【東京都内で「辛ネギラーメン」ならここ!シリーズ その8】
<お得度光るランチセットがお勧めな店!>
株価と景気、そして自らの懐具合に親和性を感じることができないオレです。今回も昼休み前後に外出会議を予定されてしまい、少しでもお安くラーメン活動ができないかと考えては電車で移動です。今回は目黒に再び降りることとなり、また権之助坂を下って、再び格安なピリ辛ネギの一杯を頂こうかと考えておりました。ところが、信号待ちをしてて、迷いつつ歩き出したところで運命的な出会いをしてしまったのです。「藤しろ」って旨い店があったなと心が揺れていたところで「炎屋」という中華店と出会ってしまった。そこに「ピリ辛ネギラーメン」があると言うではないか。しかもランチセットで750円という素晴らしき内容。もうそれだけで速攻で決まりです!。店に入ってテーブル席に座ったら、聞かれる前に注文をしてしまいました。
ちょっと暗がりのビル中テナントで、何だかそれ自体が路地裏的な怪しさを感じる場所。だから旨いのかどうか不安なのでしたが、何だか夜に一杯、仲間とワイガヤ飲み食らうという使い方がいい感じでしょう。。ランチタイムは、厨房内で勢いよく中華鍋が常に鳴り響き、フロア担当のお姉さんもそれなりに忙しそうです。あとは調理補助という3名オペレーションで、なかなか小気味よく運営を回しています。全体的に炒め物系とライスの組み合わせが好評のようで、店内はオジサンたちだらけで、かえってオレ的には居心地が良かったりします。
オレみたいなオヤジ世代になると、食った直後は動きたくないのよー。少しゆったりしてスポーツ新聞なんか意味もなくめくったり、歯の隙間を掃除したりしながら3分間は佇んでいたい・・・。そんな輩が、店舗内にもぽつぽつとおられて、午後の仕事に突入する間合いを量っている感じがぷんぷんいたしますね。
<辣油抑え目な分は山椒でピリリと引き締まる辛葱感覚!>
そんなゆったりしたオヤジたちを眺めながら、午後のスケジュールをもう一度チェック。効率的に移動するには、できればあと20分で食い終えて目黒駅にはいたい。どうしようかなー、あと1分で来なかったら予定を少し変更しようか・・・・と思っていたら、そういう時に限って配膳されるというものです。仕方ねー・・・急いで食うかと決意しながら対面したのがこの麺顔。
おお!セットとは聞いていたがイメージが少し違う・・・杏仁豆腐がうれしい!!(乙女かオレは・・・)。ラーメンそっちのけで、セット内容が気になりました。杏仁豆腐は想定外でしたが、嬉しいことにザーサイが添えられているね。ザーサイ好きとしてはテンションが上がるし、辛葱とあわせてライスと一緒に食ってもとても旨そうです。いやはや・・・これで750円というのはお値打ちですよ!
肝心なラーメンの方ですが、それなりに山盛りになった辛ネギがトッピングされております。ピリ辛という接頭語にふさわしく、それなりに辛そうなオレンジ色をしてます。白ネギには薄らと辣油が絡みますが、赤唐辛子や豆板醤の存在は認められません。辣油で香味豊かでシャープな辛さで勝負か!?予測しながら一つまみしてみましたが、こちらも少し嬉しい方向で裏切られます。辣油は思ったよりも緩やかな反面、山椒系のふわっとした痺れと辛さがほわほわーっと広がるから面白い。それに加えて、水菜と玉ねぎ、そしてニンジンがフレッシュな歯ごたえと香味を漂わせ、山椒の刺激にはよくマッチしています。
メインの辛ネギに混じった白ネギもジワジワと甘みを醸し出しますし、またロース肉の細切りもそこそこは入っていて、ソフトな歯応えと肉の味わいが辣油と絡んで食欲を増します。これだけで酒のツマミとしても機能しましょうし、白飯に乗せて爆食いできそう。
<ヌツヌツとしたグルテンの歯応え程よい中加水系の中華麺!>
少しボコボコとした形状をした標準サイズの麺で、少しだけ捩れが強いストレート系に近いフォルムです。密度感はほどほどあり、加水は中程度の上という感じで、程よくつ潰し込みが効いてます。汁の吸いこみは積極的ではあまりないように感じられ、それがまたヌツヌツとした歯応えを持続させるポイントです。奥歯でクチリと噛み砕くとグルテンの風味もふわっと感じさせるし、気軽な中華麺として不満は一切ありません。
表面は漆喰のようなツルツル感があって、汁を吸い込むというより濡れた感じで、ずぼぼぼぼーーとライトで啜れる感じがいいね。葱等ももボコボコした部分でうまく引っかけてくれるし、のど越し的にも不満はないですねー。750円でセットなら、+100円で麺大盛りセットでも良かったかも。
<サラサラ系の淡麗優しい鶏ガラ醤油!山椒が滲んで風味良し!>
ベーススープは非常にあっさりとした感じです。惜しいのは熱。もう少し熱があればいいのになと思うけど、トッピングの葱が冷ましてしまったかもしれません。とてもサラサラしている鶏ガラ清湯で、醤油の輪郭も想像以上に低いです。なので辛葱と調和して丁度良い塩気となる設計でして、ピリ辛という中ではとてもマイルドさが一貫してますかねー。
それにしても、仄かに滲んだ山椒の風味というのも実に楽しい!辣油の辛さと山椒の滋味を両方追い求めて啜っていたら、あっという間にスープを完飲しておりました。今回時間がない中、旨さが背中を押した感じですね。
総じまして「辣油ピリピリと山椒ジリジリのハーモナイズ辛葱麺」と言ったそんまま何の捻りもない感想でごめんちゃい。最近集中的に回った「ピリ辛葱麺」では、山椒アイデアがナイスだったので、ちょっと他のメニューも気になりだしてしまいます。駅近くで格安中華麺セットならここですよ!と軽く最後に宣伝したおきましょう。という事で最後の杏仁豆腐を思い出しながら、ぷるん!と詠って締めます。
暗がりで
ビル路地裏の
ランチ時
オヤジ喜ぶ
セットの杏仁
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当に