東京23区名作冷やしらーめん!毎年食うべし!
長らくラヲタをやってると「どこが一番旨いですか?」などと、まるでフェルマーの最終定理を証明せよ・・・みたいなことをよく聞かれます。いやぁ〜ちょっと答えに難い・・・などと逃げてみる。しかし、「だったら冷やしなら?」などと続けて聞かれてまた絶句。悔しいので後になって、冷やし系についてゆっくり考えてみますが、東京23区に絞っても軽く30以上は挙がってくるから、やっぱり答えがまとまらない:汗。
そう、これは旨いから毎年夏になったら食おう!と思っても、実際は食い逃すことがとても多いのです。そんな感じで食い逃しがちでいつも悔しい思いをしているのが、こちら「らーめん天神下 大喜」の「冷やしとりそば」。どうも移転してから、駅からかなり遠くなったので、暑い中に出向くのが後回しになってるうちに夏が終わってたのね。今年は早めにゲットです!。2年ぶり!。そして食ってから思う・・・「これはやっぱり東京23区名作冷やしらーめん!毎年食うべし!」と。
<ノンアル> アサヒドライゼロ!ビールに一番近い味!?スーパードライの雰囲気ありあり!もうこれでいいかも!
もう暑い!暑すぎるので短い行列で待ってるだけでも干物になりそうです。喉は既にカラカラを通り過ぎてる。平日だったけど、緊急事態宣言下なのでビールが飲めないのもあるし、ここはノンアルコールビール!。アサヒドライゼロで喉を潤します。
くうぅ〜〜〜沁みるぅ! 今にも川平慈英の声が出そうです。実はこのアサヒドライゼロ。一番ビールに近い味と感じており、そのモデルはやっぱりスーパードライ。その風合いにすごく似ている。特にこの猛暑で汗だく喉カラカラな状態では、ビール本物と遜色ないキレと味わいにも感じます。最初の一口が終わった後は、苦味が広がる中に甘味すら覚えたかも。こうも緊急事態宣言が度重なると、店でノンアルを頂く機会が増え、最近では違和感すらなくなってきたかもしれません。もはやビールでなくともこれでいいかも?と時々感じてしまいます。特にこんなタイミングでは。ただ、やっぱりノンアルだと・・・サービスのお通しは出てくないのね:苦笑。ま、仕方ないか。
<全体> 和風冷出汁の創作意欲!手のこみ様がハンパなし!誠意すら感じる夏のゴージャス感覚!
実はこれは昼夜限定15杯。暑さ厳しいランチタイムだと、売り切れるかもしれませんのでご注意を。カウンターに座るタイミングで全体をチラ見したけど、半数が冷やしでやっぱり人気高いみたいです。ゲットできてひと安堵。そんな一杯はこんな麺顔で配膳されました。
おおお!これこれこれ!受け取った瞬間から具材の賑やかさと迫力がアリアリ!。しかも質感高くて和風なセンスも滲むと言った感覚。そして美しいのです。これだけカオスな具材の冷やし系はそんなにないかと。穿った言い方なら厚化粧と感じるところですが、いえいえそんな気すら全く起こらず。かなり豪勢ゴージャスなんだけど、どこかしら全体として和風な落ち着き?整い方?をしているのがとても印象的です。ただ、以前食った記憶とは少し様変わりしてる様でもあり。気になったので、後で拙ブログと確認したらやっぱり少しばかり具材がアレンジが変化してました。
<スープ①> 出汁は冷え冷えハイブリッド!氷とジュレが溶け混じり合う不思議な冷涼感!オモロイ!
2年前食った記憶では、冷え冷えな感覚がとても極まっていると同時に、ねばりがあった様な記憶。そう、少しトロトロだった様なイメージでしたが、今年のこの一杯は違ってました。以前はオクラが入ってたこともあってだが、ゆるゆるとしたトロミだった様子。ところがこれは「かなり以前とは違う。冷えて少し固まった様なジュレ感」。
しかも工夫が凝らされてます。丼手前のスープは、鶏出汁が冷えて固まった様なジュレ感だが、丼奥のスープは「出汁氷」をクラッシュした様な状態。崩れた氷の感覚です。口に入れて噛むと微妙にガリガリした食感。それが食らっていくうちに、手前と奥が入り混じって一体化してゆきます。出汁は冷え冷えハイブリッド!氷とジュレが溶け混じり合う不思議な冷涼感!ってなイメージで超オモロイ!。進化したな!って感じます。
<スープ②> 冷えても芳醇鶏旨味!乾物の溶け込む落着き!大葉が溶け込み清涼さ高める旨さ!
そして冷えても旨味はしっかり!。冷やしの「とりそば」だから当然、鶏の旨味がしっかりしております。塩系だから「鶏塩」な雰囲気。淡麗で冷たい鶏出汁で、塩気もいい塩梅。しかし鶏塩と言うシンプルな味わいでもなく、複雑な旨味の溶け込みと、温度感とは違う清涼さも感じます。
鶏エキスがあり明るい動物系の旨味!鶏挽肉も絡むので優しい鶏味の広がりです。そこに「大葉」の刻みが入ってるので、独特の和風ハーブ感に清涼さが滲むと言ったところでしょうか?。そしてその合間に鷹の爪の淡い刺激を発揮し、塩気にもエッジが効いた様な味わいと感じます。凛と引き締まる様な味わいかと!。
乾物類も深く染み込んでいるのでしょう。和風な落ち着きを感じます。また具材の味も微妙に染みているようで、鶏挽肉以外にも、那須のお浸しやなめが混じる一体感。 途中でレモンを絞り入れましょう。全体的にレモンにより淡く酸味が沁みるイメージかと。
<麺> 自家製麺!素朴さと明るさ溢れる多加水平型麺!緩い捩れと淡い波打ちボコつき!ツルツルモチモチ歯応えが快感!
やはりここの自家製麺はいい感じ。幅広な平型でフツーなら素朴に感じるところがかなり上品!。みるからに多加水系で表面の艶やかさに、ジュレっぽスープが絡んで、つやつやで旨そうです。そして冷たさをしっかり麺の素地にも感させるのが秀逸で、密度感はそれほどきつくなくて、自然とモチモチな感覚で楽しめます。麺の風味は冷出汁を通しても感じ取れる。また捩れた部分に鶏挽肉が絡むところも面白いです。
冷たい麺だと汁浸透は期待薄なんですが、全体にジュレぽいスープがしっかりと絡むので、実は味わい深いイメージ。前歯や奥歯でクチリと噛み潰すと冷出汁旨さが、濃ゆく感じます。また、胡瓜やネギとも絡み易いので、サッパリ風にも楽しめるかと。また性懲りももなく鶏肉で巻き込んだりもしましたが、具材との絡みで麺の味わいもまた昇華すると言った感覚です。
<チャーシュー> 鶏モモ肉の旨さがダイレクト!冷えても焼き香ばしく身の味わいしっかり!旨さが沁みる逸品!
やはり名物「とりそば」のお店だけあって、鶏肉が実に旨い!。鶏は肉味としては「もも肉」が一番深いと思っているんだけど、冷えてもその旨味がありあり。特に皮の焦げ具合やらそこから滲む脂がナイス!。冷えてても肉の焼けた香ばしさが、ほんのりと香るのでは?と思うほどです。
また肉が実に柔らかいしジューシーさを保ってます。軽くピンク色を残した様な身で胸肉に劣らないほどの柔らかさ。何の抵抗感くサクサクっと千切れる歯応えが快感です。それは、冷たい汁に浸っていても温かみを感じるような旨さ。嗚呼、本当は酒と合わせたいのになぁ〜なんて感じてしまいます。マジでいくらでも食えそう。このメニューは特製レベルに具だくさんなんですが、トッピングチャーシュー追加もオススメかもしれませんね。
<他具材> 毎年微妙に変化!?オヤジ泣かせな具材が賑やか!どれも確かな旨さ!
相変わらず具材がとても賑やか。特に夏野菜とくれば茄子が格別。おひたし状態の茄子が好きなんです。冷出汁と絡んで吸い込んで、更に旨く感じるよう。嗚呼、またここでもビールか冷酒を欲する次第。ただ前回より少しサイズが小さくなったと感じるのは気のせいか??。
このほか、「山盛り胡瓜千切り」「なめこ」「鶏挽肉」「プチトマト」「白髪ネギ」などが投入されており、味わい豊かです。冷出汁に混じる「刻み大葉」と「胡瓜の千切り」が絡まるのも旨い!。これが面白いほどに風味と歯応えを演出してくれます。
出汁の氷がゆっくり溶けて、ジュレっぽさが滑らかになる。そんな冷出汁と、具材が溶けて一体化してゆく様です。旨さの相乗効果ですな。酒が飲めないなら小ごはんをもらって、冷がけ飯として〆るべきでありました。次来る時の課題にしておきます。
<味玉にハズれなし!> しっかり出汁が浸透し甘味深い味玉!涼味の中に温もりすら覚える甘味アクセント!
半玉だけどデフォルトで入ってるのは嬉しい!。しっかりと箸休め的な存在感アピールしてました。ややハードボイルな仕上がりで、卵黄はちょいスカな状態。でもねっとりとした部分もそれなりで、食らうと舌全体に絡みます。白身は下味がよく浸透しており、少し引き締まった様子。結構味付けの浸透は深めです。それが冷えた味わいに慣れてしまった舌には、箸休め的にいい気分転換になる感じ!嗚呼、やっぱりハーフでも味玉が旨い!ハズレなし!。
総じまして「冷え冷え感にカオスな具材展開!そして緻密な味組み立て!毎年通うべし極上冷やし麺!」
・・・と言う感動の嵐!。2年ぶりに食らったけど、旨さ相変わらず斬新です。当然また来年もこれ食らうつもりですが、他のレギュラーメニューの開拓が不十分なので、緊急事態宣言が明けて、世相が落ちついた頃に、酒とわせるの狙ってまた来ようかと考え中!。感動を覚える旨さですから、この夏機会があれば是非!。東京23区名作冷やしらーめんですから!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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