陽気に誘われ足をのばそう!新宿御苑で春満喫
早出早退社を利用して、遅い昼飯として新宿御苑界隈の名店狙おうと思ったのだが・・・行列がエグぐて止めた。なのでまた店を探し直しとなったが、ふと新店舗オープンの情報を見つけて、ホイホイと喜び勇んでやってきたのが、今回の「支那蕎麦 澤田」さんです。あ、見覚えがあるローケーションだと思ったら「しろ八」があった場所やん。一抹の寂しさも覚えますな。
事前情報や予習がなかったので、どこの系譜とも知らず入店です。まず気に入ったのは、サッポロ赤星が置いてあるってこと。それだけで一気にご機嫌!。そして次に目に入ったのが「海老雲呑」。好きなのよねぇ~・・・雲呑でも海老が特に!。思わずボタンを押すところだったが「白醤油」ってボタンもあるじゃん。おおお!ゴールデンコンビ!。開店祝いにお値段高めのをいっちゃいましょう!。今回は「白醤油海老雲呑麺」。
<酒> サッポロラガービール赤星!軽く汗かく陽気で苦いビールが甘くも感じる!春の陽気で尚旨し!
とっても春めいた午後、新宿三丁目からある店を経由してここまで歩いてきたので軽く汗をかいてしまいました。へへへ・・・こういう時は特にビールが旨いのよね!。しかも赤星で乾きを潤します。
うっひゃぁ~!ズシリと苦味を感じるところなんだが、健康的に汗を少しかいただけで、苦味が甘く感じ取れるほど旨いじゃないか!。これが一杯目の旨さって感じで興奮!。一気に瓶の2/3まで飲んでしまいましたー。後半になって漸くいつものペースでズシリとし苦味を感じ始めますが、妙に温度が冷え冷えでのど越しが特に痛快!。春の陽気でいつもの赤星が更に旨さが高まったように思えるのでございました!。
<全体> 上品に澄んだ白出汁に浮かぶ大粒海老雲呑!具材の質感どれも高く春を思わせる明るさ!
ビールの旨さに震えており、拉麺のことがすっかり頭から抜けていた瞬間を突くように配膳が完了。それはこんな麺顔です!。
おおお!この日の天気のように優しくて明るい雰囲気に満ちた雰囲気!。白出汁の淡い琥珀が映える透明感が、いかにも優しくて上品そうじゃないですか!。それに海老雲呑の逞しいこと!。しっかり大粒で4つも入ってれば、ご立派な海老ワンタンメンという感覚です。しかも他の具材も質感高そうで、新店舗とは言えすでに習熟した感覚すらあるようす。いきなりレベルが高いんだよなぁ~・・・最近の店って。そして少し思いついたのだが・・・丼を回したり具材の配置を少し変えると、池尻大橋の名店にかなり似るのでは?などと妄想してしまう・・・。
<スープ> 鶏のあっさり煮出しにカエシがとても柔らかい和出汁の溶け込み!乾物の甘味も程よく上品な輪郭!
白醤油とか白出汁など・・・そういう琥珀の液体がそもそも好き!。白醤油は発酵期間が短いのだとか聞いたことあるけど、カエシとしてピッチリとした輪郭が薄く、円やかで甘味すら感じる由縁はそこかもしれません。そしてそれがこの白出汁スープには生かされるように思えます。カエシが低いというより、穏やかというべきか・・・。
白醤油を使う意外に、やはり乾物系エキスが一通り溶けているような風合いです。個人的には昆布と旨味とイリコ煮干の柔らかい甘味が、出汁の味わいを決定づけているような感覚。カエシが穏やかだとすると、旨味は円やか・・・そんな感じです。
そして腹にしっくりと感じさせるのはやはり動物系?。とてもあっさりですが、鶏系のコクも感じられるようで、それが食べ応えに繋がっているような味風景。他にトッピングの味わいも滲んでいるかもしれませんが、終盤には麺から吐き出された炭水化物ならではの甘味も滲むため、スープがゆっくりと様々な旨味で霞むようです。
<麺> 白地が美しくツルツルきめ細やかなストレート細麺!プツプツ歯応え小気味よし!出汁を吸い込んでから甘味が深し!
贈られた花から麺は三河屋製麺と推察。非常に白地が艶々として美しいストレート細麺です。加水は中程度から微妙に高めかもしれませんが、序盤から非常に品やかで、寄り添いつつも出汁を持ち上げ、ゆっくり吸い込むのが得意なようです。
口当たりから舌触りやのど越しまで凄くライト。前歯に引っかけるとプツプツと小気味よく切れ込み、あっという間に奥歯へ。クチリと潰すと出汁の旨味と麺の風合いがすぐに一体化して甘味が感じ取れます。
終盤にはたっぷりと飽和に近いように出汁を吸い込みまくる。これを潰すときの味わいが一番出汁と麺の甘味を感じます。出汁を吸い込めば旨味が増すってなイメージで・・・柔らか麺に近い旨さ!?。替玉・半替玉も対応してくれますのも嬉しいポイントです。
<海老雲呑> 食べ応え十分!名店八雲を彷彿とさせる大粒海老すり身餡!白出汁吸い込み優しい旨さ!
箸やレンゲで掬い上げると、プリっとまん丸な大粒で少し引き締まっているような形状。なんとなく八雲@池尻大橋を連想してしまいます。肉雲呑もあるようで、海老と肉でハーフ&ハーフにもできる。八雲系とかぶらないようなメニュー名にしてるのは、八雲っぽいけど違うよというアピールなのかしらん?。
海老剥き身のプリプリ感ではなく、海老すり身が詰まったような印象。個人的には、海老しんじょうのはハードなミニサイズってな感覚ですが・・・語彙が少ないので旨く伝えられない(汗)。海老の優しくも塩気を感じさせる旨味が弾けるが、白醤油の出汁との相性が素晴らしく、海老の旨味に華が咲くように優雅な旨さですよ!。
また皮はしっかりと出汁を吸いきって、ちゅるちゅると流れるようで蕩けるようですが、この皮自体も出汁を吸った甘味を感じるようで旨い!。破れそうで破れないし、皮として立派に旨いです。
<チャーシュー> ロースト感と柔らかさを両方楽しめる豚バラ肉!白出汁で更にマイルドな旨さに!
ひとことで言うとバランスがいい!全体に調和してる上に、肉感も楽しいと言った感覚です。豚バラロースなんだけど、脂身が少な目で、肉質としては柔らかい。下味が薄目でスープをマスキングしないし、その上で肉味をしっかり伝えます。
例えば外側のロースト部分がしっかり風見を伝えるし、噛み締めると肉本来の味わいを感じる。またスープを吸い込みがちなので、その柔らかい旨味と肉味がマッチすると言った感覚で、出汁との一体感ある肉ってな感じです。ガッツリ感はないけれど、それがいいのだと感じてます。
<他具材> 隅々まで手抜かりなし!出汁で歯切れと風味が映えるメンマと青菜!
いい一杯って、メンマは青菜など脇役もしっかりしてると思うのよねぇー。例えば青菜。小松菜だと思うけど、ザクザクと噛む際の清涼感がとてもナチュラル。色合いも鮮やかで、茹で上げタイミングと流水での〆めがしっかり対処されてるって感覚で、馴染みある具材でも作り手が浮かぶようです。
そしてメンマ。材木カットの太目なサイズ。繊維質は細かくて柔らかです。裂けるように千切れて歯応えもナイス。薄味仕立てで素材も旨味も仄かに香るってなイメージです。酒にも合いそう。赤星だけでなく冷酒も一種類でいいから追加してくれればいいのになぁ~なんて感じてしまう(笑)。
総じまして「春陽気のように明るく柔らか!新店舗でいきなりハイスペック白出汁支那蕎麦!」
・・・と言う感動の嵐!。新規開店でこの味わい!メニュー展開もそこそこ多いし、レベル高い店がまた新たに出てたね!。この感覚なら、昆布水つけ麺にも期待を寄せてしまう。新宿御苑界隈でランチなら激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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