ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3699】 迂直 (東京・荻窪) 鰹昆布出汁 味玉・醤油つけ麺 〜見事なる味のストーリー!食うたびに昆布エキスの染まる味風景!会社休んでも食いたいつけ麺!

連休中にしかできないこと・・・・行列にくじけずまた並ぶ
 

 

 今回の大型連休は、ずっと自宅で過ごすことにしました。出て行くの疲れるだけだし、金もねぇし(爆)。妻子は、それでも学校関係で半分は色々あって忙しそうだし、オレ一人フリーなわけ。日頃できない「本を読む」「勉強する」「普段ゆっくり考えられない仕事の今後」「自分の部屋の大掃除」「靴磨き」「パソコン内のデータ整理」など、色々実はやることたくさんあると毎年思うが・・どれひとつできないだろう今年も。で、どうでもいいことはやっちゃったりする。例えば「ラーメン屋の行列に加わる」とかね・・・。
 

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 「中華蕎麦 蘭鋳@方南町」の超行列に参加して懲り懲りしたはずなオレ。なんでまた「迂直@荻窪」に並ぶかね・・・。ここはもはや行列イメージしかなく、こんなことならメディア露出前にもっと行っておくべきでありました。案の定、店から少し離れた住宅街の一角に、突如現れた不自然な行列に加わります。時々ジロジロ一般通行人に見られますな(苦笑)。散歩している地元民のお子ちゃまからは、「あ!また並んでるー」なんて健気な声をかけられます。応援してるのか、不思議がってるのか気色悪がられているのか。
 

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 ちょっと訪問しないうちに変わったこと。それは「入れ替え制」。店前4名しか並べないから、4名がはけたらまた離れた列から4名を呼び出すというシステム。そしてメニューが「つけ麺オンリー」になったこと。つけ麺の方が手間がかかると思うのだが、メニュー多くすると対応に限りがあるのは理解しました。どうりで最近、迂直のレビューが醤油つけ麺ばかり上がっているのだった。
 
 

 

 
 
<全体&つけダレ> 濃密でもごくごく飲み干せる円やかさ!乾物の滋味溶け込みの凄み感じる醤油ダレ
 
 でもちょっと一時期の行列に比べれば、落ち着いてきたか、パターンが読めるような気がしました。やっぱりどの時間帯でも並びますが、定石通り午後3時あたりは流石に少ない。また天候が悪ければそれも影響しますので、ちょっとこのパターン覚えておこうかと思う次第です。きっとこれから何回も来ると思うので。並び始めて25分後には座って実食を始められたという今回の流れでした。そんな麺顔はこんな感じ。
 

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 おおお!これはまたお醤油の優しい軽い濁り感!。以前食った汁系のイメージを引きずっておりますので、てっきり鏡のような透き通り感かと思ってたら濃ゆい褐色で霞んでる。つけ麺つけダレの方が凝縮傾向にあるのは理解しますが、ちょっとした区別が興味をそそりまくり!。また麺を浸している鰹昆布水が、これまた軽く霞んでいるんですね。チャーシューが少し浮かびがちで姿が覗けますが、やはり旨そうなピンク色をして誘惑のポーズですよ。いかにも関東の淡麗系醤油つけ麺の王道ポイントを押さえながらも、オリジナリティを随所に溶かし込んでます。
 

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 さて、このつけダレ。実は意外にスルスルゴクゴクと飲み干せるほど円やか。薄いと言う意味ではなく、後で割る必要そんなにあるのか?と思えてしまうほどです。「にいがた地鶏」と言うブランドを使いながら、動物感の煮出しには丁寧さが伺えます。鶏油のバターに近い濃密アピールは極端に低い。なのにレンゲですかして見ると、とてもクリアーな鶏の脂がうごめいている。大中小の歪んだ脂の輪が、流れに任せて浮遊してはキラキラして綺麗。もはやアク抜きが丁寧と言うレベルではなく、元からそんなものが存在しないんではないかと感じるほどに。
 

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 また胸をうつのは、乾物等の出汁が勢力増している味風景です。メニュー名の冠にある「鰹昆布出汁」ですが、確かに鰹も昆布もフォーマットに組み込まれている味わいであることは確かな感じです。でも・・・個人的には乾物系とひとまとめにした中でも、「干し椎茸」の旨味が実は一番心地良かったんだが(舌の機能がバカになってるだけかもしれません)。また、言い訳ついでなら、タレを軽く霞ませているのが、干し椎茸を水で戻した後の絞り汁のような軽い濁りであれば、何となく全体の説明がつくと思うのだが・・・。
 

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<麺> 自家製麺:ギリギリ視認できるほどの細密全粒打ち込み!フコイダンをゆるく纏う滑らかさとグルテンの風味感見事!
 
 自家製麺がウリな店。この自家製麺って簡単じゃないと思うし手間がかかると思うのです。なので確かに旨苦とも多少店の片隅が粉ぼこりっぽかったりするもんですが、こちらは本当に掃除が行き届いてキレイ。自家製麺で掃除完璧ってのは、今思いつくのは・・・「いそべ@矢口渡」くらいなものか?。そこに匹敵しますな。
 

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 さてこの麺。ご覧の通りストレート多加水細麺。スリムなイメージと微妙な平型したフォルムです。誰がフツーに箸でリフトアップしても綺麗に揃いそうな、とても全体的に上品な麺。こちらの店のことだから、国産ブランド小麦粉ご使用だと思いますが、水分含んでグルテン化したものがとても風味深くて、噛むと自然な甘みも感じられて、優しく味あわせてくれます。また麺が寄り添いやすいから、毛細管現象・・・いわゆるスープの持ち上げ感も抜群。つけダレとのコラボ感がたまらんっすな!。
 

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 味わってて気がついたんだが・・・ほとんど気が付かない程度に、全粒のような斑点があちこちに見られる気がしたのだが、最近は老眼が進んで全く自信がない。間違いならオッさんの戯言として流してほしいー。
 

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 そして麺を浸している昆布水ついて一言。粘りやトロミは軽めで、割と想像以上にサラサラしている。また面から吐き出された炭水化物の成分が多少溶け出しているかのような・・・風味もして、一体感としても非常にナイスな仕上がりです。
 
 

 

 
 
<チャーシュー> 吊るしの如く香ばしさ高きロースト感!きめ細かい繊維質の柔らかさはもはや繊細!
 
 肉旨し!妙にハマる!。見た目は食紅で軽く染めたのかと感じる微妙なレトロ感ある肉に過ぎないが、どこかしら上品。なのに焼豚特有の香ばしさがたまらんのだ!。それは吊るし焼豚のあの香りにも通じそうなんだが、外固い部分はほとんどなくしなやかな弾力。繊維質がきめ細かくて腿肉のように柔らかいんだが、脂部分がしっかりあるから、肩ロースなんだろうか。噛み締めると繊細な味とちょいレトロ王道な香ばしさがそそりまくりです!。おまけにつけダレに思いっきり浸されとりましたからねー・・・その旨味も引き連れて口の中で、旨味が大暴れですよ。
 

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 こんなのが3枚入ってたっけか。それだけでなく、細かく賽の目になった肉もゴロゴロとつけダレの底に沈んでおり、最初は全然意識してなかったが、肉の満足度の高い一品でありました。
 
 

 

 
 
<味玉にハズレなし> まるで和菓子かと思えるナチュラルな卵黄の甘味!フレッシュとマチュアのハイブリッドテイスティー
 
 つけ麺の場合、味玉って「つけダレ」に入れるか「麺皿」に入れるかで、お店側って迷ったりしないのかな・・・。私個人的にはどうせだったら「麺皿」派。味玉の卵黄部分が、つけダレに混じっても良いタイプと、避けたいタイプと両方対処できるから。しかし会社の同僚に言わせると絶対に「つけダレ」なんだそう。なぜって聞いたら「少しでも温かい状態で味玉を食いたい」からなのだとか。一理あるね・・・。でも冷たい味玉のトラウマでもあるんだろうかヤツは。そんなしょーもない観点でも、こちらの味玉のポジションからして好みだった。
 

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 さてこの味玉。これも最近の中では秀逸な質感だった!。つけダレに浸ってないということは、味玉だけの実力が試されるわけでもあるのね。結論を言うと「和菓子か!」と思える雰囲気も楽しめた逸品。
 
 
 いつも個人的にきにするのは、「塩気」タイプか「甘み」タイプか。塩気タイプは、卵本来の味わいを残しつつ塩風味で食わせてくれる。卵はやはり塩で食いたい派なら当てはまるかも。目玉焼きには塩コショウって人には合うかな。一方、甘みタイプはつけダレが浸透して熟成したような甘みが好きって人。あの卵黄がねっとりと絡む中に、マチュアな甘みが濃厚に味わえる。近年、実はこちらの方が人気なように思えます。醤油ダシが深く浸透した感じのあれだね。しかしそれが好きな人は、必ず目玉焼きには醤油をかけるかと言うとそうでもない。味の好みってのは矛盾だらけかもしれません。
 
 

 

 
 
<スープ割> 残った昆布水でセルフ割方式
 
 お店のポップで、スープ割りはございません的な告知あり。昆布水で割るのがいいと、食べ方指南のように表示されてありました。あれ?私の記憶違いだったか・・・当初は熱々のスープ割も対応してくれたと思い込んでた。しかし、お店の注意というか、オススメには素直に従った方がいいね。麺皿に残ってた昆布水で割ってみたら、自分の中では味が激変した。
 

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 単なる昆布水だと思ってたんが、一気に甘みが増したではないか!。すでに麺が吐き出す炭水化物成分が溶けたと述べたが、そのためなのか??。他に実は味を仕込んでありましたってことないのか????。帰り道、ずっと考えていたんだが、昆布出汁じゃなくて「鰹昆布出汁」ということで、鰹は直後の「昆布出汁」にも修飾していることを忘れていただけなのか・・・とかね。昔っから文系のくせに、国文法とか英グラマーは苦手だったっけ。若い時の勉学は、その後の人生経験の獲得の深さを本当に影響を与えるものだと、この歳になって深く感じた次第(もう遅いっちゅーねん!)。
 
 

 

 
 
総じまして「見事なる味のストーリー!食うたびに昆布エキスの染まる味風景!会社休んでも食いたいつけ麺!」と言う感想。
 
 ・・・いやマジでもう一回食いたい。会社休んだろかい!。10連休直後は言いにくいなーーーーくそ。しかし、「担々つけ麺」なるものがこれから展開されると、今回訪問で知ったからには、行かねばなるまい。早く夜営業してくれと願うばかりであります。ただ旨し!の一言。そんな感動を胸に、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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