【東京都内で格安「もやしそば」ならここ!シリーズ その8】
<商店街に必ず一軒はあるような、止まり木的な狭さが気持ち良い店>
週末金曜日だけは、キレイに仕事を片付けたい。しかし、こう言うタイミングでどうしようもなく、残業時間帯にかかるタイミングで会議が入ってしまう。しかも、どうも受け身な状況になる中身の会議が。忙しさのために事前工作が不十分で、いざ会議スペースに入ったら・・・・予定ないメンバーがいたりする。それもどちらかといえば敵対関係の面々。そりゃもう・・・「謀ったな!シャア!!」と思わず言葉が溢れそうになりますよ。結果、撃沈でございます。
こう言う時は、憂さを晴らすのに「カラオケの鉄人」か「串カツ田中」「鳥貴族」に転ぶのですが、妙に年末に近いからだろうか、満席続きでやるせない。新宿・大久保と中央線駅界隈でフラれて、高円寺で力尽きて、結局ラーメン活動に入ってしまいました。高円寺でこんな心境でラーメンだと「七面鳥」さん。しかしここまでも混んでた!泣きそうになりながら、わざわざ駅前まで戻って、こちら「萬里」さんで落ち着くことができましたよ。
嗚呼・・・・ここにたどり着くまでしんどかったよホンマに。入店すると、ご機嫌の大将が気持ちよい対応をしてくれる。嗚呼、あんたに巡り会うための今日は運命だったのかと思います。キリン一番絞りをとりあえずちょうだい!マジで2分で空けてしまいまして・・・・、本題の「モヤシソバ」を注文したとさ。
<野菜豊富で塩味餡掛けがナイス!塩コショウ系の軽やかな味付け!>
店内はカウンターだけでいかにも大将一人で回すにはちょうど限界というような狭い空間。非常に落ち着いた感覚で、どこの商店街でもこういう店ってあるよね!と通じるような大衆的雰囲気です。しかしそれでも商品開発に余念ない様子で、年度毎に開発メニュー写真が張り出されてます。2017はりんごラーメンらしくて、風邪をひかないようにとの優しい魂が弾け飛びます。さて隣のおじさんは・・・・キリン一番搾りのビール瓶を二本並べて、冷奴みたいなのを食っとる。気持ち的にはそのおじさんと魂をリンクしつつ・・・ようやく配膳がかなった「モヤシソバ」と対面いたしました。
でた!ようやく巡り合った塩系餡掛け系もやしソバ!私の生まれ京都の実家近くにあった中華屋は、幼い記憶だけど餡掛け系は塩味だったのです。だから、ウッヒョーと叫んでしまいそう。スープは醤油系なのに、上に乗ってる餡掛けは塩系。わかるでしょうかこのコントラスト。麺顔があまりにも大衆的すぎてスルーしてしまいますが。
食い進めると、味が混じってしまいますのでまずは餡掛けから。少し箸でつまんで食うと、出汁が効いているような旨味とも塩気とも判別尽きにくい味が、野菜の汁とともに広がります。ベースは鶏ガラ系の旨味なのですが、塩味が加わりつつ、野菜のさらっとした淡白さが溶け込み、塩気が薄っれてちょうど良い塩梅に落ち着きます。一方で、もやしの淡白な味わいはいいとして微妙に投入された「小松菜の茎」が、清涼感をじわじわ広げます。その上に人参の根菜らしい嗄れたような甘みが広がる。そしてコショウ味付けの軽やかな味わいが、餡と絡まって全体に広がりまして・・・・カオスな味わいなのに、なぜかまとまる。実にうまい、もやし感かけでございます。
<細めが印象的なストレート角麺!餡掛けの持ち上げがハンパない!>
塩系餡掛けに舌鼓を打ったところで、次は麺。これがまた、餡を絡ませるのを狙ったんじゃない?と覆えるほどの細麺タイプです。角切りタイプですが、茹で上げ膨れっ面と全体膨張で少し丸い印象。密度感はそれほど高くないものの、ねり水の反応か全体に引き締まり感がキープされとります。
前歯で千切るとプツプツプツプツと、端から純烈に千切れるような上品な印象がありますが、いざすすりあげ始めると、餡掛けのぬめりを最大限に引っ掛け、まとわりつかせ、ニュルルルウルルルルウルルーーーっと滑りこませます。千切りニンジンなどを巻き込みながら。
前歯で千切るとプツプツプツプツと、端から純烈に千切れるような上品な印象がありますが、いざすすりあげ始めると、餡掛けのぬめりを最大限に引っ掛け、まとわりつかせ、ニュルルルウルルルルウルルーーーっと滑りこませます。千切りニンジンなどを巻き込みながら。
咀嚼に入ると、もやしが麺の一部のようにすら感じるのが面白い。ひょっとすれば、麺の太さともやしの直径は同サイズです。啜り心地は微妙に双方違いがあれども、歯ごたえでは決定的に噛んで潰れる歯ごたえのストロークが違う。餡掛けタイプでは麺は全く別基準の表情を見せますね。
<あっさり醤油に塩餡掛けが溶けゆく刹那を味わう!後半辣油の味変楽しみ>
この一杯は、餡掛け系の研究対象としては、非常に面白いです。スープと餡掛けの「味系統の違い」「一体化した後、味の均一性」「そして粘度レベルの変化」など。
「味系統の違い」は、塩コショウ系の餡に対して、薄味あっさり動物系の醤油スープのコントラストそのもの。絶対に醤油スープだけだとあっさりすぎると思える、酒に酔った舌の味わいには、塩あんかけが必須アイテムの様子。混じってこそ一人前の味わいという感じです。
今回はそのあとに、自家製辣油を垂らしてみました。自家製辣油の入れ物て、例外なく少しベトベトのが印象的でうが、今になってはそのベトベト感で安心する味わいを感じます。決して暴力的な刺激ではなく、ごま系の余韻すら覚える肉厚な香りがナイスです!。
総じまして、「王道の庶民派餡掛け!疲れた胃袋に染み入る優しさ!」と言うそのまま思ったままの捻りない感想でごめんちゃい。今回は全く意図なくて、フラれフラれてこちらにたどり着いたのですが、これ食って結果オーライ!。そろそろ、モヤシソバシリーズも、区切りをつけたいと思いますが、まだ未定なのでとりあえず詠って締めます。
劣勢で
残業会議で
一人慰め
優しい餡掛け
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
第18回 業界最高権威 TRYラーメン大賞 2017-2018 (1週間MOOK)
- 作者: 講談社
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/10/19
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