ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3698】 小田原タンタン麺 たかみ (東京・目黒) 特製タンタン麺 + ライス 〜こんなにも優しい和製タンタン!お勝手流和風あんかけタンタン!

連休前の激務を乗り越え・・・晩飯求め権之助坂をまた登る
 ホンマ疲れた一週間。日本中がこの時期、史上空前の国民10連続休日。そうじゃぁーない方もたくさんおられるのですが、そこんとこはあしからず。このため、逆に連休中の準備作業やら、読みきれなかった前倒し作業の発生などで、もうヘトヘト・・・。ラーメンを食えない日が久しぶりにありました。
 

f:id:TOMASSOON:20190426210144j:plain


 
 まあ、そうは言っても時計の針は着実に進んでゆく訳で、何とか大型連休前には、治るものです。今回はその疲れを癒すためにラーメン食おうと思ってやってきた権之助坂。狙うは「小田原タンタン麺 たかみ」。もうすごくラーメン的激戦区なのが、妙に気になってております。
 

f:id:TOMASSOON:20190426205815j:plain

 
 
 それにしても、目黒界隈はどうしてこんなにラーメン屋が多いのだ。この界隈にオフィスがある方羨ましい。その気になれば、二郎直系まで楽しめるエリアである上に、ジャンル一通りのラーメンはあるんじゃないだろか。強いて言えば「町中華」。これがあると完成しますな。また目黒区民に戻りたい・・・(昔下宿してた)。
 

f:id:TOMASSOON:20190426205824j:plain

 
 
 
 
<全体&スープ①> 甘さの中に辛さが仄かに滲む!レトロな独創性と大胆な発想力の・・・これぞ和風タンタン
 
 さて「たかみ」さん。非常に面白い店箱で、入り口周辺にカウンターが両壁向きにあるんだが、調理場が奥まっていて、そこまでの空間が狭い。歪んだ瓢箪のような図面になるが、厨房と客の距離が感じられ、ホールスタフを呼ぶとき苦労しそう。ところが、実に若いお姉さんたちが、きびきびと動き回り、客への目線と配慮が行き届かない不安を一切かき消してくれる。しかも若き女性スタフ。いい店になる感覚ってのがよく感じられました。そんな関心をひとしきりしていたところで、その配膳は完了。それはこんな麺顔でした!。
 

f:id:TOMASSOON:20190426191921j:plain

 
 
 おおお!これが小田原タンタン!初めまして・・・と心で挨拶するが、初対麺じゃないような親近感があるのはなぜ?。平成が終わりを告げて令和が始まる今でも、どこかしら昭和のレトロ感あり!しかしやっぱりどこか小洒落てる。何たって緩々餡かけのトロトロ加減が心を解すし、散らばった挽肉と赤唐辛子とネギ達が、醤油色したアドリア海を彩るトリコローレなイメージを感じさせるじゃぁーないか。
 

f:id:TOMASSOON:20190426191927j:plain


 
 実は辛口を指定。優しい顔してドSな責めはごめんだぜと、ゆっくりレンゲで啜ります。しかし肩透かしなほどマイルド。後からチリッと感じさせる刺激はあるが、ヒーヒーさせることは全くありません。むしろ甘みの広がりの方が印象的。赤唐辛子が口の中で出会うタイミングだけ、辛味センサーが働くのみで、緩餡かけ自体には優しさでいっぱい。
 
 

 

 
 
<全体&スープ②> 陳健民を介さないで生まれた和製タンタン? 
 
 今の日本の坦々麺は、本場四川のものとは全く違うってのは、あまりにも有名な話。日本に四川料理を広めた陳健民の知恵で生まれたものだよね。しかし、この一杯はもっと独創性の先を行くぜ。いわゆる四川系の調味料がほとんどない。成都式とか正宗式とか言う以前の問題で、これは日本人がお勝手独自流に考案したタンタン麺として考えた方が良いね。かつて江戸の浮世絵師が、海の向こうの珍獣を想像で描いたかのと似ていて、チラ見してあとは想像で作ったような・・・。それが妙に新しい美しさや旨さを生むように。そんな逞しい想像力と独創性が、小田原限定で受け継ぎ続けた一杯と言えましょう。
 

f:id:TOMASSOON:20190426205948j:plain


 
 山椒排除なので、痺れ味は一切排除。辛味は赤唐辛子が担当しているが、ペアであるべき辣油がこれまた一切ない。挽肉は共通しているが、ゴロゴロしてたりボソボソしてて纏まっていることはせず、スープ内で優雅に泳いでいるのも独特。酸味はどうか!?・・・実はセルフで備え付けのお酢を投入するシステム。
 

f:id:TOMASSOON:20190426194117j:plain

 
 
 独創性なところばかり述べてますが、この甘めの餡かけ「坦々麺風」が妙にハマるから箸が途中から全く止まらない。挽肉はふわふわしていて感触位だけでなく、エキスも餡かけ風スープに移しているのか。ベースの味があっさり豚肉エキスのように感じられ、これがホッとさせる旨さなり!。塩気は旨味のバックアップに徹しており、決して表には出てこない。ベースが甘いと言うよりも、塩気をバックアップに回してた結果、甘みが勢力拡大したと言う感じかな・・・・・。
 
 

 

 
 
<麺> カネジン製麺:あんかけスープにぽっかり浮かぶイエローヌードル!?小田原城と濠のよう〜?
 
 この不思議なタンタン餡かけだけでもエポック。しかし、それだけじゃぁーねー。何と麺がスープに一切絡まずに上に乗ってる!。ラーメンと言えば、スープと麺の絡み合いを重視して、配膳前に麺を引き上げては下ろす作業が不可欠。それが一切ないどころかそれを宣言しているような堂々たるプレゼンテーション。
 

f:id:TOMASSOON:20190426194131j:plain


 
 まずファーストコンタクトは、そのままリフトアップ。嗚呼・・・イエローぶりが眩しい。受け売りで言うと、やっぱり「カネジン製麺」。北海道のラーメンをイメージさせるような、はっきりしたイエローがむしろ痛快とすら覚えます。ストレートだと思ってたんですが、改めてブログを書きながら整理写真を見ていると、気づかない程度にボコボコしたのがあったんですね。しかしこのままでは食べられない。スープが絡んでないから。だからそうする。
 

f:id:TOMASSOON:20190426194137j:plain

 
 
 セカンドコンタクトは、麺とスープのコラボレーション。餡が緩めだからこそ、こんなにも絡みまくるとはちょっと想像していなかったです。エピタフですら見逃していただろう・・・。餡だけでなく、挽肉・赤唐辛子・ネギと言うトリコローレ・トリオも引き連れて絡みます。麺とそれらを前歯で千切る。すると麺のふわっとした香りが生きます。奥歯へと運ぶと意外と蓄熱してるのがわかるので、やけど注意が必要。奥歯で潰しても淡白にクチクチっと潰れ込んでゆく。緩い餡だからと言って、ズボボボボボってすするのはオススメしません。飛び散りますから。備え付けの紙エプロン使ってズボボボするか、もしくは箸を駆使して口へと運びハグハグして食うかどっちかですね。
 

f:id:TOMASSOON:20190426194150j:plain


 
 
 
<ライス割> 餡かけのトロみが・・・ライス入れろと誘い込む〜
 
 麺とスープが絡みまくりやん!と思っていたんだが、意外と固形物を食いきると餡がタプタプとたっぷり丼の中に残ります。さてこれをどうするか。・・・そのまま飲み干して、すぐにそこから移動しろ!。ボスならそう言うような状況。しかしお言葉ですがボス。飯を入れ込んでこいつの出方を見極めてやりましょう。もう一人の自分がそう囁いて、女の子店員さんを手招きで呼び現金精算。ライスをごろっと投入してみました。
 

f:id:TOMASSOON:20190426194200j:plain


 
 おいおい・・・上出来じゃぁーないか!。優しい甘辛い餡かけに、ライスが合わないわけがない。ちょっとおじやっぽくなったかもですが、麺を食ってるよりスピード感アップして食いきった!。
 

f:id:TOMASSOON:20190426194217j:plain

 
 
 
 
総じまして「こんなにも優しい和製タンタン!お勝手流和風あんかけタンタン!」
 
 ・・・と言うイメージ。基本メニューが1種類で大丈夫か?と少し不安点もあったのですが、シンプルに旨いことから、妙にその旨さが魔力的であったりするのも確か!。これは変わりラーメンを探索というより、どこかクセか病みつきになりそうな天使的悪魔な逸品。こちらも激しくオススメです。そんな応援気分が冷めやらぬうちに、とっとと最後に詠っていつものように締めたいと思います!。

f:id:TOMASSOON:20190426210608p:plain

   
 
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
YouTubeにまとめてみました!

関連ランキング:ラーメン | 目黒駅