ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン4460】 駄目な隣人 (東京・人形町) SUPREME[特製ラーメン]太麺 大盛り + いくらごはん 〜面白屋号とは完全裏腹のご立派さ!テクニック感じるコンテンポラリー醤油清湯拉麺!

面白屋号とは完全裏腹!極上拉麺!


駄目な隣人 (東京・人形町) SUPREME[特製ラーメン]太麺 大盛り + いくらごはん 〜ラーメン食べて詠います

 

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 「駄目な隣人」という変わった屋号。ああ、関西系の資本系の店か・・・と感じるラーメンラバーも多いと思いますが、私もその一人。しかし、そうじゃないみたい。その不思議さに好奇心と、新店舗ハンター気分に火がつき、重い腰をあげてとある土曜日にサクッと訪問してみました。
 

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 開店時刻を30分早く勘違いしてしまいましたが・・・開店時刻には座席数やや上回る程度の行列発生。その後どんどん伸びて、地下鉄出入口に近づくほどの列。
 

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 おおお!オモロい屋号の大胆さが店箱の壁にも感じられます。壁一面に2つの達磨が描かれている一方で、カウンターは黒で整然とした印象。夜はBARとして活用十分で、全体的に照明は抑え目。スポットライトが落ち着きを感じさせますが、拉麺レビュアーとしては画像撮影では泣かされるパターンですね。スマホカメラの焦点が合いにくい(汗)。
 
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<卓上セット> 生卵・焼き海苔・ニラ胡麻・他諸々が無料で自由と言う大胆さ!実はデフォルトや白飯だけでも楽しめる!

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 こちらの店で最初に驚くのは、テーブルセット。浅い丼に置かれた生卵が目に飛び込んできますが、無料だそうです。更にニラ胡麻と呼ばれる、おかずにもなりそうな薬味もありこれもお好みで自由。思わず白飯を追加してしまう人も居られることでしょう。更に奥には海苔箱があって乾燥キープの焼き海苔が自由。なんだか拉麺を特製にする意味があるのかと、後から考え込んでしまいます。実は、デフォルトの拉麺と白飯だけでも十分に楽しめるお店となっているから・・・これは流行って行列になるのも時間の問題でしょうね。
 

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<全体> 透明感ある醤油清湯!浮かんで多い尽くす具材の迫力!それでも柔らかいイメージを伝える麺顔!

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 炊き上がったばかりの土鍋飯を、しゃもじで切るように撹拌すると湯気が上がる。そんなのをワクワクしながら見つめながら、熱々ご飯のいくら飯とほぼ同時に配膳されたのが、この麺顔でございます。
 

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 拉麺用にしては珍しい高台丼。全体が肉厚で台が背高い。サイズは小さく見えるかもだが、饂飩で見かけるような底が広がる形状で、結構ボリュームがあるようです。そこに大盛りの麺がすっぽりと収まり、出汁はなみなみ。そこに具材が隙間なく埋まって蓋のようで具沢山。うううトッピングだけで迫力をありありと感じます。
 

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 スポットに当たる麺顔はいかにも現代風な明るさと淡麗さを共存さえるもの。スープはキラキラしてるがスポットライトの影響もありなむか?。洋食経験者か?と思わせるようなハイカラさが大いに滲んだ雰囲気です。
 

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<スープ> 煮出し感クリアーな鶏エキスに濃口醤油の凛々しさ!生姜の風味と香味野菜の風合いが実にユニーク!

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 さてスープ。用意されたレンゲはスリムで凹みが浅いタイプ(きっと飯丼用)で掬うのに少し苦労しながら味わいますと、香味油とベースストックから来る明るく芳醇な動物系の旨味があふれる。鶏清湯のゆらめくような味わいが中々いいね!。口の中で転がしたくなるような、ふわっと拡散するような旨味で、バターのような濃厚な鶏油とは違う様子。乾物の溶け込みと醤油の円やかさが一体となった旨味がいい感じです。
 

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 香味油かベースのどちらかに生姜の香りが滲んでるところが、華やかに感じさせるイメージ。生姜は清涼感もあるけど、他の香りにも絡むのでジリジリとした感覚はないようです。その他の香りだが、これが実に面白い風合いで、個人的にはオリエンタルなスパイス感にも思えてしまうが、これが複雑で見当がつきにくい。店の蘊蓄書きの断片から香味野菜の余韻なのかと思うけどね・・・。クローブのような雰囲気も察したが、そんなに強くもないので不思議な旨さです。
 

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 カエシは濃口醤油だそう。出汁が明るいから生揚げかとも思ったが、醤油清油を思わせるキリリとした輪郭もあるから、激しくそれに頷いてしまう旨さですな。中盤以降は麺の風合いが溶けて撹拌されて微かに霞みが出てきますが、ますますカオスさが高まる旨さで、全く飽きません。
 

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<麺> 菅野製麺所!全粒打ち込みの多加水ストレート角太麺!もちりと弾ける明るい歯応え!出汁吸い込んだ噛み締めは仄かに甘く!

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 この店は本当に自由だね。テーブルセットもそうなんですが、麺が細麺と太麺を選べる上に、大盛りはサービス。タダ・無料・サービスと言うワードには激しく反応してしまう卑しい性格なので、ここはもちろん大盛りを選択。そして菅野製麺所だから細麺期待なところだが・・・今回は太麺をチョイス。先客がそうしてたからツラれたみたい(汗)。
 

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 おお!全粒の打ち込みか!そして多加水のストレート角太麺。最近は素朴な縮れを印象づける太麺が少し人気の傾向にあるかと肌感覚で思うが、膨れて丸みがあるけど角麺って感じがいたします。多少捩れが見られますが、ストレート麺と言い切ってしまおう。
 

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 見た目の通り、弾力はとても明るい感じで文字通りのモチモチ感覚。全粒打ち込みだけあって、序盤には香る部分もあるし、素地からくる甘みもしっかりしているイメージです。出汁を持ち上げると言うより、濡れて吸い込むのがやや得意そう。中盤以降になると、プツプツと小気味よく千切れるようになり、奥歯で潰すと出汁と麺風合いが一体となった旨さがいいね。噛み締めて別の甘みにも感じる旨さの高鳴り!。
 

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 旨さで思わずズボボボボボーーーーっと吸い込みにかかりますが、太麺ゆえに多少暴れるのね。汁はねはご愛嬌。大盛り無料な上に、替え玉も対応してれるようで、この点でも自由度を感じてしまうじゃないか!。都心なりの価格設定かなぁーなんて最初では感じたのだが・・・徐々にコスパを感じてしまいます。
 

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<チャーシュー> 低温調理系豚肩ロースと円やかな煮出し感覚の豚バラ肉!出汁を吸い込み一層味わい深し!

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 豚の2種肉。部位と調理を変化させてます。まず一番大きく目に入るのが低温調理の豚肩ロース。超大判が2枚あり、脂身の差しが多めです。想像通りにスープ熱で脂身は蕩けだし、所々透明感も生じている。一番脂身の甘さを感じる状態ですね。そして赤身は熱と出汁でピンク色が白くなりつつある状態。出汁の旨味が浸透しつつある状態。こうなるとさっさと一枚丸ごと食らいつきましょう。口の中でミルフィーユのように重なりますが、本来の肉味・出汁の旨味・脂の甘みが、一緒に楽しめるのが実に旨いのです。やはり特製にしといて良かった・・・一枚食ってもまだ一枚楽しめる。
 

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 一方は、豚バラ肉。煮豚タイプですが丁寧な仕事ぶり。出汁とは違ったあっさりタイプの煮込みで、崩れも少なく綺麗です。タレと言うより出汁で静かに煮込まれたような・・・そんな脂身の甘みが優しい。いつもなら白飯と合わせたいと思う豚バラ肉だが、酒と合わせたくも思えます。
 

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<味玉にハズレなし!> 薄口醤油系のあっさり出汁が深く浸透!トロミ豊富な濃厚濃密卵黄は甘みすら覚えるマチュアな旨さ!

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 チャーシューを食った後だから余計にそう感じるのか。こちらはトッピングは薄出しで煮たような感覚で、全体の一体感と言うより、素材それぞれが独立して味わい深いようにも感じます。この味玉もそうで、スープの濃口醤油系の味風景よりは、とても穏やかな出汁の浸透を感じるかと。白身は染まると言うより出汁を含んで柔らかいと言う雰囲気で、しっとりと楽しめる旨さでしょうか。
 

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 そして卵黄だが、上品な濃厚さ。出汁浸透の深みはあるのだけど、パワフルと言うよりも円やかなイメージのコク深さです。ジュレと言うよりトロミを楽しませてくれるタイプ。されど適度に濃厚濃密さがあり、食べ応え・味わい満足は十分。嗚呼、やっぱり味玉ってシンプルのようだけど、色々な味風景があるもんだね・・・。
 

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<メンマ> 歯切れよく柔らかみあるデカい穂先メンマ!薄味仕立てで出汁と素材の旨味が伝わる!

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 同じくメンマも妙に単品としても旨いね。こちらは3つの味イメージが折り重なるのだけど、まず出汁感が柔らかい。やはりスープと同じカエシじゃないイメージで、お出汁が浸透した旨さを感じるようす。そういう感覚なので、次には素材の旨さを感じてしまうほどです。穂先メンマだから元々淡白な味わいと柔らかさがあるんだが、それだけにいつもみたいに下味メインってな感じじゃないのが好印象。
 

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 そしてこれは計算じゃない部分だが、トッピング配置の都合上、香味油と深く絡むのね。その余韻も穂先の隙間に絡むので、この味わいも滲みます。昼間でも酒を出す店だったら、これをアテて飲みたい次第!。
 

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<〆飯> いくらごはん!自慢の土鍋炊きたてご飯にのって溢れる山のようなイクラ!焼き海苔を千切りかけてみよう!

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 生卵と焼き海苔がサービス!白飯で極上卵かけご飯!といきたいところだったんだが・・・いくら好きなイクラちゃんなオレなので、ここはやっぱり「いくらごはん!」。
 

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 イクラの味わいをつべこべ言うのはねぇー。だけど短くいうと生だけど生らしい嫌味がなく、出汁も優しい感覚なのでとてもナチュラルに楽しめるイクラでした!。日本酒飲みながら食えるようなイクラ飯!。
 

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 激しくオススメしたいのが「焼き海苔」の活用。せっかくサービスでナイスな焼き海苔があるのですから、手で千切って、即席手揉み海苔にしてしまって、いくらごはんにふりかけてみましょうよ!。絶対に旨さが高まること保証!。炊き立ての白飯というのもまた秀逸な旨さ!甘さ!。お米はあきたこまち。土鍋だと熱伝導がゆっくりだから、旨味成分が崩れず、本来の甘みや味わいキープらしいよ。旨し!。
 

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総じまして「面白屋号とは完全裏腹のご立派さ!テクニック感じるコンテンポラリー醤油清湯拉麺!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。それにしてもいきなり凄い店が出てきたもんです。このコロナ禍の折に実に頼もしい新店の船出。いつもの活動エリアからかなり外れるので、頻繁には通えないが、モニターはしていくつもり!。季節毎に入れ替わるご飯物にも期待!人形町駅A5出口すぐそば!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 

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