ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン4302】 食堂 七彩 (東京・都立家政) 稲庭中華そば 塩 大盛 + 味玉 〜素朴の中に淡麗さ!優しい中にキリリ感!干してこそ旨しな乾麺!これぞ和風拉麺!

乾麺の旨さを求めて

 

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 お彼岸前後に一気に気温が落ち着き、あっと言う間に秋雨前線と台風接近の頃合いに突入。本格的秋を感じますねぇ~。今年の上半期は燃え尽きないままのラーメン活動。そして景気業績厳しい世相。何か胸のうちに溜まったものを感じますので、ちょっと変わった一杯を求めて、また「食堂 七彩@都立家政」までやってまいりました。
 

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 狙いは「スタミナラーメン・ブラック」だったんだけど、「ブラックとレッドは終了」とのこと。フツーのスタミナは前回食ったばかりだし、ちょっとシクっちゃった(汗)。何か他のでガッツリ晴らそうと券売機の前で少し悩んだけど、逆に落ち着いたものを食おうと心を変えて選んだのが、「稲庭中華そば」でございます。醤油は経験あるので今回は塩で。そして味玉追加の大盛!。
 
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 しっかし、こちらの店長の対応力は流石だね!。大勢押し寄せる客がいろんな注文するのは仕方ないが、「乾麺」「手打ち麺」オーダー乱れ入り。しかも冷やし系も時折対応。これをワンオペでこなしつつ、両替も対応・・・マルチな活躍ぶりで、慌てる風でもないから凄いや。乾麺の冷やがけと、熱々スタミナラーメンの同時進行って、横で見てると面白い!。仕事が出来る人ってカッコいいよね!。
 
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<全体> 美しすぎる麺線!双子卵黄の面白さ!素朴な具材の落ち着き!極まる和風拉麺感覚!

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 そんな感じでご店主の動きをボケ―っと眺めていた次第だが、客裁きも中々。後客が3名なので並んで食べていただきたいと、頭を下げて座席移動をお願いされると、快く受けますよ。少しでも助けになればという心持ちで、その直後に受けとったのがこの麺顔です。
 

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 おおお!数年前食ったイメージとは随分と洗練されてるじゃないか!。格段にお洒落になってる!美しくなってるじゃないか!。一番目が付くのは麺線!。柴崎亭・たんたん亭真っ青のような揃いレベル。近年このようなの増えてきたとは言え、仕上がりは流石!。それにスープを塩にしたせいか、透明感と霞み具合が奥行き深く見えて、これまた美しい。具材は鶏肉が下に沈んで見えにくいですが、なめこは相変わらず素朴そうだし、メンマに代わって姫竹のカットなんかは、和風感を高めるニュアンス。そして何と言っても味玉の卵黄が双子ちゃんが少し崩れたようで・・・これまた素朴感がありあり。
 

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<スープ> ナチュラルな鶏肉エキスに仄かに染入る山の幸!魚介の塩ダレが微かに震える旨さ!

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 今回は調理を見れる位置に座れたので、初めて分かったことがある。鶏ガラの芳醇な旨さを前回同様感じていたんだけど、具材の鶏肉は、スープを温める際に生の状態で行平鍋に入れられるようで、そこからジワジワと温めつつ、ナチュラルにエキスを煮出している様子。香味油に鶏油を使っていないために、ナチュラルな鶏旨味となっております。塩系だから余計にスマートに感じた動物感かも。
 

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 また落ち着く味わいは魚介系が浸透しているかと。煮干・節などの基本的な乾物系は一定には溶けていると思われます。一方で、塩だれに響く魚介ニュアンスが、個人的には落ち着く味わいになっている様子。微かな煮干しと勝手に邪推です。またトッピングの「なめこ」と「姫竹?」のカット素材の風味や味わいもじわじわと滲みでており、それが和風な旨さに貢献しているイメージ。
 

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 更に印象的なのは、麺の風味がしっかりと出汁に溶けていること。きっちりと湯切りはされておりますが、生麺にはない滑りがあるようで、それがスープにも溶けているようです。この為少し甘味があるような気がいたします。
 
 

 

 
 
<麺> 干し中華めん!思わず唸る滑らかな喉越し!まさに乾麺ならでは!薄っすらと麩も配合で汁吸いきっても風味あり!

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 さて本題の「稲庭中華麺」。干し中華めんと書けばいいのか。生の方が上に決まっているという固定観念は拭い去れます。目をつぶってたら、滑らかなストレート細麺としか思えない食感で、正しく唸る完成度。やはり一番の感動は「滑らかさ極まるスベリ」でしょう。まるで表面に細かい気泡があり、そこに糊化した成分が貼りつきまくってるのか!?と思えるほどの滑りで、ツルツルと言うよりトロトロとしたイメージも少しある。極端に麺同志がよりそうから、スープの持ち上げ自体も最高レベルです。
 

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 前歯のキレは非常にライトで小気味よい。乾麺だと伸びるということがないのか・・・終始一定の噛み応えにも感じます。そして噛み締めるとしっかりと、甘味も感じるほどで益々生麺感覚とみまごう旨さがさく裂。大盛で280gということですが、楽勝に食えますからビビる必要なし。大盛激しくオススメです。
 

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 関心したのは、「薄っすらと麩も配合」であること。勝手ながらここも風味の良さや甘味に貢献していると思われます。別に麩が甘いわけじゃないんだが、乾麺であろうと地粉感が少し感じ取れるだけでもナイス!。ここは同じ稲庭でも「うどん」とは明らかに違うところ。お店でも販売紹介してますね。ちょっと気になる・・・。
 

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<具材①> 仕上げにスープと一緒に温められる鶏胸肉!汁との一体感とフカフカな柔らか旨さ!

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 ゴロっとデカいのが3つ。鶏肉カットが丼の中で転がりますが、フカフカで柔らかい旨さ!。記述の通り、出汁を行平鍋で温める際に投入されてますから、まさに「出来立ての旨さ」を感じます。あの調理する感じでは、下味なド施していないはず。ナチュラルに出汁が浸透して、中から鶏と出汁の旨味を一体化させてる感じです。
 

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 フレッシュさも感じる鶏旨味!。そこに薬味ネギを絡ませると相性抜群で、思わず白飯くれと脳裏で叫ぶ。一味や胡椒をふるともっと旨そうだが・・・スープ感を崩しそうなので却下。皮や脂の旨さは分かりやすいが、鶏の肉部分の淡泊な味わいが、出汁と絡んで見事なのです。
 

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<具材②> 姫竹カットサクサク歯応えと・・・なめこの滑り!エキスが溶けて和風感アップ!

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 シンプルにメンマということなく姫竹。ざく切りよりも細かく、千切りよりも分厚く・・・そんなイメージだが、元がスリムだから具材というか、トッピング飾り程度か。しかしこのセンスは好きですよ。和風拉麺スタイルとしてビシッと統一感でますから!。素材自体から出汁がでる訳じゃないけど、逆にスープに染まる姫竹が旨いし、麺と絡むとまた更にいい感じ!。
 

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 そして「なめこ」。これは前回食ってしっかりイメージ残っており、お久しぶりですねと挨拶気分で食らいました。七彩の稲庭には、なめこが必須ですよ。稲庭麺の滑らかさを、更になめこの滑かさで補強!?コーティング??。淡く独特な風味が汁にも溶けますから、少量とは言え実にいい仕事をしております。
 

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<味玉にハズレなし!> 双子ちゃん卵の薄出汁味玉!仄かに甘味を感じる白身!深く染みこむ半熟卵黄!舌絡みつく旨さ!

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 予め糸で割ってくれる味玉。200円ってのが正直懐痛いんだが・・・味玉好きとしては外せません。初見で割り方を失敗したのかと思いましたが、どうやら卵黄双子の玉子だったみたい。このタイプの味玉だと・・・「与ろゐ屋@浅草」がイメージなんだが、ここでもやってるのね。白身の外周が薄い茶褐色になっている割には醤油感が低い。白出汁か塩味玉のような・・・全体的に優しい味わいです。
 

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 しかし浸透は当然深いようで、沸騰後10分前後程度の固ゆでとトロトロが半々に入り混じる味玉は、ネットリと濃密感与えながらも甘いに近い旨味を感じます。トロトロ部分の甘味が、固ゆで部分に混じって一体化する・・・卵黄の旨さが素晴らしい!。思わず塩出汁にも沈めて旨味を足そうと試みます。嗚呼・・・ちょっと強気な価格であろうと、味玉の旨さにはハズレなし!。
 

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総じまして「素朴の中に淡麗さ!優しい中にキリリ感!干してこそ旨しな乾麺!これぞ和風拉麺!」

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 ・・・と言う感動!。「七彩」と言えば、自家製手打ち!手揉み極太麺!がイメージだが・・・全く対極な「乾燥細麺」もレギュラー展開してる。そこが実に面白い店で、どっちも甲乙つけがたしな完成度だから面白い。麺に強い拘りを見せる一方で柔軟な発想。柔軟なようで、実はそれも強い拘りだったりもしてね・・・・。やはりいい店。思い起こせば、まだメニュー制覇もしてないし、地道に訪問頻度を上げてゆこうかと、今回の実食で感じ入った次第です。乾麺・・・侮るどころか拉麺でも恐るべし可能性の高さ!先入観捨てて素直に素直な旨さを啜るべし。まだだったら激しくオススメ!。旨し!なので・・・、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 

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