間になくなるほど箸を進ませる。そして青菜は、定番のお浸し状態。季節的にもほうれん草が旨い。葉の部分より茎(葉脈)を噛み締めると旨い。
<メンマ皿> 温かみあるあっさり感!コリコリ歯応えと葱のザクザク感!辣油を垂らして旨し!
あっと言う間にわかめと青菜を食べ尽くしたので追加でメンマ皿。ここのメンマは妙に旨い。ライトでフレッシュさすら感じる味わいに、さっぱりスープとの相性良し。さらにサクサクポリポリといくらでも食えそうな歯応えがたまりません。
そしていつもの通り辣油を垂らす。そしてあっさりメンマにホットな刺激がひと垂らし加わるだけで、食欲刺激しまくりです。これでまた麦酒を欲してしまうのです。
<まかないチャーシュー皿> タレが周囲に染みて旨味が濃ゆい! 妙に香ばしいフレーク肉!葱と辣油が相性良し!
やはりこれが一番好きかも。チャーシューを仕上げに整形するときに出来てしまう端っこの部分がホクホクと崩れるような食感であったり、カリッと香ばしかったりするのが旨いのです。タレの浸透がとても深くて香ばしさもしっかり。
フレーク状になってるが、歯応えがあってそれがまたそそるのです。一度ラードで揚げる処理をしてから、タレで煮込むので、サクサク感と味が濃ゆめに染みてるのがいい感じなのが特徴でしょうか?。妙に香ばしいフレーク肉!葱と辣油が相性良いので、ここ来たら激しくオススメです。
<全体> いつの間にか少し肉がサイズアップ?素朴な肉が出汁を蓋して埋め尽くさんとする大胆さ!
これは良いね!。出自の「中華そば みたか@三鷹」よりも少し肉厚で大判サイズのような気がします。そして透明感と深みを感じるライト系醤油ブラウンの出汁がまたノスタルジック!。
流石にチャーシューメンだから肉が出汁を蓋して埋め尽くさんとする大胆さ!。さらに隙間から見える麺とか、トッピングの半熟玉子が余計にそう思わせます。
<出汁> レトロでライトな醤油系!昆布と野菜の優しい旨味に染みる豚エキス!沁みる!
ライト系醤油の仕上がりかと。そしてベースの昆布と野菜の下味のほのぼのさは見事だし、醤油ダレの輪郭もはっきりしてる印象。そして卵黄が溶け出すとコクが一段とアップ。
今回は少し趣向を変えてブラックペッパーにしました。入れると風雅な味わいも感じるかも。あゝ、染みる豚エキス!レトロでライトな醤油系!沁みる!
<麺> ちょっと麺がカタメになるだけで素地の風味と甘味がしっかり!ネギを絡め肉を挟み豪快に味わい尽くす!
毎度毎度性懲りも無く「和蕎麦ライク」と伝えてますが、今回は少しカタメなフィーリングが更に好印象でうまさが高まってます。ちょっと麺がカタメになるだけで素地の風味と甘味がしっかり!そこをネギを絡め肉を挟み豪快に味わい尽くすのですわ!。
ネギのザクザク感の後にほとばしる甘味と清涼感!。クシクシプツプツと歯切れる感覚とのコラボレーションが見事な旨さと言えましょう!。
<半熟玉子> 割って楽しい垂れる卵黄!具材と麺に絡めて食って楽しさ極まる!
いわゆるポーチドエッグ風な仕上げ。半熟卵に仕上げてくれるのが嬉しい店です。そして何よりも、卵黄が割れて麺に絡まる姿が妖艶で旨そう・・・いや旨いです。少しハードな月見そば風な演出感??。ともあれ汁なし系でこれほど半熟玉子が合うとは今更ながらの再認識です。
<チャーシュー> 野菜と昆布等の出汁に煮られて余計な脂が抜ける?結果的に出汁浸透両立!
語り尽くしているこちらの一杯ですが、やっぱり伝えたいのは「さっぱりした脂の抜け」感覚。スープ生成に寄与しているのか、野菜と昆布類の煮出しに貢献したあとのフィーリングがあって、脂身自体があっさりしているようです。そのまま噛み締めると優しい脂の甘味がじんわりと響く感覚。そして赤身には、野菜と昆布の出汁を吸い込んだような肉味がまた噛み締めると旨しです。
今回はそこに少しばかり辣油を垂らしてみる。ネギにも絡んだ肉にホットな辛味が加わると、出汁の熱気も加わってシャープな辛味が広がります。その辛味をしっかり受け止めるのも肉味で、それも楽しめる。さらにペッパーを少し振りかけるのも一興です。辣油と喧嘩せず肉味を引き立てること請け合い!。
総じまして「素朴な肉で大胆に埋もれるガチ・ノスタルジック焼豚麺!寛ぎの一杯!」
・・・と言う感動の嵐!。いつも変わらぬ旨さと感じる一方で、開店当初よりどこか旨くなってないか?なんてこれ食って思ったりする。そしてやっぱり、どこかにありそうに思えて探すと見つからない・・・そんな貴重な存在感。まさに寛げる店!そしてその一杯でございます。平日夜にほっこりと酒と麺なら激しくこちらをオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!