ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2624】豚らーめん 獣道 (東京・上井草) 油そば 大盛り

<獣好きのラーメン好きを魅了する店>


 実はある店であっさりした「鶏そば」を啜ろうとやってきた上井草だったのですが、臨時休業で泣く・・・。パーキングメーターの代金が無駄になるのが嫌で、どこかそこから徒歩圏で評判の良さ気な店はないか?と探し当てたのが「豚らーめん 獣道」さんです。こちらは、リニューアル続きで色々と店名が変わっております。「新源地」「三獣使」「BEAST」と変わりついで、今は「獣道」に落ち着いたと言う店。過去随分とラーメン本やタウン誌にも紹介されていたので、知ってはいたのです。いざ入店すると、なるほど・・・「獣」を感じさせる香りが漂います。








 内観は広めでゆったりとしているカウンターだけの店。内装もさっぱりめですが、香りが獣・・・これは豚骨系ではなく、羊?と感じるような、何時ものとは違う別のニュアンスを色濃く感じます。うーーー、今日はさっぱりで皿サラーーーっと食おうと思ってたのに、ちょっと重いな。と感じ始めたところで、券売機の中に「油そば」を見つけました。そしたら無意識にボタンを押しておった(いやほんと)。油そばなら大盛りを食わないと、後で残念な気がしそうな思いがして、続けて大盛りボタンを意識して押しました。今回はさっぱりっと食うつもりが、実にこってりなものを食う羽目になりました(汗)。












タレ:「コロコロとリニューアルしつつも、不変で守りぬかれたレシピ!


 寡黙そうなご店主と、お母さんっぽい年配の女性という2名体制のオペレーション。お母さんが大きな棒で大きな寸胴を回しているのが伺えて大変そうです。動物系のスープダレへの余念は絶えませんねー。周りは豚らーめんを注文されている中で、私だけの油そばが配膳されますが、麺顔はいたってオーディナリー!。獣道というからには、もっとギトギトしているのかと思っていました。待つ間暇だから、メニューを見ていたら、店の名前とコンセプトをコロコロ変えても、この油そばだけはレシピを変えてないそうです。







 タレは見栄え以上にオイリーさを感じます。透明なオイリー感覚なのですが、油に脂が溶け込んでいるかのようにジットリとした味わいです。そこにスパイスが若干染み込んでおり、ペッパー感が響き渡る。加えて感じるのは「山椒」の風味です。この山椒が控えめなれど、鼻に抜けるような香ばしさを演出しまして、オイリーながらもサラサラっと食わせる作用をしているようです。不思議に感じて改めてメニューを見たら、「高級な植物油」と解説してありましたが、何の油なんでしょうね・・・。








 そして醤油系の塩気は低めで、むしろ風味と甘みを感じさせるタイプ。甘みもみりん系に近いような味わいで、こお甘みと山椒の風味がミスマッチのようで、実はベストマッチのような印象を与えます。決して甘いタレではないのだけど、塩気がありながらも、甘さの方が印象に残る仕上がり感。そこが良いところであり、獣道たる唯一無二な演出。また+100円で「油そば用スープ」というボタンがあったから、そういう方向性も考えたアレンジなのでしょう。オーディナリーな油そばのようで、アレンジメントの豊かさを感じさせる東京油そばですなー。







 




麺:「密度感と反発を感じるヌッチリした歯ごたえ!油まみれのボコボコっとした形状で滑りが楽し!」


 麺は、やや黄色めのボディーの平型捩れ麺。縮れとまでは行かない、ボコボコっとした形状が印象的です。隣のつけ麺も見たけど同じ麺ですかね。タレを絡ませる前から、みずみずしさと、滑りの良さを感じさせる地肌です。タレを絡ませると一気に褐色に全体的染まり、胡椒があちこちで張り付くのがうまそうです。密度感もある方で潰し込みを感じる。前歯で千切るとヌツヌツとした弾力ある切断で、奥歯でプレスすると少し横ずれしながらヌッチリと潰れこむ歯ごたえが印象的です。麺の風味も感じますが、タレとすぐ結合して甘みを感じるのみです。








 油そばは、滑りが良いのが当たり前ですが、特に口当たりのニュルニュルとした感じが印象に残ります。少し強く吸い込むとズボボボッと安易に食える抵抗感の低さ。なので一気に食い切ってしまったので、茹で後320gがスルスルと短時間で食い切ってしまいました。













具:「極太メンマの繊維質が繊細!蕩けるように解けてうまし!もっとくれー肉・・・・」


 できれば・・・もう少し肉感覚が欲しかったかと。絡みやすいように、肉はサイコロ状にカットしてくれているのですが、肉を食った感覚が個人的にはあまりなくて、少しだけ寂しかったかと。







 その一方で、メンマはうまかった!割と極太な寸法ですが、歯で切るというよりも、圧で繊維が解けるような感じで切れます。とても繊細な歯ごたえで、薄味がしっかりと染み込んだ味わい。これも酒に合うパーツですね。やはりまた酒が欲しくなる・・・。










 総じまして、「見た目裏腹に重厚なる油そば!それでもさらりと食える320g!」というそのままの感覚でごめんなさい。冒頭でヘビーかなと思ったけど、無意識に箸を進ませる魔力は持ち合わせている一杯であることは確実。店名を変えてもレシピを変えないところは、自信の表れかと感じます。残念だったのは、クルマで来てしまったため、ビールと合わせて食えなかったことかな(笑)。酒とは相性抜群だと思いますので、夜に訪問される方は、ビールとのコンビネーションをお勧めいたします。いや、うまかった!とごちそうさまという言葉に感謝を込めて店を出ました・・・。ところで、関係ないんだけど、この日はヤケに警察官が多かったのだけど、何か事件でもあったのかな?。クルマへと戻ったら警察官がそばに立っていた(汗)。ちゃんとパーキングメーターのお金払ってたので、堂々としていいんだが、あの制服を見るとどうしても威圧を感じるのだよな(苦笑)。そんな自分の小物ぶりを嗤う。ということで、あたふたしたことを思い出しながら、詠います!



   ウロウロと
   優柔不断で
   腹減りて



   獣のように
   食らう汁なし



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!







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