カジュアルなフレンチ気分で頂く上質本格中華そば！
三鷹駅北口の「焼鳥 山もと」から独立とのこと。ランチ限定の中華そばがとても本格的で上品だったのがとても印象的です。もっと早くに訪問したかったのですが、７月８月は色々と忙殺されておりまして、ようやく訪問することができました。
おおお！西荻窪駅から徒歩５分程度で、場所と雰囲気がとても落ち着いた感じでとても雰囲気良いね。しかも店箱が大きく、客同士のパーソナルスペースも十分確保されており、これは杉並マダムの好みにピッタリではないか。ランチメニューがとても本格的で、洋食屋というよりご立派なフレンチがカジュアルに展開って感覚。でもラヲタの方が肩身がせまい雰囲気でもありませせん。
今回は「特製中華そば 塩」をチョイス。デフォルトとの価格差と具材内容の差がリーズナブルであったことと、塩の方がメニュー表では上位にあったため、そのような選択の流れです。
＜全体＞ 麺顔に溢れる４種肉！穏やかに透き通る黄金色の塩出汁！伝わる質感！
ちょっとお高めな設定なれど、この内容と質感なら納得という感覚。元々肉料理が得意なシェフが繰り出す４種の肉が麺顔を埋める。そのどれもが丁寧な作り込みを感じます。
また浸る出汁はとても明るい黄金色。鶏出汁と感じますが、妙に和出汁のような落ち着きも滲む感覚です。これは旨そう！。
＜出汁＞ すっきり鶏出汁に軽やかな魚介系の溶け込み！乾物と薬味が溶け込む上品な味わい！
やはり「山もと」での印象を思い出します。黄金色の出汁はレンゲで掬うととても淡い色合いだと気づきます。鶏油が煌めくので鶏出汁と思っていましたが、味わうととても穏やかな輪郭。塩気は全く尖らず、和出汁かと思うほど仄かで上品な味わいを引き出すといった味風景かと。
鶏はとても穏やかで軽やかなれど、魚介と乾物の溶け込みが感じられ、クリアでライトなミックス系です。また香味もふわっと効いた感覚もあり、生姜のような香味野菜が隠し味で潜んでいるのか？というイメージでしょうか・・・。
＜麺＞ 出汁を吸って腰つきスベリがしなやかなストレート細麺！素地と出汁の一体化する甘味旨味
ツルツルっと滑りが印象的です。出汁の馴染みが早い感覚。汁も吸い込むが早い分、淡い芯の部分は汁に侵されるが、クスクスした歯切れも楽しいです。大盛り設定を激しく希望するところだが、バランス崩れるので不可とのこと。
またこの香高さは、汁にも影響を与えて仄かな霞が一層深まって軽く濁ごらせます。炭水化物の旨味が出汁に溶け、出汁から旨味を吸収交換。汁とも調和がとれた旨さですねー。
＜チャーシュー＞ 鶏１豚３の４種肉！さすが肉使いの名手！まさに肉のパレット状態で興奮高まる！
まず豚バラ肉！薄出汁の煮豚状態で分厚くカットされてホロホロ柔らか！。これも出汁を吸い込んだ赤身と蕩ける脂身が絶品です。続いて低温調理の鶏胸肉！コンフィ状でスポンジのように出汁を吸い込み旨し！。
そして気に入ったのが豚ヒレ！香り高い炭火焼きタイプ！脂身が少ない分肉本来の味わい楽しめます！。最後に海苔に隠れていた低温調理系の豚肩ロース！極薄スライスで出汁と麺に絡めて味わうと旨し！。
＜ワンタン＞ 粗挽肉のふわふわ食感！出汁が滲みて柔らかい味わいへと昇華！食べ応えある大粒感！
素朴で優しい味わいでした。粗挽き肉餡の食べ応えがしっかりあると言う感覚。そして比較的シンプルな味付けに、優しい塩出汁が絡み浸透し味わいが一層増すようです。大粒なイメージで食べ応えもありなむかと！。トッピングの個別追加の設定はなさそうなので、どうせなら特製をお勧めいたします！。
＜味玉＞ 薄出汁が奥深くまで浸透！ジュレ状濃密な卵黄は本来のコクと甘味が重なる旨さ！
おそらく白出汁ベースの様な出汁が浸透するイメージ。薄出汁系で、味の浸透はかなり深いようです。本来のコクが深い卵黄が、奥までしっかりと染まり切った様子。
全体的にジュレっぽい状態の卵黄は、濃密感ありありの旨さです。出汁に浸して味わいと温もり加えて味わうのも一興かと！。
総じまして「肉はテクニシャンで上質！出汁は穏やかに上品！ハイセンス崇高塩そば！」
・・・と言う感動の嵐！。中華そば専門でもやって行けそうですが、幅広い料理センスの持ち主のようで他の料理にも期待を寄せてしまいます。また酒のラインナップもかなり魅力的で、夜は〆としてかけそばとして提供とのこと。幅広く楽しめそうです。なので激しくオススメ！旨し！なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。
お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！
