ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン5279】むたひろ食堂(東京・恋ヶ窪)チャーシュー麺 + 味玉 + サッポロラガービール赤星 〜素朴さに込められた濃ゆい旨さと香ばしき焼豚!まさに食堂的気軽さ!充実焼豚麺!

12年目の展開は食堂系?

 
 国分寺に「ムタヒロ」が開店してから早や12年。10年続けば御の字というこの業界にあって、国分寺界隈では随一となり、中央線沿線を中心として拡大しやがて大阪にも飛び火。そして今回は食堂系として恋ヶ窪に新店舗。本当に10年余り地道ながらも走りに走ったって感じですね。本当は開店当日に伺って創業のお二方にお会いしたいと思っていたものの、忙しくて今更ながらの訪問です。いやぁー・・・各々都内のビックネーム店主からの祝花輪や胡蝶蘭その他が多くさすが注目ブランドって感じですよ。
 

 
 それにしても店舗の外観は、赤が目立ちがちで所謂「ちゃん系」に似てるなと感じたのは私だけでしょうか?。まぁそんなことは別として、やはり地元の家族連れなども注目してて混んでました。赤が休日昼過ぎとあってすんなり入店できるとは思ってなかったが・・・外で待ってると快晴の陽射しがダイレクトに当たり、久しぶりに暑さを感じて汗浮かべながら行列待ちしました(汗)。
 

 
 
 
<サッポロ赤星> 冷えた小ぶりのグラスに赤星ラベルが並ぶだけでワクワクが止まらん!

 
 汗かいてしまったから当然飲む。しかも土曜日だし。それにしても接客の明るさはこのブランドの特徴ですな。そしてビールの食券を確認すると、すぐさま先に麦酒をサーブしてくれる姿勢が痛快にすら思えるじゃないか。スタフの胸には研修中とあったが、いやいやその対応プロですー。へへへ・・・冷えたグラスもいいね。そうそう!こういう小ぶりのグラスがやはり良い。とにかくビールを注ぐだけで絵になる・・・。
 

 
 あゝ汗かいた後の苦いはずのビールは、ほんのりと甘味を感じさえせるのだ。個人的には苦味から甘味へと抜けるような変化の時間が、同社の黒ラベルより赤星の方が長く楽しめる気がしてそこが好き。あと飲み口のズシリとした感覚が、ちょっと赤星の方が重厚かと。苦ければ、重ければ、それでいいというのではなく、苦さと重さと終わり際の速さもいいね。そこが痛快と感じさせるのかも・・・。
 

 
 
 
<全体> 飾り気無いようなに飾り付け?食堂拉麺的ご馳走感覚の肉の敷き詰め!素朴でゴージャス!

 
 入店すると厨房の中が伺え、目に飛び込んできたのが焼豚用の釜。そばに積まれた焼豚塊の積み重ね。それ見ちゃうとやっぱりチャーシュー麺でしょ。興奮して先進的券売機のタッチ画面を思わず連打してしまって、スタフに軽く笑われますー。そんな前のめり気分で待ち受けたのがこの麺顔。
 

 
 うっひゃー!どことなく素朴。釜焼焼豚の迫力はダイレクトに伝わってくるが、丁寧な並びたてなわりに素朴と感じてしまうー。それは敢えてそうしてるのか。飾り気無いようなに飾り付け?食堂拉麺的ご馳走感覚の肉の敷き詰めでございます。またナルトでなく蒲鉾が一枚のってるのも個性的ですね。これは旨そう!。
 

 

 
 
<出汁> じっとり系生姜醤油?豚鶏エキス芳醇でカエシに生姜のエッジング!甘辛風で食が進む!

 
 ムタヒロ系は、店ごとに個性をはっきり打ち出してるから味わいに期待。そんな気持ちで味わい始めると実に意外でして、それは「生姜醤油系」でした。確かに新たなムタヒロ展開?。ん?食堂系で生姜醤油とくれば、新潟のあの系譜をオマージュしているのか?。そんな思いが浮かぶけど、それともまた違うイメージでしょうか。
 

 
 どう違うかというと、見た目以上に味わいはじっとりしてる。濃ゆい感じ。豚鶏のエキス感も濃ゆいが、醤油のカエシが強めなのと甘味もしっかり打ち出しており、甘辛風なニュアンスがある・・・って個人的感覚でしょうか。
 

 
 なるほど!だから白飯との相性がとても良さそう。カウンターの他客を見渡すと、ライス注文率が高いじゃないか。そんなご飯と合わせて食らうって部分が、何となく食堂拉麺の原風景と感じ入ってしまいました。
 

 
 
 
<麺> 出汁を吸いで品やかな腰つき!持ち上げと滑りも良く噛み締めると素地を香らせつつ甘味あり!

 
 白飯欲しくなったら後から追加注文すればいいじゃん。ところが麺を大盛りにしてしまったので、さすがに腹具合と相談すると無理と判断したのでした。さてその麺ですが、白飯追加しなくとも十分楽しめて満足いくものでした。
 

 
 すでにリピーターも居られるようで、座った途端から麺カタメとコールされてました。でもカタメにしなくとも割と素地を感じ取れる仕上がりです。スタンダードなストレート細麺ですが、中加水のようでも序盤は中心部に素地を感じる部分があります。その分汁を吸いやすいようで、麺の素地風味に染み込む濃ゆい出汁の交わりを噛み締める。口の中で炭水化物の唾液による糊化が進み、出汁と麺の一体化した旨みがしっかりと感じて旨しと心で叫びます。
 

 
 やがて中盤以降は出汁を吸い切って持ち上げと滑りも更に良くなります。終盤はチュルピチッ!っと滑らかに啜って潰して食らうのが面白い。うん!出汁と麺のこの感じなら・・・つけめんに激しく期待を寄せてしまう。
 

 
 
 
<チャーシュー> 釜焼のスモーキーさ豊か!周囲は香ばしく中身は赤身肉味と脂身甘味が溢れる!

 
 肉の周囲は食紅を軽く施したような仕上がり。そして釜焼で飴色に部分的に変化してる感じ。肉全体は赤身が多い感じですが、肩ロースだと思います。さてひと口噛み締めると、その瞬間から鼻腔を抜ける釜焼のスモーキーさが溢れるじゃないか。味の濃ゆい出汁を吸ってもその香り高さは微動だにもしません。また肉質は引き締まったように見えるが、思いの外ソフティーで、噛み締めるとしっかる受け答えて出汁と脂身混じりの肉汁と吐き出すのです。
 

 
 またスライス肉だけじゃなく、整形の段階でできたカケラも散りばめるように入ってて、それがまた麺に絡まったりするとこれまた旨し。おそらくチャーシュー飯は人気となることでしょう。うへへ・・・今回も肉が気に入ったから、特に念入りに麺に巻きつけて食って堪能し尽くしましたわー。
 

 
 
 
<メンマ> 味が濃ゆめの薄型短尺!コリコリと噛み締めるたびに出汁香ばしさが素材から滲み出る!

 
 メンマは馴染みある古風な仕上がりです。標準的な長さの短尺タイプ。そして繊維質が見て取れるが、ポリポリでもなく、フニャッとし過ぎることもなく、サクサクと小気味よく歯切れる食感です。割と醤油出汁が深いが、むしろ甘味すら覚える味わい。そして深みがある。これなら白飯に乗せてメンマご飯にしても良さげです。
 

 

 
 
<味玉> 全体とは裏腹でライトで優しい味わい!出汁の濃ゆさと卵黄のマイルドさがベストマッチ!

 
 味玉が意外でした。全体的に濃ゆい味わいに埋もれないような主張する味わいかと思いきや、その真逆でむしろそれで味の存在を増すと言ったところか?。実にライトな味わい?いや優しい味わいでした。それが全体の中で味のコントラストとして際立ったという感覚でしょうか?。
 

 
 白醤油系の出汁なのか?と思うほど薄く穏やかなクリーム色。白身は薄出汁ながらも甘味すら感じます。そして卵黄は明るいイエローなのが印象的。見た目の通り濃厚一辺倒でアピールするでもなく、卵黄本来のナチュラルなコクがマイルドと感じ、ちょうど良い箸休め的な感覚で楽しめました。この味玉の展開から思うに、ひょっとしたら生玉子を投入しても合うのかもと感じたー。いつかやってみようと思う次第!。
 

 
 
 
総じまして「素朴さに込められた濃ゆい旨さと香ばしき焼豚!まさに食堂的気軽さ!充実焼豚麺!」

 
 ・・・と言う感動の嵐!。ムタヒロ系列は店毎に出汁の系統が違ってて面白く、今回の生姜醤油系にもやはり工夫があってさすがと感じ入ってしまいました。そして何よりスタフがとっても元気一杯なので来るだけで元気を分けてもらえそう。恋ヶ窪駅から十分歩ける距離ですが、駐車場も多めに確保されてるので現場から現場への外回りメインの方にはとても重宝しそうです。今回はオープン当初とあって汁系に絞ったメニューでしたが、この感覚なら「つけそば」が相当旨そうな展開となる予感?。また近いうちにリリース期待して再訪問確実でございます。恋ヶ窪界隈に旨い拉麺店爆誕!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 


 
 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした!
 

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