ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3800】 MASA'S KITCHEN 47 (東京・恵比寿) 冷やし担々麺 + 青島ビールプレミアム 〜セレブ専用冷やし担々!この夏・・・一回食っとけ浮世の贅沢!

ここも平日じゃ厳しい?休日予約なしで体当たり!
 

 

 JR恵比寿駅の南東エリア辺りに出没。ここは個人的には「前川」と言う町中華っぽいラーメン屋があって、馴染み深い場所なのです。ところが今ではその前川の姿が見られず・・・時代の流れを感じます。その代わりに何故かハワイアン風飲食や雑貨の店が増えつつあり、変化と逞しさを感じますね。このエリアで実は、ズーーーーーっと気になってる宿題店があって、今回は意を決して訪問してみました。それが「MASA'S KITCHEN 47」。平日ランチでは、フラッと食えるような雰囲気でもないからね。週末休日に突撃です。
 

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 明るい階段を降りて地下へと下る。扉を開けると・・・実に渋いバトラーのような方が「ご予約のお名前を賜ってもよろしいでしょうか?」などとおっしゃる。その時のオレ・・・クロックス履いて、パンツからシャツまで使い古されたユニクロ姿。それなオレでも「はぁ?」などと言うそぶりは一切見せないのが流石プロだね。素直に・・・「予約するの知りませんでした」「冷やし麺だけ食べれますか?」など伝えたんだが、そのバトラー氏は、オレに対しニコニコ笑ってカウンター席へと案内してくれました。
 
 あとはフロア係へバトンタッチ。オレがカバンを床下に置こうとしたら、その係の彼女が荷物フックの場所を教えてくれる。そしてそのあとは椅子を引いて、腰掛けたら押し出してくれました・・・・。ああ、ここはやっぱり、普段のラーメン屋とは別世界なのだ。
 
 

 

 
 
<酒> 青島ビールプレミアム!ゴージャスな青島でまさにゴールドエクペリエンス!
 
 ここでメニュー冊子を渡されました。それが重くて枚数少ないのに厚みがあって高級感バリバリ!。庶民のオレは選べずで、すみません・・・メニュー冊子の中で一番安い酒を選ばせてもらいました(爆)。それでも小瓶で800円です。まともに行けばシャンパンと言う流れか?。まあ、こういう雰囲気な店はそういうもんだろうと、気持ちを切り替えられました。そして、接客コードの高さを示しながら、配膳されたのは見慣れないボトルでありました。フロア係はオレの隣に立ったまま、「お注ぎいたします」と言いながらその場で泡立ててる・・・。
 

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 なんだ!いつもの青島グリーンボトルではないのか!!。瓶は透明だしラベルも全く違う!。よく見れば「GOLD」と印字されてました。いつの間に、青島ビールにプレミアムブランドが立ち上がっていたのだよ!。興奮覚めやらぬ気分で味わいますが・・・・実に「ライトさと麦芽感」がバランスいいですね。透き通った旨みなのにズッシリと感じさせるの見応え。ゴージャスな青島でまさにゴールドエクペリエンス!最近テレビでやっとレクイエムになったね。
 
 

 

 
 
<お通し> ここからして・・・もうレベル?世界観?が違うよね?
 
 ここで、高級レストランの本領発揮は一気に高まります。カウンター越しに、調理スタフが直接配膳してくれます。そしてさらっとお通しの説明をしてくれたんだが・・・緊張してたんだかで聞き逃してしまった(汗)。聞き直すのも野暮なので、作り笑顔でありがとうご伝えます。
 

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 まず左側から。全くこの歳になってグルメ視野が狭いため、第一印象はブリの額肉の煮付けか?と思ってしまいました(爆)。全く贅沢だぜ!なんて一気に興奮しながら食うのでしたが、ありゃりゃりゃ・・・・イメージとは真逆な植物感。醤油ダレに実山椒が染みていて実に現代的な醤油ソースだ!。それでもまだ阿呆なオレは、長芋だと思いながら食ってた。だって妙にホクホクするんだもん!。ふた切れあって良かったぜ・・・・ようやくふた切れ目の後半でこれがキノコだと気付けた!。エリンギよりも繊維の詰まった感じがあるし、香りが甘いので騙されやすいね・・・。
 

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 お通しの器が変わった形をしており、まるで・・・天才バカボンの「目玉のおまわりさん」か、侍ジャイアンツの「分身魔球を投げる寸前」のようなイメージ。例えが古すぎてごめん。その右目に当たる箇所には、わかりやすい「くらげの前菜」がありました。ホテル披露宴レベルのクラゲ前菜でしたぜ・・・・もっとくれ!。
 
 

 

 
 
<全体> 一見フツーに見えてしまうが・・・全体的なオーラはありありなのだった!
 
 もうこの時点で、いつもと違う雰囲気に飲まれていたので、さっさと配膳時の感動を伝えよう。
 

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 おおお!実にオーソドックス!もっとコンテンポラリーとか前衛的な風貌かとも予想したのですが、まさに王道の冷やし担々麺スタイルです。ここで下賎なオレとしては・・・旨さが一般的なら価格は場所代かと邪推するところ。ところが、一見してフツーに見えてしまう麺顔は、質感と美しさとセンスに溢れているのでした。
 

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 数ある都内の冷やし担々麺を食ってきて、辣油の垂らし方にも興味が湧く!。芝麻醤のマットな色合いに「流すように」置くのか、「垂らすように」置くのかで印象がまるで違うのです。後者の方は、点々ポツポツといった丸みが生まれるのが特徴で、その大中小様々な濃ゆいオレンジ色の真円斑点が、無数にランダムに散らばります。まさに現代アートな感覚か?この麺顔のセンスは、フレンチにもどこか共通項を感じてしまいます。
 
 

 

 
 
<スープ> 何とサラサラ!それなのに胡麻感が最高!しっかりカラシビも響きしかも上品で清涼感を生む!
 
 レンゲを差し込もうとしただけで、サラサラサラサラーーーーっと春の小川のように丼の中をスープは流れますよ。それに引きつられて辣油の真円が崩れて、ペイズリー文様に変化し、やがて流れる線へと変化する。そしてレンゲの中へと流れ込みます。その味に第一印象は「胡麻が香ばしく濃厚!」と言うもの。
 

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 これだけサラサラしてて、こんなに濃密な胡麻感あるのは他に知りません。この不可思議が今でも整理が付きかねる。豆乳感もわからない。芝麻醤をこれまでサラサラにしつつも香ばしさと甘味を削がないテクニックが素晴らしいの一言ですよ!。これは絶対に一滴も残せないスープ!。
 

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 胡麻中心な旨味と思うが・・・実はそうでない。想定以上に痺れと辛さがある。あるんだが・・・尖らず上品で、芝麻醤のコク深さを超えてはいません。胡麻の甘みを消さない閾値ギリギリまで、花椒の痺れと辣油のシャープな辛さを惹きつけます。そのバランス感が見事で、マジで全体を「清涼感」と感じました。温度でなく味で涼しさを表現できるって・・・本当にできるんだな。搾菜や豆板醤や甜麺醤の大陸系パワーは無くとも、なんと爽やかで芳醇なんだろうか。
 

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<麺> 極細に近い多加水ストレート細麺!氷水のキンキン冷え冷えが麺から伝わる!実にハードな引き締まり!
 
 想定以上に麺が旨かったのには参った・・・。麺の旨さには、素材と製法と調理の妙が三つ折りに重なるもんです・しかし、前の2つ(素材と製法)が不明として、調理の良さがキラリと光る!。それはとても分かりやすいポイントで、「冷たさ」でしょうか。茹でた麺の粗熱を取るのは流水の処理でしょうが、その先で引き締めるのを氷水に切り替え、更に手間を掛けてる。よく伝わります。
 

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 口に入れた途端に麺の冷ややかさが伝わるよ!。それにすっごく細い麺なのに、弾力が主張しまくり?。そして風合いが良いです。前歯で千切ると明るい弾力の果てにちぎれてプッツリと弾けるのを感じます。そして奥歯へと送るとひき肉を引き連れていますね。臼歯でプレスしたあと押し潰すと、ひき肉の旨味とともに、フレッシュな糖質旨味が広がるイメージ。麺の隙間にスープの旨味も絡まるから・・・味わって旨しの一言。
 

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 これは完璧です。甘辛感・刺激感・温度感・弾力感・芸術感?・・・・どれも調和がとれとる!普段なら大盛りにしたいとか、もっとくれと言うところだが、ここだけはバランス感を大切にしたいです。
 
 

 

 
 
<挽肉> もう微笑んでしまいたくなる薄味ふわふわ感覚!無抵抗なうまさ!
 
 これまで、数え切れないほど「担々麺」を食ってきた中で・・・、一番優しく心に染み入る挽肉です。甜麺醤・豆板醤など醤系に染まらず、四川系花椒に止まらずスパイス系を排除し、辣油等の油分も辛味も浸透させない。むしろ肉の旨味を放出しているようで、実はスープの旨味を吸い込んで旨さを昇華させている。そんな崇高さを感じます。担々麺でこんな表現の仕方があったのかとすら覚える感覚。冷やしでこそ最大限に生きる味風景と申せましょう。
 

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 穴あきレンゲですら、その穴を通り過ぎてしまいそうな細かさ。それだけに、奥歯に挟まると一網打尽に食い潰せる快楽感。残った味わいは一転して上品なんですから・・・・これは例えようがない驚きでした。
 

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<その他> さすがにオレも・・・飯割を禁ず
 
 今回は、とてもハイソな雰囲気だったので、さすがに麺の大盛りとか、半ライスとか、スープにライスをぶち込んで雑炊とか、店側に欲望を申し出づらかったです。で、最後に残ったスープは・・・何度もレンゲを駆使して、できる限り堪能!。残った挽肉一粒まで、箸で摘んで我が胃袋へと収めました。
 
 

 

 
 
総じまして「セレブ専用冷やし担々!この夏一回食っとけ浮世の贅沢!」
 
 ・・・と言う感想。一般的なメニューも、技とセンスを極めれば、新しい味のように思えてしまう。そして、美味いものを食えばいつも感じる「一人で食う寂しさ」。つまり本当に美味いものは、家族とか仲間と食いたくなるものだと・・・。次はちゃんと予約して、妻と来ようと思いましたわ。ここも激しくオススメの店。とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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