ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2684】 めん処 渚 (東京・中野) まぜそば

<限定売切れで悔しいけど・・・結果良し?>


 所詮私はそういう男。・・・・ただ、流されるのみ。今回は、比較的早めに退社できるとあって、日頃の疲労を癒したく、帰宅途上の中野で「めん処 渚」の限定を狙ってみました。この店、昨年の夏開店当時に突撃したものの、空調が故障してて汗かきかきでつけ麺食ったという記憶あり。しかしそれでもうまかった!。ところが時代は、濃厚から淡麗へのムーブメントが進む中で、濃厚豚魚つけ麺で勝負とは・・・・と実は少し心配をしておったのです。そしたら最近、とある塩の専門家からの情報から、随分と当初の印象とは違うことに気がつきました。なんと限定の汁系が実は好評!とのこと。今回は「焦がし牛塩らぁめん」を狙っての再突撃です。








 しかし、「売切れ」の表示で券売機は「✖(売切)」が赤く点滅。それでも悔しいので「限定本当にないんですか!?」って聞いたらないってさ・・・(当たり前)。実に悔しい。ここでじゃぁと退店しても周りにある店は「ラーメン北国」しかないわけで、どうしようかと迷ってたら、後客が「おっさん早よせぇよ」的な威圧感でこちらを睨んでおります。一瞬、「まぜそば」のボタンが気になりまして、ええい!ままよ!!とそれを押して購入。結局、【つけ麺】専門店で、限定の【汁系】を狙って訪問したものの、流れで【汁なし】を食ったという顛末です。人生・・・なすがままなり。












タレ:「サラサラオイルに麺の滑りと香味油べっとり!フライドガーリック滲んで濃く深さ倍増!」

 
 耳学問で恐縮ですが、汁なし・油そばってのは、原価率がとても低いらしい。20%は絶対に超えないとか記憶に残ってるのですが、真偽は不明です。それを踏まえると、確かにちょっと他と比べるとお安い気もします。これ一杯700円。まあ価格抑えめな感じ?。なぜかそんな記憶が蘇って配膳の瞬間を迎えますが、正直言って、まあ価格相応という凡庸なイメージでスタートしました。しかし、なかなか個性的な汁なし麺顔。周囲の薬味は何ぞ!と思うが、どうも焦がしレベルが高いフライドニンニクのようなものが囲みます。ここがポイントで「焦げが主役」みたいな風味が良い。パエリアの鍋底のカピカピな焦げがとても美味いのと少し共通項があるかもです。








 タレは、完璧に製造過程で麺に混ぜ込まれてて、溜まる様子がないです。撮影不可・・・だって麺の表面に全て絡まってる。系統でいうと「塩」です。こちらのお店、塩にもこだわりを見せておられて、伊豆大島の天日塩などが含んでいるのかと勝手に妄想します。確かに尖が全くなくうまし!。それがオイルにしっとり染み込んでいます。







 このオイルが中々のもの。とてもコク深い。きっと油自体は無味なれどコクが深いからラード系?。しかしラード一本槍では重すぎるので、微妙に植物系もブレンドしているのかしら。粘度は高いけど、それは麺から滲むぬめりも出ており、かなりのヌメヌメなのですが、ナチュラルな感じで結果として重くもない味わいです。しかもとっても香ばしく分厚いコクがさらに加わっていると思うのですが、微妙に鶏油が混じっているのかしら?。その上にさらに焦がした香味を誘うニンニク成分が溶け込んでいるので、あっさりとしているようで、とても分厚いコクの構成。こういうの好き!。













麺:「ヌメヌメーな滑りがむしろ楽しい!薬味を貼り付けまくりで、モッチモチな弾みと伸びがナイス!」


 麺をゆであげする寸前で、テボの中で箸を混ぜ混ぜする店主の後ろ姿を、ぼーっと待つ間見てました。この仕草は、名古屋名物台湾まぜそばの店でよく見る仕草です。あの系統も確か中太麺だったっけ?。それにしても、なぜチャッチャと素早く湯切りをしないで箸で混ぜてるのか。これも耳学問で恐縮ですが、そうすることで微妙なキズをわざわざ麺につけているらしい・・だったっけ?。もう歳なのか、記憶に自信が持てません。細かいキズをつけることで、タレとの絡みを良くしているとか。







 その効果があってか、タレは全て麺に絡め取られて、そして吸い取られるわけでしょう。だから麺自体に味が移るという感じでしょうか。多花穂の太麺で捩れを生じさせているフォルム。密度感はそれほど高くなく、モチモチ感を一番表に出してきて、前歯を差し込んだ瞬間も弾力で受け止めようとするかの如し。奥歯でプレスしてみれば、縦伸びしそうなほどに伸びやかさがいっぱい!。








 この麺このカテゴリーについては、ズボボボボボーーーっという啜り上げの爽快感は捨てて、むしろワシワシと口を大きく開かせながら潰し食うことに専念しました。ところどころニュルリン!と滑る横ずれを楽しみながら。全体的には、薬味を貼り付かせて噛むポイント毎に味や風味の強弱があったりして、それがまた美味くて楽しい。







具:「テーマは焦げ!バラロール肉と薬味の焦げが食欲そそる」


 バラ肉が、蹄鉄のような形をしつつ、炙り焦がされている。周囲の部分は焦げているけど、これは計算づくなのがよく分かる質感。食すると脂の甘みに香ばしさが残るだけではなく、カリッとした微妙な層が歯ごたえの変化を気づかせます。肉も薄味仕立てで、焦がしの香ばしさを邪魔しない。ここまで来て、このまぜそばの表現ポイントを再認識してしまいました。







 つまり「焦げは美味しい」と言うことか!?。もしそう言う設計だったら、ちゃんと受け止めたよとご店主の意識を通わせたい(笑)。最後に・・・この「まぜそば」についてくるあっさりスープがうまい!。シンプルな塩気と鶏ガラスープが落ち着く・・・。これが付いてのこの価格なら納得以上であります!。













 総じまして、「焦がし香ばしい塩ダレ!濃厚豚魚と互角な腹持ち感覚!まさに二枚看板!?」と言う感じでして、まさにスーパーサブなレギュラーメニューです。なんだ意外にマルチプレーヤーな店じゃん!。目的とは違ったものを食ったのだけど、悪くないと思える以上に、この店のポテンシャルの高さを発見してしまいました。これはちょっと定期的に通うかも。そう言えば、開店当時に客とご店主が話してたのを今でも覚えてる。「どうしてラーメン屋やったの?」「うーん・・・・だってカッコいいと思ったから・・・」。その時は、へぇーって単純に聞き流してたけど、実は「これでイケる!」という確信があったんでしょうかね。賑やかそうな中野駅近辺にあって、この一帯は死角となって静かなとこだけど、このまま、この調子で頑張ってください。イケてると思いますので!。とまぁ、応援気分で今回も詠います!



   ヘロヘロと
   限定求めて
   売切れて



   悔し紛れが
   汁なし旨し



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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