夏日とあれば冷し中華!
もうすっかりポツポツと量販系をはじめ冷し中華開始との情報を目にします。今年の夏に向けて冷し中華三昧と洒落込みたいところですが、ここ10年で一番忙しくなりそうで毎日毎日げんなりしております。そんな金曜日の夜の部になだれ込むように入店です。入店するなり高尾店主から「お久しぶりです」とのお声がけいただきましたー。そうそう、半月以上ぶりの訪問で、今回はそのインターバルを取り戻さんと長居してしまいました。てな感覚で、ビール2本、つまみ2種と言う流れですわ。
<サッポロラガービール赤星> 初動の駆け抜ける麦芽の風合い!苦くズシッとした味わい響く!後口の軽い甘味!
週末で疲弊覚ええるところに、赤星を体内に流し込む・・・旨いを感じる前にビールが沁みて「キクッーーーー!」ってな感覚です。まさに麻薬的感覚ですな。とにかく赤星は万能の旨さなのだ。切れ味もそこそこで、ひと口め初動の苦くズシッとした味わいが素晴らしい!。駆け抜ける麦芽の風合いがナイスで、後口に残る軽い甘味が最高でございます。あゝ、赤星と冷し中華を楽しむならここですよ!。この夏食らい続けるかも。
<まかないチャーシュー皿> 深いタレ浸透で香ばしい極粗刻み肉片!辣油垂らしてもやし絡めて食らう!
へへへ・・・前回訪問でこの旨さに目覚めたのであった。チャーシューを仕上げに整形するときに出来てしまう端っこの部分や、崩れたカケラの寄せ集めです。これは一度揚げた後に、醤油出汁で煮出した感覚。その外側の寄せ集めが、とてもカリカリと感じられ、それでいて揚げた後のような香ばしさがほんわかと残り、そして煮出しの旨さが深く染みております。今更ながらだが、これはラードで揚げたのかしらと思うほど香ばしさが残るかと???。
これまでフレーク状と表現したが、やっぱり極粗刻み肉片と言う感じ。特に歯応えがしっかりしておりそれがまたそそる次第!。今回も当然のように辣油を垂らしてみましたが、肉の下にもやしが潜んでおり、それと絡めて食らうのもまた一興!。
<キリンラガービール> 昭和から続くブランド旨さ脈々!苦味の中に甘味すら覚える旨さ!
続いてこれです。平成になって生まれ変わった生のラガーも旨いね!。時代の流れに加えてキレ味が増したような感覚。ホップの苦みも痛快ながらも、ズシリとした旨味を感じつつ、往年ラガーの記憶より軽やかな感じがします。つまり飲みやすい。ははは・・・もうワクワクが止まらない!。
<メンマ皿> コリコリ歯応え快感!温かみあってあっさり仕立て!辣油を垂らしてホットに味わう
まじ旨かった。作りたてなのか?とても熱々でライトでフレッシュさすら感じる味わい。さっぱりスープとの相性良しで、サクサクポリポリといくらでも食えそうな気がします。その感覚が妙に今回は「筍」に近いものを感じました。
さらに濃ゆい目の醤油タレにじんわりと染まる始める部分がうまい。全体的に温かみもあって、それがまた素材の味わいを引き立てるようです。最近、辣油を垂らすことに凝ってて今回もそれですが、あっさりメンマにホットな刺激がひと垂らし加わるだけで、食欲刺激しまくり!。
<全体> あゝ何とノスタルジック!そして素朴!具材と映えるワンタンの艶かしさ!
実に麺顔がノスタルジックな具材と共に映えるような見栄えにも感じます。ぴろぴろ雲呑が艶やかで和やかな白さを放ってます。そこに黒胡麻が散ってるところも素朴さをさらに演出しているような感覚。胡瓜の青さも冷し中華感覚を高めてます。
いつもランダムにトッピングの具材構成を変えてるんですが、その為にちょっとづつ麺顔に変化ありましょうか?。
<麺> 冷やすと蕎麦ライクな麺が一層個性を発揮!風味と歯応えアップし素地の甘味を直に伝える!
蕎麦ライクな麺が冷し中華に合うね!。冷てるからダイレクトに素地の風合いが響くようです。その腰つきがややハードになり歯応えもしっかり楽しめる上に、素地の粗い滑りが心地よいです。
クスクスクシリと噛み千切ると風合いが移るし、噛み締めると甘味にタレが混じった一体感が生まれて旨し!。当然のように雲呑を巻きつけ堪能し尽くしてみましたわー。
<ワンタン> 冷んやり仕立て!麺や具材に伸びて貼り付き味わいと楽しさを広げる旨さ!
しっかり全体がモチモチした弾力が生まれている感覚。やはりワンタンは、冷えても美味い。酸味のあるタレを潜らせて食らうもいいが、今回は冒頭から辣油を直に垂らしたからまた一興。ちょっとした中華の冷し系な点心感覚です。また弾力が生まれた分、麺や具材に伸びて貼り付き味わいと楽しさを広げる旨さ!。
<他具材> タレと麺に絡んで旨さ共演!シャキシャキ千切り胡瓜!コリコリ短冊メンマ!サクサク焼豚!
王道の胡瓜の千切り。割と細かめな千切りだったので、全体によく絡まりました。そして定番のメンマは、いつもメンマ皿として酒のアテで食ってる感覚を思い起こさせる馴染みの味わいがナイス。それは焼豚も同様で、冷し中華ってビールを飲みながら食らうと旨いねと改めて認識いたしますー。
<タレ> 王道冷や中の酢醤油系!酸味の中に仄かな甘味と出汁感!辛子を溶かし仕上げる!
期待の通りの冷やし中華の酸っぱい系の酢醤油タイプ。砂糖控えめで出汁を効かせているためか、ツンと来ないが酸味の楽しさがチリチリと伝わるようです。それをそのまま飲み干せるバランス感が秀逸。特にワンタンをタレに浸して食らうと旨しかと!。定番の通り、最終的には辛子を溶かして仕上げます。
<スープ割> 冷たいもの食した後で温かく味わいで〆る!
冷し中華で温かいスープ割りで〆れるのもまた面白いでしょ。温かみのほかに出汁の旨味も足されてなお旨し!。最後に心の奥からほっこりとさせてもらいましたー。
総じまして「疲労困憊オヤジを慰め励ます旨さ!実に痛快!素朴さ嬉しいノスタルジック冷し中華!」
・・・という感動の嵐!。やはり日本の夏に向けてはこの旨さですよ。ノスタルジックな拉麺が最近見直されてる雰囲気ですが、これはとても独特のオリジナリティーを感じる冷し麺。春の夏日に食らうと先取り興奮も覚える!これからの季節この一杯を激しくオススメです!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!