今年もTYR味噌名店部門入賞めでたし!
味噌拉麺をほとんど食わなかった男を、味噌ラーに目覚めさせたのがこのお店「鶉」さんです。最近すっかりTRY大賞に関する情報に疎くなってしまったのですが、今年も味噌名店部門入賞だったのですね!誠におめでとうございますー。何にせよ都内屈指とかトップクラスの味噌だと豪語している私にとっても、自分ごとのように嬉しいです。
今回は、久しぶりに午前中に余裕ができて、行列回避で少し昼飯時間を前倒しつつ、天気が良すぎるのでそれでも少しは並ぶんだろうなーって覚悟してたら、何とすんなり入れてラッキー。今回は、この為に朝飯を抜いてきたので、特製辛味噌!そして大盛とさせてもらいましょう!。
<全体> 聳り立つ揚げ牛蒡!ソフトで豊潤な味噌に溶けるワイルドな辣油のピリリ感!見事なるバランス!
うへへ!これこれ!穏やかで優しい味噌出汁に広く漂う自家製辣油が妖艶にして眩しいではないか!。実にハードさとソフトさがバランスして美しさも感じます。カチカチワサワサと中華鍋で炒め、出汁で軽く煮込まれた具材は、とても綺麗に整えられておるじゃないか。更にピンク色のチャーシューが支えてます。
今更なんだが、フツーならレギュラーの味噌だと揚げ牛蒡のトッピング。辛味噌だと糸唐辛子がのるのです。ところが、私とまそんに気を遣ってくれたのか、辛味噌だけど揚げ牛蒡トッピングでございますー。実は一度もそんなリクエストをしておらず、当然のように食してきましたが、ここで改めて御礼を伝えたい!。牛蒡がメチャメチャ好きやねん!。とまそんスペシャル対応あざっす!。
<スープ> ほっこりマイルド味噌風合い!更に芳醇!自家製辣油が辛味でレベルアップ!
やはり秋が深まると味噌だよね。中華鍋で野菜を手早く炒め、味噌スープと合わせる手捌きが毎度毎度見事です。味噌の風味が熱と野菜類のエキスで素朴で優しい旨味が広がります。味噌は甘みと塩気が拮抗しており、麹は緩やかな風合い。実にマイルドな旨さで、七彩系であることから東京のあぶたま味噌の余韻と勝手に受け止めます。その味噌の甘味もいい感じなんだが、やっぱり野菜の炒め汁がいい感じで全体を和やかにしてるのもいい感じ。
今回は辛味噌!自家製辣油が垂れ込みます。想像通りなホットな刺激で、それ自体はシャープなキレって感覚。味噌出汁にダイレクトに香味油的に注がれているが、それ以外に炒めたモヤシにダイレクトにかかってるのもあります。見た目は相当辛そうですが、ヒーハーとひりつくことはなし。辛さは辣油だけでなく、味噌からも滲み出てくるような展開で、甘味と絡みあった辛さと申せましょう。
<麺> 超ワイルドなピロピロ太麺!出汁で全体が蕩けるような風合い!甘味滲ませ辣油辛味も混じる!
七彩系譜とくれば手揉みピロピロ麺でございます。その系譜の中では、抜きん出るほどの太麺なワイルドさがいい感じ。平打ち手揉みな縮れ麺ですが、とっても粉の旨味が力強くてしっかり伝わる甘味が深いです。食べ始めから中盤に至るまで、素地の風味が味噌味に混じりながら感じます。
そして中盤以降になると、一層と出汁の浸透が進み旨味へと進化。そこから腰つきが緩くなり始めると、一気に全体が溶けるような錯覚となります。辛味噌に濡れて塗れた太麺が、妙に甘く感じるのから楽しい展開。そうなるともう、ヤサイやら挽肉やらと混じり合いながら、無我夢中で食らいまくりですー!。
へへへ・・・もうこうなると、パリパリ揚げ牛蒡やら、半クタもやしやらを存分にピロピロ太麺に絡め倒して遊んで食らうのだった。
<チャーシュー> 質感上等豚肩ロース!タレと脂身の甘味深くタレの香ばしさ抜群!柔らかさ抜群!
実はここのチャーシューが相当旨い。昨年末は買いそびれたが、年末年始用にこの年末はゲットしたいと狙ってます。数がゲットできるなら親戚に配っても良い。Sスタローンが伊藤ハムのお歳暮を宣伝する様に(昭和のTV CM)。
周囲はオーブンというか燻しというかとても香ばしく、中は上品なピンク色合いが残る感じ。肩ロース?それはきめ細かく脂身が差しており、スライス面の手切りの包丁の波が、出汁を貼り付けたり舌触りを感じたりします。まさに赤身肉本来の滋味にタレがしっかりと浸透した旨さ。ほんのりと脂身が溶け出して軽い甘味を加えます。
しかも全体的にしっとりしており、後から思うと軽く周囲はスパイス感あるイメージ?。そこに燻しっぽい香りをしっかり伝えてくるからこりゃたまらん!。
<モヤシ> 味噌と辣油に混じると優しい刺激が旨さで一体化!炒めで引き出される甘味と香り!
炒め野菜の香ばしさのようにも感じられ、野菜の甘味もナイス。スープが足されて軽く煮られて全体的に一体化する様子です。微妙にクタり気味なところが尚旨し!。出汁の旨味と野菜の甘味がとても合います。更に自家製辣油の刺激!スパイス感がもやしに絡むのが旨し!麺や挽肉も絡めて食いましょう!。もやしの旨味と甘味と刺激が、挽肉の肉汁と旨味が重なりカオスな旨さ!。
<味変> 性懲りも無く「S&B さんしょうの粉」を加えてる!辣油に面白い変化生んでナイス!
辛味噌なのですでにスパイシーなのだが・・・やっぱり今回もテーブルセットにあった「S&B さんしょうの粉」を味変で投入するのでした。挽肉とごぼう油に飲み込まれるかと重きや、スパイス感の軸が違うと言うか・・・さっぱり痺れなので邪魔しません。決して埋もれませんでした。ほのかな味変化もお試しあれ。
<味玉> 手抜かりなし!熟成タイプが味噌に合う!じっくり染み込みマチュア甘味!
味噌拉麺に似合う仕上がりですね。味噌の甘味にマッチ。そして辛味噌の中ではほっこりと感じさせる箸休め的存在です。通常こういった「深浸透」&「熟成甘味」だと濃ゆい目の色合いなんでしょうが、白身はミルクティーに近い明るいクリーム色。
それだけに辛味噌の中にあっては、箸休め的に貴重だったし、辛い&甘いの橋渡し役にもなっていたかと。なかなか優れものの味玉と、その全体の味センスがナイス!。
総じまして「TRY味噌名店入賞の旨さ折り紙付き!旨さ痛快!甘味と香味と辛さ刺激が絶妙コラボ!」
・・・と言う感動の嵐!。季節により需要変動ありそうな味噌一本のシンプルなメニュー構成!。真摯な姿勢で8年続いて今やTRY味噌名店入賞。ほんと近場にこんな質実で旨い店があって幸せです。拉麺だけでなく店全体も雰囲気でいい味出してるかと!。東京で味噌ラーメンを食らうなら一度は食うべし!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!