居酒屋の〆ラーメン・・・ただ者ではない予感!
だれやめや (東京・阿佐ヶ谷) 特製らぁ麺 塩 + サッポロラガービール赤星 中瓶 〜ラーメン食べて詠います
- <酒> サッポロラガービール赤星:近年人気が復活!日本最古のラガービールは原点回帰の旨さなり!
- <全体> 着丼の瞬間に凛と感じる美しき麺顔迫力!居酒屋の〆ラーメンどころではないのだよ!
- <スープ> 宮崎地鶏の濃ゆい旨味と思いきや・・・拮抗するほどに魚介の旨味が詰まっとるぞ!恐るべし!
- <麺> 麺屋棣鄂:京都のカリスマ製麺所のこだわり!程よい加水の低さで風味よく、汁を吸い込んだ仄かな甘味が上品!
- <チャーシュー> 肩ロース肉もハンパない!ピンク色したローストポークのしっとり感ハンパなし!見栄え以上にボリューミー!
- <薬味> これだけ黒子役が仕事するとは!生の山椒粒と柚子のフルーティー感覚はちょっと他にないよ!
- <味玉にハズレなし!> 専門店顔負けの崇高な仕上がり!超薄出汁がしっかり浸透して卵本来味がイキイキ!
- 総じまして「いずれ表舞台で化けるかもの旨さ!今のうちに食っとくべき一杯かも!」
「だれやめや」・・・変わった屋号だと思って調べてみました。宮崎弁で「だれやめ」とは「だれる」ことを「やめる」と言う意味らしい。つまり、凛として行こうぜ!と言う意味で、真剣勝負って感じを示しているらしいっす。そんな心意気のラーメンが、実際にはこんなに素晴らしいとは・・・想定外でございます。すでに心を奪われております。
<酒> サッポロラガービール赤星:近年人気が復活!日本最古のラガービールは原点回帰の旨さなり!
ま、基本は居酒屋なので、ラーメンだけ食って帰るのも無粋と思い、ビールを所望(嘘つけ!いつも飲んでる)。こちらは、国内4大銘柄を全て揃えているとのことで、だったら当然、ハートランドか赤星。赤星ならと言うことで、それをチョイスです。
しっかし、妙に最近になって赤星を味わう機会が増えてラッキーと思ってたんだが、新聞によると最近になってラガービールが見直され、緩やかに伸びているらしいっすよ。きっと40代・50代のオヤジどもが、ようやく歳食って旨さがわかってきたって感じですかね。若い時、サントリーのペンギンのビールばかり飲んでたオレも、やっぱり本格ビール旨しですからね。日本最古のラガービールは原点回帰の旨さなり!
<全体> 着丼の瞬間に凛と感じる美しき麺顔迫力!居酒屋の〆ラーメンどころではないのだよ!
実は結構流行ってるね、この店。10分もしたら客がどんどん入ってきて、宮崎地鶏が赤々とした炎でどんどんと炙られておる。この状態で本当に片手間でもラーメンが提供できるのかと、少し不安もよぎりましたが、いえいえ・・・ご夫婦連携よろしく、並行作業で完璧な仕事ぶりでございました。そんな一杯はこんな麺顔!。
おおお!写真宣材にそのまま使えそうなほどの整った美しさ!マジかよ、居酒屋の〆どころでの騒ぎではない!。専門店を凌駕する質感と迫力!。色彩感、具材配置のバランスと絵心、麺線の整い・・・どれを取っても素晴らしい!。ようやく出会えた一杯だが、着丼の瞬間はそのあたりの空気が凛としたではないか。しかもご店主が明るく低姿勢な接客で、一点だけ注意事項を伝えてくれる・・・。「この黒い粒は生の山椒ですから・・・是非、一粒づつ食べてみてくださいませんか」とのこと。強いこだわりとメッセージ性があるのね。本当に魂を込めたと、心に受け止めましたよ!
<スープ> 宮崎地鶏の濃ゆい旨味と思いきや・・・拮抗するほどに魚介の旨味が詰まっとるぞ!恐るべし!
もうドキドキが止まらない。ささっと写真メモを撮り終えていざ実食!。まずはスープからですが、ひとクチ啜って、旨い悶絶とその思考が止まらない!。宮崎地鶏の居酒屋なので、地鶏エキスは承知で構えていた。やっぱりそのコクはイキイキとしてるよね。香味油で鶏油を足した艶っぽさとはまた違い、ガラを丁寧に炊き出したボディの分厚さが実にいい感じ。淡麗さと素朴さを同時に感じるような鶏旨味が素晴らしいじゃないか!。だがそれだけに止まらない。
魚介がある程度拮抗してるかのように、分厚く響く感じもあるからビビる。初見でスープ表面に煮干しにも似た膜があるなとは感じてたんだが、それはやっぱり魚介の仕業だったんだよね。昔の受験勉強でよくやったように、難しい問題は答えを見ながら考えを整理してゆく・・・蘊蓄を思わず見てしまいました。のどぐろ煮干し!!・・・それかぁ・・・煮干しで指を引っ掛けたくらいはわかったんだが、それがのどぐろだったとは・・・恐るべし。その他、節や昆布程度は使っているとは思ったものの、干し貝柱までも投入とは恐れ入る。なるほどーーーーここのご店主、味の引き出し多そう!。最近そんな方が増えて追いつけない。
さらにカエシの使い方が多彩でした。ずっと前から、塩スープと白醤油スープの味イメージが入り混じっていたんですが、円やかさと和出汁感覚で白醤油は感じてました。白醤油使ってたんですねー・・・。ここまで気を使う、居酒屋〆ラーメンって他にある??。
<麺> 麺屋棣鄂:京都のカリスマ製麺所のこだわり!程よい加水の低さで風味よく、汁を吸い込んだ仄かな甘味が上品!
厨房で張り切るご店主おTシャツがかっこいいなと思ってたら、「麺屋棣鄂」のロゴが入ってた!。おおお!それ欲しい!オレにも売ってくれ!・・・オレは京都オリジンだから、京都のカリスマ麺はどうしても肩入れしてしまいますのであしからず。えこひいきします。
風味と味わいを割と強く感じる麺。棣鄂は全粒打ち込みが割と多いイメージ。しかし見るからに漆喰のように滑らかで純白に近い地肌です。口当たりは麺線そのまま感じるようで、麺のシルエットも明確。ズボボっと啜って前歯で千切ると風味がふわり・・・加水は低めのようです。汁を吸い込んだかのように見えて、小麦粉の香りを序盤ではほのかに伝えます。奥歯へ送って潰すと麺の旨味?甘味?を感じます。嗚呼・・・いい粉感。
それでもゆっくりと汁が浸透して、全体に染入り切ります。それでも膨らんだ様子はないけど、中盤以降は啜ってはただ噛み潰すの繰り返し。すると出てきた出てきた・・・汁と麺グルテンの一体感!。一気に唾液が溢れると思ったら、汁をどんどん感じた旨さに、麺の甘味が加わり一体化!。超うめーぜ!。おいおい・・・これが本当に〆の一杯のレベルかよ。
<チャーシュー> 肩ロース肉もハンパない!ピンク色したローストポークのしっとり感ハンパなし!見栄え以上にボリューミー!
〆の一杯で特製があったり、つけ麺があったりするのも珍しい。思いっきり肉を堪能できる特製でした。肩ロース肉のスライス。デカデカサイズなので、オレでもひと口で食うのはしんどいほどにボリューミー。それがなんと3枚もあるから素晴らしい。
肉質もいいね。赤身と脂身の差し入り具合とバランスも良い感じ。部分的にまるで霜降りかと思える部分もあったりして、それが適度に熱が入って蕩ける旨味です。適度にスープでしゃぶしゃぶしながら、全体調整して味わう!。ううう・・・またサッポロ赤星を欲してしまう。
次に述べる山椒の風味と一緒に食うと本当は一番旨い。ただ・・・一粒づつ大切に味わいたい。一枚づつ丁寧に味わいたい。
<薬味> これだけ黒子役が仕事するとは!生の山椒粒と柚子のフルーティー感覚はちょっと他にないよ!
薬味まで気を配り尽くしてます。紫っ玉ねぎの微塵は細かくて揃ってる。青ネギですら普段はただ浮いているだけなのに、ここではお洒落にまとまっってる。柚皮も刻まれてるが微塵に刻まれており、色合いが取っても明るい。そして・・・生胡椒。この漆黒さがググッと全体を絞めてます。
本当に言われるがまま、一粒だけを齧ってみたが驚くほど柔らかい。ガリッて全くいわない。なのに直後の鮮烈な刺激は山椒そのものなのだが、とっても明るい刺激で実にフレッシュ!。しかも柚とも少なからずコラボする薬味感で、バスケで言うダンクシュートが花形だとすれば、そこに辿りかせるパス回しの重要な役割・・・って感じっす。まさしく山椒は、黒子っち。
<味玉にハズレなし!> 専門店顔負けの崇高な仕上がり!超薄出汁がしっかり浸透して卵本来味がイキイキ!
味玉で馬脚を表すどころか・・・専門店と同等か凌駕する勢い。超薄出汁をしっかり丁寧に染み込ませている・・・なので象牙色な卵白なのに香りと味わいが深いじゃないか。当然それも卵黄に浸透しているが、まるで熟したような旨味がほんのり。そしてやっぱり卵黄本来の味わいがメインとなって、トロトロで舌に絡みつく快感ですよ!。これはスープに溢れさせてはいけないタイプ。しっかり大胆に、3クチに分けて堪能し尽くさせてもらいました。嗚呼・・・やっぱり味玉にハズレなし!。
総じまして「いずれ表舞台で化けるかもの旨さ!今のうちに食っとくべき一杯かも!」
・・・と言う超感動!。マジ・・・居酒屋の〆の一杯としとくのもったいないっす。そのうち、居酒屋から飲めるラーメン屋に業態変更してもらいたいし、そうなることを期待ですがー・・・しかし居酒屋も捨てがたい雰囲気ありあり。実に嬉しくも悩ましい店です。そのうちもっと私以上のラヲタが嗅ぎつけること間違いなし。混む前に、今のうちに食っといた方が良いかと思われます。オフ会にでも活用できればラッキーかと。中央線利用ラヲタなら一回食っとけ、激しくオススメ!。旨し!なので・・・今後の発展と応援を込めて、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!