なぜかここではこれが好き!大阪ラーメンの心意気を東京で味わう!
東京で「大阪ラーメン」のイメージがない・・・と言うのは全くもって過去のこと。もはや時代錯誤!今や東京進出もいい感じ。いやいや・・・実はずっと大阪にも拉麺的アイデンテティがあるわけで、関西オリジンな私は、以前から一部の心ない東京の方々からラーメン不毛と呼ばれてると心穏やかではなかったのです。
そして・・・とまそんも、東京に移って長いから、もうすっかり魂売ったんか!などと個人的にメッセージも時折受けますが(爆)、そんな私的感情は抜きにして・・・こちらの拉麺を自分勝手に「大阪高井田系オマージュ」と判断している私をお許しいただきたい。もはや妄想でしょうが・・・。本場のは、もっと決して絶対的に「良い意味」でペラいのだが、お化粧したらかなりイイい女!ってなくらいにイキイキと感じるのがこの「micro」なのです。
<全体> 眩いばかりの漆黒さ!なにわのブラックラーメン!漆黒の迫力で食べ手を飲み込む!?
おおお!相変わらず醤油感が高いいわゆるブラック系!実にスープは漆黒。濃口醤油のパンチが色濃くて、見てるだけで塩気を感じさせます。そして透けて見える麺は既に出汁に染まって褐色。メンマやチャーシューだって一部醤油に染まってる感覚?。フツーなら思わず身構える気持ちになりましょうが、ゆるりと出汁を啜り上げて味わい始めましょう!。
<スープ> 醤油らしく主張する酸味と塩気?そして香りと苦味!ところがベースの出汁が甘く下支えする展開!
やっぱりストレートに醤油感を伝えます。塩気はしっかり輪郭を表し、ひしおすら覚え、後には微かな酸味を感じるのが、実に濃ゆい醤油系らしい痛快さ!。さらにひょっとしたら苦味すらのが秀逸ですわ!。次々と啜ってゆくうちに、ピンと浮かぶのが「大阪高井田系」「高井田ブラック」への流れなのです。
もう一度厳密に言うと、高井田系はもう少しシャバッとした感覚。更にもっと大衆的な味わいです。いい意味で!!!。ペラい醤油感が、このmicroでは、味わいに厚みと深みを増す様な感覚。醤油タレは塩気主体な味わいで、一方のベース出汁は、魚介の甘味すら覚えるようです。塩気の後味に酸味が微妙に滲み、その先で甘味があるのがナイス!。ひょっとして魚介じゃなく「魚貝」では?とすら思えてくる滋味かもね。
さらに動物感もしっかり!。肉の味わいで清湯でコクを出す展開です。豚骨は割らずに!そして肉を諸共スマートに煮出すようなイメージ?。全体的にはやっぱり動物系主体の清湯と言えましょう。
<麺> 店内自家製!醤油に染まって深い褐色感!麩が混じって打ち込まれる白地太麺!
高井田系と揶揄したくなるのは、麺の中太なフォルムゆえ!。さらに麺の密度感は低めというイメージからです。白地に映る反転は麩の打ち込み。地粉たる風合いが実に食らうと甘味を感じさせ、味わいはとても上品です。濃口醤油がスープを染め、それが光沢感すらある褐色ですよ。
啜り始めると意外なほど滑らか。仄かな甘みを感じつつ、出汁の塩気が絡みまくるり、甘さと塩気が融合する展開です。染みてる動物系の旨味と、仄かな魚貝の甘味も感じて、炭水化物の甘味にがっつりと融合するようです。マったかも。
<チャーシュー> 「一塊」と呼びたいガッツリ肉厚豚バラ肉!齧り付く迫力と旨さ!店のアイデンティティ!
実は肉が看板。煮豚の豚バラ肉タイプですが、そのサイズは角煮よりかなり大きく、一枚と言うには「塊」と称したいほどのサイズ。そしてゴツい割には、劇的に柔らかくて、確かに旨いの!。かじりつくようにして食らうが、歯や顎に力を入れなくとも、その重みで千切れてゆくようなソフトな感覚!。そして外周は脂身トロトロ!。脂の甘味が芳醇。
赤身は、骨付きの部分で肉繊維が解けかけて割れており、そこに醤油出汁が深く染み始めてまた旨し!。これは、無意識に白飯を欲するかと!。
<メンマ> 以前は凛々しい超極太感だったが・・・それでも逞しい太メンマ!!醤油に染まって旨味アップ!
全くディスるつもりはないのであしからず。 ちょっと麺顔の迫力が減ったなと感じたのはメンマでした。以前が超極太だった様な記憶で、やはりコロナ禍事情の苦しさを察した次第。ま、それでもフツーに考えれば、十分に逞しい太メンマには違いないのだった・・・。
<味玉> ブラックスープに混じって濃密さアップ!薄出汁深く浸透する円やかな旨味!マチュアな旨さ!
65円と言う中途半端で激安な設定。すでに醤油に染まった印象ですが、上品な旨味と濃密な卵黄の旨味が両立って感覚です。出汁に沈めたりして食らいますが、円やかな味の中にパンチのある塩気が混じると、旨さが別格に変化して旨い!。これもコクが増して思わず白飯も欲っする感覚です。
<替え玉> カエシと麺風合いがナイスバランス!汁多めな汁なし系感覚で出汁を絡めながら食らう楽しさ!
醤油に染まってない白地の麺を味わうますが、小麦粉の湿った風合いが熱く伝わり、そして素朴で仄かな甘味が優しく口の中で広がるのが秀逸!。そして一気に丼の中へ投入します。
やっぱり以前の記憶通りに、汁多めな汁なし系みたいな感覚。醤油スープに染まり切らない分、ナチュラルな麺の素地旨味を感じましょう。またザクザク葱の歯応えや風味が、より明確で清涼感すら覚える味わいかと!。micro では、やっぱり替え玉似合う!。
総じまして「ワイルド感覚に上品さが溶け込む大阪高井田系オマージュ?痛快なにわのブラック拉麺!」
・・・と言う感動!。ちょっとワイルドな醤油感ですが、醤油派にこそ、なにわの醤油そばを一度は試していただきたい!。都心の恵比寿で通し営業!店箱も広め!ちょっと変わった濃ゆい醤油系を求めるなら激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!