【今週のラーメン５２２７】中華蕎麦一心（東京・高円寺）味玉塩蕎麦＋キリンハートランドビール　〜ピュアな鶏ブロス全開で楽しめる一杯！鶏塩系好きなら一度はおいで！

辺り一体ラーメンファンで渋滞状態

　今は亡き「神保町黒須」の関係者が高円寺に新店舗オープンと知って、もっと早く行きたかったのですが、多忙が続いたため今頃の訪問です。そして行ってびっくり。豚骨名店「健太」と目と鼻の先のロケーションじゃないか。大丈夫なのか？と一瞬不安がよぎるが、なんと「健太」も「一心」も結構な行列状態です。少し狭めの商店街の路地なので、異様にその一角だけが、人が溢れていると言う状況。軽トラックが通り過ぎるのも難儀な様子です。まさに高円寺で今一番ホットなラーメンスポット。共存共栄で是非とも今後盛り上げていただきたい！。

＜ハートランドビール＞高円寺界隈でこれ楽しめるの拉麺店はここだけ？？？激しくオススメ！

　あゝ本当にボトルを眺めているだけで気分に浸れる銘柄。メジャなブランドのようで個性を重視したコンセプトってな感じでしょうか。麦芽とホップの旨味と苦味を素直に味わうのも良いが、虚飾を削いだようなイメージが素朴な味わいにも感じさせます。ラベルをもボトルから削ぎとし、魂を刻印するかのようにボトルにエンブレムを刻み込む！。

　少しライトな切れ味ながらも、ズドンと麦芽の苦みと旨味を伝えるビール！。グリーンボトルも照明に照らされると全体が輝いて少しお洒落！。温度管理もすばらしい。ちょっと遅めの夏休み中の一杯としては最高でございます。

＜全体＞直球勝負の意気込み感じるシンプルでコンテンポラリーな飾り付け！

　ここ数日、似たような塩ラーメンを食べ続けているせいか、別に驚くこともないはずでしたが、妙に迫力を感じます。直球勝負の意気込み感じるシンプルでコンテンポラリーな飾り付け！。

　肉はデフォルトでも十分な量だし、また味変化アイテムが左端にすでに添えられているのが印象的。食らう前では、ある程度味わいの方向性はわかってるつもりで実食スタート。

＜出汁＞塩気とマッチして力強く鶏エキス全開！トリュフペーストが溶けるとより重厚さを増す旨さ！

　ひと口啜って出汁の力強さが響くー。見た目は大人しいが、これはかなり直球で攻める鶏ブロス。ピュアな鶏エキスと申せましょう。鶏が芳醇だと聞けば鶏油の分厚いコクを想像してしまうが、あのバターのような感じでなく、重厚なれどすっきりした鶏の旨さが引き出されておるようです。混じりっけないような印象でしたので、思わず心の中では、ピュア鶏ブロス！と叫んでいた次第です。

　そして全体的には塩気がやや強めでいい感じ。塩気強めとは言え、後で喉が乾くなんてほどではありませんのでご安心を。ただ、この塩気がグイグイと鶏ブロスを引き上げてる感覚で味の表現力を高めているイメージです。

　そして味変化アイテムのトリュフペースト。鶏がイノシン酸の集まりだとすれば、トリュフペーストはグアニル酸の集まり。旨味成分が重なり合い、味も重厚へと舵を切るようです。最初に混ぜるよりも、後でググッと混ぜ返す方が変化を楽しめてよろしいかと。

＜麺＞出汁を吸っても素直な素地の感覚！力強い出汁に相性よく持ち上げて啜り滑らか！

　練り水の少なさを感じさせるような、まるで素直で上品な仕上がり。にゅうめんに近い滑らかなスベリ心地です。出汁を吸い込むのも得意そうで、表層の滑らかさも頷ける様子。粉の甘味も素直に感じますし、力強い出汁に染まりやすいとも感じます。力強い出汁に相性よく持ち上げて啜り滑らか！。

　そして素地の風合いが意外にキープされるのも印象的。食べるのが早いので、出汁を吸い切らないところで啜り食って奥歯で潰しますが、カタ茹ででもないのに不思議と素地の風合いも楽しめるようで個人的には好きなタイプ。ここも大盛設定なしで、出汁と麺のバランス重視なお店ですね。

＜チャーシュー＞豚肩ロースの大判薄切りスライス肉！シンプルな豚肉味にすった出汁の鶏エキスがマッチ！

　正直言って、出汁のインパクトで肉の記憶が薄れているんですが、薄味タイプの豚肩ロースの大判薄切りスライス肉でございました。豚の赤身を肉味として食らうと言うより、鶏ブロスを赤身が吸って脂が溶ける旨味と言う感じ。

　しゃぶっと出汁で泳がせて食らうのが旨かったです。まぁ、シンプルな豚肉味にすった出汁の鶏エキスがマッチと言ったところでしょうか？。

＜味玉＞超ふわふわとろとろな奥久慈卵！濃密な旨味で出汁の深い合わせ技が光る！

　さすがブランド卵。卵黄の質感でただものではないのが分かるね。出汁が旨いので、染みた玉子は崇高に熟成したような厚みある味。全体的に出汁の浸透が深く、濃厚な旨味と出汁の深みが感じられましょう。

　それらがねっとりと舌の上をまとわりつき、微妙な甘みと汁の塩気が混じります。全体的に茹で上げが短い感覚で、卵黄はそのまま熱を帯びたようなニュアンス。そして白身も中心に近いところはとろとろプリンのような状態で、卵全体がとろとろと感じさせます。

総じまして「ピュアな鶏ブロス全開で楽しめる一杯！鶏塩系好きなら一度はおいで！」

　・・・と言う感動の嵐！。さすが名店神保町黒須の関係者だけあるなぁーと期待のハードル高めても大満足であります。高円寺駅北口の賑やかな商店街とは違うエリアなのだけど、夏でも十分に歩ける距離。限定ボタンも準備されてるようだし、もっと軌道に乗ったところで限定メニューも楽しみ！。その前に醤油を食わねば。ちょっと活動疎かにしている間に杉並エリアの新店舗の実力度はいい感じ。こちらも激しくオススメ！旨し！なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。